2005年09月30日

ある掲示板で・・・

「先の衆議院選で小泉自民へ投票した知り合いはいますか?」
というトビを見ました・・・。
トビ主は、小泉自民党の圧勝が実感できない(=周囲に自民
支持者がいないので、作為ではないかと疑っている?)様子
でした。

私は先にUPした【選挙戦から見えるもの】
http://yohaku.seesaa.net/article/7413105.html で分析した
通り、圧勝・・・といっても、実質的には先の総選挙より
得票率にして4%以下しか自公が票を伸ばしていない・・・ことを
知っていますから、選挙結果自体を作為とは思いません。

また、周囲で自民党に投票した人・・・というなら、A(=配偶者)
と、その母の顔が、すぐに思い浮かびます。
Aはともかく、その母は熱烈な自民党支持者・・・。
(私は結婚の条件に宗教や思想をあまり重視しなかったので
 結婚後にそれがわかったのです)
自民党支持者・・・にも、いろいろな人がいる・・・。それは
私にとっては自明のことです。
(反対に、与党に批判的な人の中にも、いろいろな人がいるでしょう)

私は選挙前、Aに対し、どこへ投票するつもりか訊ねません
でしたし、訊ねられることもありませんでした。
私達夫婦はすでに、互いに政治的な意見が異なることを知って
おり、その違いを埋めることより、もっと実際的な、目先の
問題・・・たとえば子育てや家計や週末のスケジュールを打ち
合わせること・・・に、限られたふたりの時間を費やそうと
しています。

もし・・・。
周囲に、自分と異なる意見の人が見当たらない・・・としたら
それはもしかしたら、本人が説得好きな人物・・・だからかも
しれません(そのトビ主がそうだというわけではありません)。
ただなんとなく・・・見渡した周囲が同じ意見ばかり・・・という
状況を想像した時、居心地の悪さを感じたのです。

周囲に見当たってよかった・・・と、逆に私はホッとしてしまい
ました(苦笑

posted by 水無月 at 22:20| Comment(6) | TrackBack(1) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月29日

カトリーナA 消えたヒロシマ

 
彼らが語った彼女(カトリーナ)・・・についてはすでに
昨日付日記へまとめたわけですが、私がはじめに
書こうと思ったのは別のこと・・・でした。

「郡の被害について、バーバー州知事は報道機関に
 『(原爆投下後の)ヒロシマのようだ』と語った」
(朝日新聞九月二日朝刊)

私はこれを一読し、非常に強い違和感を抱きました。
そしてこの違和感を日記に記すべく、ネット上の
同記事(または同様記事)を探しはじめたのです。

が、それはなかなか見つかりませんでした。
見つからないので私は一時、これは朝日の捏造記事では
ないか・・・と思ったほどです(苦笑
しかしネットで検索した結果、米国在住の方のBLOGで
現地のTVが確かにそうした発言を流していた(そして
書き手が驚いた)ことを確認できました。
その後私は膨大なニュース記事を検索し、最終的には
【東京新聞】まで、辿り着きました。

「(原爆が投下された)六十年前のヒロシマのようだ」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050903/mng_____tokuho__000.shtml

こうして、ミシシッピ州知事が、ハリケーンで被災した
地域をヒロシマに喩えていた・・・事実は確認できたのです。

それが人為的であれ、自然災害であれ、人々の苦しみ
・・・に、違いはないかもしれません。
が、しかし、それでもハリケーンとヒロシマは違います。
ハリケーンの場合には、それを米国南西部に呼んだ
人間はいない・・・。けれどもヒロシマは、つまり原爆は
確かに誰かが、すなわち六十年前の米国人の誰かが
それを広島へ落とすことを決断し、了承し、指示した・・・。
その結果、落ちたのです。

いえ、原爆は落ちたのではなく、落とされた・・・のです。

そのことの痛みを、(落とした)人々はわかっていない・・・。
そしてわかってもらえていない・・・という落とされた側の痛みも
また・・・。


朝日新聞の同記事がネット上で配信されていないのは
もしかしたら、こうした出来事に敏感な人々への配慮
・・・であったのかもしれない、とも思います。
情報操作をも「配慮」に含める・・・とするならば、ですが。


最後に・・・。
ヒロシマのよう・・・という比喩が消えた代わりに
日本語記事では、イラクのよう、バグダットのよう・・・
戦場のよう・・・という比喩が、溢れています。
この比喩は、イラクでも報道されているのでしょうか?

