2005年09月28日

次の争点

※原文は2005年09月16日に書いたものです

>>「(日本を)米国へ売るか」VS「中韓へ売るか」の選択であった
>言い切りましたね!でもそんな感じなんだろうなあ。

コメントで頂いたこの部分・・・が外出中も頭に残っていました。

遊女じゃあるまいし、なぜに売ることしかできないか。
そういう怒りや憤り・・・あるいは哀しみ・・・が
日本中に蔓延しているような気がします。

どこにも売らない。
自分の足で立って生きてゆく・・・そういう日本であって
欲しい・・・と思っている人も、きっと多いはず。
そしてそういう(ある意味健全な)感覚を持つ人が増える
こと・・・と、新保守・新右翼層が増えること・・・は
相関関係にある、とも思います。

自分の足で立つ・・・ためには、経済面と軍事面・・・の
最低でも二分野で、自立する必要があるでしょう。

人口一億の日本が経済的に自立する・・・とは、どういうことか。
GNPが世界二位であることは、なんの安心材料にもなりません。
石油(エネルギー)も食料も、日本は世界に依存しています。
そしてその輸出入はドルで行われている・・・。
為替をちょっと操作されれば、日本はあっという間に転落させ
られてしまうでしょう。だから米国は強いのです。
米国に対抗する(というより独立を保つ)ためにEUが
ユーロを導入したように、日本が米国から独立を保つためには
最低でも円経済圏を確立する必要があると思います。
そしてこの動きは、EUがまだECであった時代に、日本でも
ありました。が、失敗しています・・・。
アジアでの決済通貨の比重をドルから円に移し、円経済圏を
アジアで作ろうという試みは、私の記憶では1980〜90年代に
当時の通産省あたりが本気で画策していたと思いますが
米国の横槍で失敗し、日本のバブルも崩壊しました。
そして今は円よりむしろ中国元に注目が集まっています。

中国こそ・・・は、私の目には、どこにも身売りしないで
生きていこうとしている国・・・と見えます。
中国がそれを目指す背景には広大な領土と資源、そして
12億の人口があるのでしょう・・・。
今後ますます市場開放を進めるに違いない中国ですが
その決済通貨を元に限る、という方針を採用すれば
少なくともアジアにおいては、元経済圏が比較的容易に
構築できることでしょう・・・。
そういう意味でも、中国は経済的独立を保ちやすい・・・のです。
日本に比べて、の話ですが。

そして軍事・・・。
これを本気で考えるならば、自衛隊をきちんとした国軍とし
もちろん憲法も改正し、さらには核を持つ・・・ことまで
視野に入れる必要があるでしょう。
こうした主張こそ、まさに新右翼層の主張と重なります。

軍備増強や憲法改正に反対する人々・・・は、左翼層ばかり
とは限りません。
自民党支持者の中にも多い・・・のです。
そういう人々は、自前の軍隊を持つ経済効率の悪さから
積極的に米軍を利用(=米国へ身売り)しようとします。

そう考えると、反自民の右翼層・・・が最も独立心が強い
と言えるのかもしれません。
どの方法がいいのか・・・いずれ(案外近いうちに)
日本は大きな岐路に立たされるでしょう・・・。

中