私がイラク人だったら・・・と考えてみた時
略奪者・・・という言葉が俄かに、多義的かつ象徴的な
ニュアンスを帯びてくることに、驚かされたのですが。
 
posted by 水無月 at 11:10| Comment(6) | TrackBack(0) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カトリーナ@ 彼らが語った彼女

 
「パニックさせるつもりはないが、事態はきわめて深刻だと強調
 したい。今まで誰もが恐れてきた嵐がついにやってきたのだ」
(ニューオーリンズ市ネーギン市長 28日 48万市民に避難命令)
「とても居心地がいいとは言えない状態になるだろう」
(ルイジアナ州ブランコ州知事 28日 停電や浸水が予想される
 市内最大の避難所スーパードームに関して)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200508290003.html

「今回の災害はわれわれにとってのツナミだ。こうした惨状を
 今まで見たことがない」
(米ミシシッピ州ビロクシ市ホロウェー市長 一夜明けた30日に)
http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.aspx?id=20050831000138

「最悪のシナリオを避けられたと思ったら、次に悪いシナリオに
 襲われた」
(ニューオーリンズ市ネーギン市長 地元メディアに)
「避難しろと言われても、できなかった」
(バス運転手 車も現金もないため避難できない貧困層がいた)
http://www.asahi.com/international/update/0902/003.html

「まるでイラクの戦場だ」
(30日から始まったニューオーリンズ市略奪の目撃者)
http://www.asahi.com/international/update/0901/002.html

「わが国の歴史で最悪の天災のひとつ」
「復興には長い時間を要する。何年もかかるだろう」
(ブッシュ米大統領 31日 休暇先から戻り記者団に)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050901id01.htm

「これで寝室が造り直せる」
(事前にニューオーリンズを脱出し、大破した自宅を訪れた
 白人男性 家に保険金が掛けてあったため)
「打撃を受けているのは貧しい人ばかり。彼らは家を失い
 絶望している」
(ニューオーリンズ市から脱出した福祉団体職員 2日)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050902it15.htm

「我々が助けを求めても政府は何も分かっていない。
 イラクの人々は米国に来てほしいと頼んだのか」
「とっとと腰を上げて、米国史上最大の危機に対応すべきだ」
(ニューオーリンズ市ネーギン市長 2日)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050903AT2M0300W03092005.html

「彼ら(イラク帰還州兵)は(自動小銃の)M16を持っている。
 実弾が入っている。射撃の仕方、人の殺し方も知っている。
 もし、必要なら、そうすることにちゅうちょしないだろう。
 私もそうしてくれることを望む」
(ルイジアナ州ブランコ州知事 1日)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200509020026.html

「(ハリケーンによる被害で治安が悪化するニューオーリンズ
 市などに関する)メディアの扱い方に嫌気が差す。白人なら
 食べ物を探しているとみられるのに、黒人については略奪犯扱い」
(グラミー賞受賞歌手カニエ・ウェスト 2日 慈善コンサートにて)
http://www.cnn.co.jp/hurricane/CNN200509030015.html

「こうしなけりゃ生きていけない」
(略奪者 TVのインタビューに答えて)
http://www.asahi.com/international/update/0902/004.html

「現状(の救助活動)は十分ではない」
(ブッシュ大統領 2日 地上からの視察後 救助の遅れを認め)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200509020025.html

「国家の恥だ」
「(スマトラ沖大地震の)津波被害に莫大(ばくだい)な支援を
贈った我々の国は、足元のニューオーリンズ一都市を救えない」
(緊急支援活動を担当している当局者がAP通信に)
http://www.asahi.com/international/update/0902/010.html

「時間がない。我々は、あと一晩生きられるだろうか。
 だれに頼ったらいいんだ……」
(ニューオーリンズ市ネーギン市長 2日 ラジオ番組で)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050903id01.htm


「彼等」が語るカトリーナ・・・。
posted by 水無月 at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

次の争点

※原文は2005年09月16日に書いたものです

>>「(日本を)米国へ売るか」VS「中韓へ売るか」の選択であった
>言い切りましたね!でもそんな感じなんだろうなあ。

コメントで頂いたこの部分・・・が外出中も頭に残っていました。

遊女じゃあるまいし、なぜに売ることしかできないか。
そういう怒りや憤り・・・あるいは哀しみ・・・が
日本中に蔓延しているような気がします。

どこにも売らない。
自分の足で立って生きてゆく・・・そういう日本であって
欲しい・・・と思っている人も、きっと多いはず。
そしてそういう(ある意味健全な)感覚を持つ人が増える
こと・・・と、新保守・新右翼層が増えること・・・は
相関関係にある、とも思います。

自分の足で立つ・・・ためには、経済面と軍事面・・・の
最低でも二分野で、自立する必要があるでしょう。

人口一億の日本が経済的に自立する・・・とは、どういうことか。
GNPが世界二位であることは、なんの安心材料にもなりません。
石油(エネルギー)も食料も、日本は世界に依存しています。
そしてその輸出入はドルで行われている・・・。
為替をちょっと操作されれば、日本はあっという間に転落させ
られてしまうでしょう。だから米国は強いのです。
米国に対抗する(というより独立を保つ)ためにEUが
ユーロを導入したように、日本が米国から独立を保つためには
最低でも円経済圏を確立する必要があると思います。
そしてこの動きは、EUがまだECであった時代に、日本でも
ありました。が、失敗しています・・・。
アジアでの決済通貨の比重をドルから円に移し、円経済圏を
アジアで作ろうという試みは、私の記憶では1980〜90年代に
当時の通産省あたりが本気で画策していたと思いますが
米国の横槍で失敗し、日本のバブルも崩壊しました。
そして今は円よりむしろ中国元に注目が集まっています。

中国こそ・・・は、私の目には、どこにも身売りしないで
生きていこうとしている国・・・と見えます。
中国がそれを目指す背景には広大な領土と資源、そして
12億の人口があるのでしょう・・・。
今後ますます市場開放を進めるに違いない中国ですが
その決済通貨を元に限る、という方針を採用すれば
少なくともアジアにおいては、元経済圏が比較的容易に
構築できることでしょう・・・。
そういう意味でも、中国は経済的独立を保ちやすい・・・のです。
日本に比べて、の話ですが。

そして軍事・・・。
これを本気で考えるならば、自衛隊をきちんとした国軍とし
もちろん憲法も改正し、さらには核を持つ・・・ことまで
視野に入れる必要があるでしょう。
こうした主張こそ、まさに新右翼層の主張と重なります。

軍備増強や憲法改正に反対する人々・・・は、左翼層ばかり
とは限りません。
自民党支持者の中にも多い・・・のです。
そういう人々は、自前の軍隊を持つ経済効率の悪さから
積極的に米軍を利用(=米国へ身売り)しようとします。

そう考えると、反自民の右翼層・・・が最も独立心が強い
と言えるのかもしれません。
どの方法がいいのか・・・いずれ(案外近いうちに)
日本は大きな岐路に立たされるでしょう・・・。

中国へ売るか VS 米国へ売るか の選択は
先の衆議院戦で、事実上、もう終わりました。
次は、米国へ売り続けるか VS 独立を目指すか の
選択となるような気がします。
それは憲法九条を改正するとか、あるいは自衛隊をどうするか
というようなタイミングで、争われると思います。

この争点は、日本人の多くが、内心では気づきながらも
うやむやのままにしておくことをあえて選んできた・・・問題
でもあるのでしょう。
しかし戦後生まれの若い世代が増え、また世界情勢が
緊迫の度を増すにつれ、次第に先鋭化せざるをえなく
なってきた・・・のでしょうね。


こうした日記を書くと、私自身が右派思想の持ち主である
・・・と誤解されるかもしれませんが
私自身は、右派にも左派にも属しているつもりはありません。
私はただ、自分とその家族が今住んでいる日本という国を
理解したいと思っているだけ・・・なのです。


 
posted by 水無月 at 05:07| Comment(9) | TrackBack(0) | 国内(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

選挙戦から見えるもの

※原文は2005年09月14日に書いたものです。
 
戦後六十年となる節目の年の衆議院選挙・・・。
これが歴史的な意味を持つ・・・ことは間違いないと思います。
自民党の単独過半数、そして与党議席の2/3を越える躍進・・・。
今後日本はほぼ確実に、改憲への傾斜を強めると思います。
いつか憲法が改正された時、おそらくは2005年の911が
ひとつの転換点であった・・・と評されるでしょう。

しかし六十数年前の国民がそうであったろうと(個人的に)
想像するように、その時代の中にいる私も、今回の選挙の
意味が、まだよくわからない・・・でいます。
投票から三日目・・・まだ日本中が選挙結果の熱い余韻に
浸されている中で、私の目から見た衆議院選挙・・・を
ここに記録しておこうと思いました。


◇自公は本当に圧勝したか

衆院党派別得票数・率(選挙区)

 【時事通信社調べ】(選管確定)
党派名 当選数 女性 重複 得票数  得票率  前回
自 民  219 (14) 209 32,518,388  47.8  43.8
民 主   52  ( 3)   48 24,804,784  36.4  36.7
公 明   8  ( 0)   0   981,105   1.4   1.5
共 産   0  ( 0)   0  4,937,371   7.3   8.1
社 民   1  ( 0)   1   996,007   1.5   2.9
国 民   2  ( 0)   1   432,679   0.6   −
日 本   0  ( 0)   0   137,172   0.2   −
大 地   0  ( 0)   0     −   −   −
諸 派   0  ( 0)   0   18,255   0.0   0.1
無所属   18  ( 2)   0  3,240,521   4.8   4.6
合 計  300  (19) 259 68,066,282  100.0
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000257-jij-pol

衆院党派別得票数・率(比例代表)

 【時事通信社調べ】(選管確定)
党派名 当選数 女性 重複 得票数  得票率  前回
自 民  77 (12) 48  25,887,798  38.2  35.0
民 主  61  ( 4) 59  21,036,425  31.0  37.4
公 明  23  ( 4)  0  8,987,620  13.3  14.8
共 産   9  ( 2)  4   4,919,187   7.3   7.8
社 民   6  ( 2)  4   3,719,522   5.5   5.1
国 民   2  ( 0)  1   1,183,073   1.7   −
日 本   1  ( 0)  1   1,643,506   2.4   −
大 地   1  ( 0)  0    433,938   0.6   −
諸 派   0  ( 0)  0      −   −   −
無所属   0  ( 0)  0      −   −   −
合 計  180  (24) 117   67,811,069 100.0
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000258-jij-pol

ニュースソースは時間が経てば消えてしまいますので
あえて数字を引いてきました。
これを元に電卓片手に小選挙区・比例別に与野党で議席数、得票数を
まとめてみると、以下のようになります。
(「今回」の得票率は得票数を合算したものを合計で割りました)

  獲得議席(・数 ・率=/480 ・率=/300) 得票率(前回) 
 小選挙区 
  自公   (227    47.3    75.7 ) 49.2(45.3)
  野党   ( 73    15.2    24.3 ) 50.8(54.7)
 比例               ・率=/180 
  自公   (100    20.8    55.6 )  51.4(49.8)
  野党   ( 80    16.7    44.4 )  48.6(50.2)

小選挙区では半分以上の死票が出る・・・ということから
私ははじめから比例代表に注目していましたが、その比例では
与野党の得票率はほぼ拮抗しています。
また小選挙区においては、わずかながら野党の得票率が上回って
います。
衆議院議員の2/3を抑えた自公連立与党ですが、その得票率では
有権者の半分の支持を得ているのみ・・・なのです。

自公は圧勝したか・・・。圧勝した、けれども有権者の半数は
これを支持していない・・・それが実態です。
(与党は解散前の283議席(59.0%)から327議席(68.1%)へと
 44議席(9.2%)議席を増やしましたが、得票率で見ると
 小選挙区で3.9%、比例では1.6%・・・しか、増やしていません)

ちなみに、こういうことが起こるのは、言わずと知れた小選挙区制
のせいです。つまり現行選挙の仕組み・・・そのもののせい。
ここから、死票が多いことのわかりきっている現行選挙制度への
批判をするのも良いでしょう。

また、おそらく緻密な票の割り振り計算をしたに違いない自公両党
・・・の選挙協力の威力を読み取ることもできると思います。
さらには、死票の多くは議員を生み出すに至らなかった小政党
への投票から出ている・・・という事実から、野党共闘・・・の
可能性を、各野党はもう一度探る必要がある・・・のかもしれません。


◇マスメディアはどちらを応援していたか

投票日夜・・・のTBS系特別番組の中で、視聴者の声・・・というのが
テロップで流されていたそうです。
私はあいにく見ていなかったか、気づかなかったか・・・だったの
ですが、このテロップの大半が、与党圧勝という選挙結果を嘆くもの
だったらしく、そのことが、ネット上で話題になっているようです。
選挙結果と、テロップで流される「視聴者の生の声」とのギャップ
に、多くの人が気づき、違和感を抱いた、ということでしょう。

テロップの抜粋はこちら。
http://kuts.hp.infoseek.co.jp/
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50082174.html
これを収集した人はおそらく、親与党派と思われます。したがって
完全に中立ではないでしょうが、まったくの偽造でないことは
書き込みからも明らかです。

このテロップ・・・の大半が、ネット上で言われているように
与党勝利を嘆くものだったとすれば(私は実物を見ていないので
どうしても仮定の話になってしまいますが 汗)
前項で見たように、与党へ投票したのは有権者の半数・・・なの
ですから、その乖離をどう解釈すればいいのでしょう・・・。

 @ 与党支持者は選挙結果に満足し、あえて「視聴者の声」を
  上げなかった。
 A マスメディア(TBS)側が、「視聴者の声」を検閲し
  偏った内容ばかりを流した・・・。

事実はわかりません。
ネット上には、Aだと信じる人の声が溢れていますが・・・。

Aを信じる人・・・の多くは、テロップの収集をした人に代表される
ように、マスメディアは反小泉路線であり、選挙期間中も野党
(主に民主党)を持ち上げる報道ばかりしていた、と主張しています。
一方で、マスメディアの多くが親小泉的であった、と批判する人も
います。
普段からTVを見ていれば自分で判断できるのでしょうが、私には
どちらがより真実に近いのか・・・さっぱりわかりません(汗

それはともかく、親小泉、反小泉陣営(政治家でなく支持者層)
とも、マスメディアを敵視している・・・のが、印象的でした。
もっともこれは、私の調べたのがネット上だから・・・という理由が
大きいと思います。
ネット上で政治的発言をする人・・・の多くは、マスメディアに
懐疑的である(=批判的である 仮想敵視している)・・・という
のが、真実かもしれません。
それはさておき、私が日記に残しておきたかったのは↓です。

親小泉派のマスメディア観。
 マスメディアの多くは反小泉的である。
(にもかかわらず、ネットなど、既存メディア以外から情報を
 得ていたため、有権者はマスメディアの言説に惑わされること
 なく、今回選挙では正しい判断をした)
 これはマスメディアが、国民世論から乖離していることを
 示している(傍証としてTBSテロップの件)。
 →ネットなど新規メディアの礼賛へ。

反小泉派のマスメディア観。
 マスメディアの多くが親小泉的である。
(したがって多くの有権者がこれに惑わされ、誤った選択をした)
 国民は既存メディアに惑わされないようにする必要がある。
 →ネットなど新規メディアをもっと利用すべきだ。

出発点が180度違っていても、帰着するところは同じです。
繰り返しますが、これはネット上の意見ですから、ネット賛美へ
収束するのは不思議ではありません。しかし面白いと思いました(苦笑


◇小泉氏を支持したのは誰か

この項では私の今現在の個人的な意見を記しておきます。

郵政解散・・・で始まった衆議院選挙でした。
私は、以前にも書きましたが、今回の選挙の争点は、本来
郵政改革を進める「小さな政府」VS「大きな政府」という
対立点で争われるべきであったと思います。

実際、今回の選挙結果を経済分野での「小泉改革」への信任と
捉え、「小さな政府」化が進むことを(好意的に)報道する
外国メディアも多数あるようです。

【自民圧勝 海外経済紙の論評 改革歓迎、実現に懐疑的見方も】
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200509130030a.nwc

そしてまた、経済界がこの選挙結果を歓迎しているのは間違い
ないところでしょう。

【堅調、小泉自民党大勝利で日経平均1万3000円トライも】
http://www.reuters.co.jp/financeNewsArticle.jhtml?type=marketsNews&storyID=9619134


しかし有権者の立場から見た時、今回の衆議院選挙の争点が
経済問題(郵政改革)であった・・・とは、到底信じられない
・・・のです。
民主党の戦略は、むしろ経済問題を焦点化しないこと・・・で
あったと思います。経済改革(構造改革)は必要だ・・・との
認識に立ち、郵政改革に賛成の立場であることを訴えていました。
そうすることで、自民党との違いをなくそうとした・・・のでしょう。

では、自民党と民主党で最も違っていた政策はなにか。
それはやはり、外交であったと思います。

親米の自民、親アジアの民主・・・。この違いは鮮明でした。
靖国参拝廃止、イラク早期撤退・・・を公約に掲げる民主。
対して、小泉氏の親米具合は海外にまで知れ渡っていました。

【総選挙は首相支持、ワシントン・ポスト紙が社説】
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20050815/20050815ia24-yol.html
(米国ワシントン・ポスト紙がこれを報じたのは八月十五日
 終戦の日・・・でした)


「郵政なくして改革なし!」と壊れたレコードのように(古?)
絶叫する小泉氏を支持する人々も確かにいたでしょう。
しかし両党の外交政策を冷静に見極め、小泉自民党へ一票を
投じた有権者・・・も、少なくはないのではないか・・・と
思います。

特に最近急激に増加している(と思われる)新保守、新右翼・・・の
人達。

「(靖国参拝について)中国と韓国に許しを得たのですか?
 得てないでしょ?」
http://ameblo.jp/worldwalker/entry-10003738208.html

この発言に象徴されるような外交姿勢・・・は、新保守層には
決定的に嫌われていました。
(そしてむろん、この人達は社民・共産にも賛同しません)

新保守、新右翼・・・層が、どの程度無党派層と重なっている
のか、私の手許にデータはありません。
ただ、実感として、小泉政権になってからの数年間・・・で
爆発的に増えているという感じがします。そのきっかけは
北朝鮮の拉致問題であり、反日デモ騒動・・・だったのでしょう。
(そう思えば、今回の小泉躍進の陰の推進力は近隣三国
 ・・・だったのかもしれない、という気がします)

なにしろ、前回衆議院選挙と比べて増えている与党得票率は
わずか4%未満・・・なのです。この4%がなにに起因していたか
・・・を見極めるのは、並大抵のことではないでしょう。
ひとつの可能性として、私は、新保守層の増加・・・を、ここに
記しておきたいと思います。

とある新保守層(と私が思う)BLOGへ寄せられたコメントから

「小泉自民党ほど酷いものはない。
 ただ、岡田民主党よりマシなだけ。
 これが多くの国民の本心なんじゃないでしょうか」
http://meinesache.seesaa.net/article/6878606.html

もし、こうした新保守層の増加が、今回の選挙結果に、一定の
影響を与えていた・・・とするなら、それはこういうことですね。

今回の選挙は、
「小さな政府」VS「大きな政府」(改革派 VS 非改革派)
という争点の陰で、「親米」VS「親アジア」という争点もまた
争われていた・・・ということ。
ネット上では、親小泉、反小泉・・・派がそれぞれ、自らを
「憂国の士」、対立する相手を「売国の輩」などと呼んでいますが
それで言うと
「(日本を)米国へ売るか」VS「中韓へ売るか」の選択であった
ということ・・・。

そしてその選択は9月11日を過ぎ、もうなされてしまった・・・。
そういうことだと思います。


◇おまけ

最後に、朝日新聞から世論調査の結果を・・・。
http://www.asahi.com/politics/update/0914/002.html

自民が圧勝した理由は
「小泉首相が支持されたから」58%
「自民党が支持されたから」18%

今回の選挙結果については「驚いた」55%

選挙結果(=与党の2/3越え勝利)について
「よかった」47%
「よくなかった」31%

小泉氏にいつまで首相を続けてほしいか
「任期いっぱいまで」50%
「任期を超えて」28%

総選挙をきっかけに自民党は
「変わる」43%
「そうは思わない」47%


以上、総選挙直後・・・の、私の目から見た日本の姿を
まとめてみました。

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2005年09月27日

@【新自由主義】ネオリベラリズム

市場原理を重視し、政府の介入をできるだけ小さくしよう
・・・という思想。
キーワードは小さな政府。規制緩和。民営化。自己責任・・・(笑

歴史的背景。まず【自由主義】(リベラリズム)というものがある。
自由主義を遡っていくと、17世紀英国に辿り着く。ジョン・ロック。
ロックは国王の王権に対立するものとして市民・人民の概念を
生み出し、なんぴとも(つまり政府も)市民の自由を奪うことは
できない・・・とした。
英国の市民革命、フランスのフランス革命、アメリカの独立
・・・これらはみなその思想的バックボーンをロックに由来する。
【民主主義】(デモクラシー)・・・が自由主義と相性がいいのは
(=混同されやすいのは)歴史上実際上、民主主義が地上で
はじめて実現したのはこの三大革命を経て・・・であるから。

ロックの次に現れたのがアダム・スミス。やはり英国人。
スミスはロックの思想を押し進め、経済活動は自由競争と
市場原理によって行われるのが良い、とした。神の見えざる手。
経済の一形態である【資本主義】(キャピタリズム)が、この
自由競争と市場原理・・・を、前提のひとつとしているのは
自明の理。したがって自由主義は資本主義とも仲が良い。

こうした自由主義(=新自由主義との区別から古典的自由主義
とも呼ばれる)・・・の理念に沿って生まれた近代欧米諸国
だが、やがて20世紀・・・修正の時を迎える。
これは福祉国家・・・とか、大きな国家・・・とか呼ばれるもの。
具体的には、古典的自由主義の台頭によって資本家と労働者間の
貧富の差が大きくなりすぎ、一方では労働者階級による
社会主義革命が次々と起こる・・・という世界情勢でもあったため
自由主義が社会主義に譲歩した結果・・・と言えるだろう。

福祉国家においては、名目上の(均一な)自由でなく
実質的・積極的な自由を目指す。つまり、身長の高い人には
大きなベッド、低い人には小さなベッド・・・こそ真の平等であり
実質的・積極的自由を保障するものだ、という考え方。
したがって高額所得者には高い税金、低所得者層には高福祉・・・
となる。累進課税。・・・目的は富の不平等の是正。
また政府は市場経済を維持・活性化させるために適度な介入を
するのがよいとされる。・・・ニューディール政策。
このルーズベルト(民主党)大統領の政策によって、米国は
世界恐慌を巻き返した・・・とされ、以降一定の評価を得る。

そして1980年代・・・。福祉国家への反発・・・のように
新自由主義が誕生する。
英国サッチャー首相、米国レーガン(共和党)大統領がその
先駆け。日本では中曽根康弘首相によって、NTT・JRなどが
分割民営化された。1990年代に入ると、日本では小沢一郎氏が
著書「日本改造計画」で新自由主義の思想を集約し
小選挙区制の導入、市町村合併と300市への収斂
(=小さな政府)などを主張、順次実現化された。

こうして見ると

自由主義 → 福祉国家(大きな政府=修正自由主義)
 → 新自由主義(小さな政府)

という流れであることがわかる。
新自由主義は17世紀の古典的自由主義への回帰運動とみなすべきだ。
そしてその背景には、自由主義そのものの外敵として存在した
社会主義の栄枯盛衰がある・・・ことは明らかであろう。
鉄の女サッチャー氏が辣腕を振るった時代はまさに、ソ連が
解体しつつある時代でもあった。

新自由主義・・・の弊害としては、水道・郵便など公共事業を
民営化した結果、機能を果たせずに失敗したという事例がある
(ニュージーランドなど)。
が、民営化・・・自体の賛否よりむしろ、より根本的な問題は
そもそも福祉国家像が生まれた背景・・・富の偏在・・・こそが
究極の弊害と言えるだろう。
自由主義・・・つまり市場の自由にまかせておけば、富は必ず
偏在する。富める者はより富み、貧しき者はより貧しくなる・・・。

ではなぜ、そのような新自由主義が台頭するのか・・・。
新自由主義の登場する必然性・・・が、もしあるとすれば?
私は陰謀説を取らない。一部の政治勢力(ユダヤなど)が
より富みたいという目的で世界政治を勝手気ままに動かしている
・・・という世界観はナンセンスだと感じている。
新自由主義が台頭する背景にユダヤ資本やネオコンがあると
しても、ユダヤ資本が活力を得るに至った理由・・・が
近代史の中にあるというのが私の発想法なのだ。
では、その理由・・・とは?

それは国家間の競争・・・に、ほかならないのではないか・・・
というのが、現状での私の認識だ。
新自由主義が生まれる以前、世界は東西陣営に分かれた冷戦構造
にあった。この冷戦自体が、いわば世界への規制だったのだ。
ある西側国家が赤貧に陥れば、それを東側へ組み込もうと、東側
陣営が触手を伸ばす・・・(=社会主義革命を起こそうとする)。
これを阻止するため、西側陣営は赤貧の仲間国家に援助をせざる
をえなくなる・・・。東西が逆でも同じ。
つまり、世界が東西に分かれていた・・・ことこそ、世界の国家間に
横たわる富の偏在を是正する役割を果たしていた・・・のだ。
しかしソ連が解体し、今や「世界政治そのものが規制緩和した」
状態にある。
世界地図上の陣取り合戦が一服し、貧しい国家に援助する旨みは
もはやいかなる超大国にも、ない。
結果、貧しき国はより貧しく、富める国はより富んでゆく。

そうした世界規模での新自由主義・・・は、また、熾烈極まりない
国家間の競争をも、呼び起こす。
どの国家も、否応なく、自衛のためにこの競争へ参加せざるを
えない。国を挙げての競争力強化が図られる。
そうした中で、国内では、新自由主義が採用されるのではないか。
国民全体に目配りする福祉国家では、荒々しく自由主義化した
世界という市場では生き残れない・・・。そうした危機感が
米国を、英国を、日本を、新自由主義に駆り立てているのでは?
・・・私にはそう見える。

つまり、国内での新自由主義の採用は、国際的な新自由主義
の台頭から要請されたのだ・・・と。


このテーマは必然的に次のテーマへ繋がっている。
【リベラル】・・・(笑
その意味内容が混乱しきっている「リベラル」を、次回には
整理整頓できたらいいと思う・・・。
でもいつになるかは未定(汗

はじめてのブログ

今、政治が面白い・・・なんて、面白がってる時点で失格?
ダメ人間・・・? しかし面白いのだから仕方ない。
真剣に国を、世界を・・・憂えるならば行動すべきだろう。
しかし決してそちらへは行かない私・・・(汗
言い訳できないです。

面白い・・・のは、今まさに激動している・・・世界の、日本の
風・・・を、肌身で感じるから。
頬を優しく撫でてゆく微風・・・なら、気づかなかったかも
しれない。
しかし顔面を叩かれたような、まさにハリケーン並みの
強風の中で、風の存在に気づかない人はいまい。

風・・・はたとえば、小泉ショック・・・だったり
十年前まではタブーだった改憲論議・・・だったり、する。
しかしね、風が吹いてきているのではないんだよ。
我々のいる場所が猛スピードで移動している・・・から
こそ、その空気抵抗を風と認識しているに過ぎない。

なにもなかったはずの空間に、実は空気があった!
それに気づけただけでも幸運なことではない・・・?(苦笑
根は悲観論者・・・だけども、悲観に溺れるのは好まない
という天邪鬼な性格もあるかも?

いずれにせよ、今は幕末から維新にかけて・・・に
匹敵するような時代かもしれない・・・という予感がする。
そしてこういう時代に巡り合わせた自分を
私は幸運だと思う・・・。
そこがすでに不謹慎だ・・・と
お叱りを受けるかもしれないけれども(汗

そうしたわけで、今という時代を記録しておきたい
・・・という欲求は高まるばかり(笑
けれども同時に、日に日に余暇が少なくなってゆく
・・・現状もあって、実にジレンマなわけだが
とりあえずできるところから整理していきたい・・・と思う。

まずは用語の整理から。
タイトルをつけるなら【私家版☆現代政治用語の基礎知識】。
これを一番欲してるのはほかならぬ私自身・・・だから
ここから始めるのが自然だろう・・・。
とはいえ、その内容は当然、私の個人的な興味や限界に
偏向したものとならざるをえない・・・と思う。
私が欲しているのは私にとって役立つ辞書・・・だから。

それでも読んでくれるという人には心から感謝します。
(ご意見・ご感想などあれば是非ご教示ください)
posted by 水無月 at 17:12| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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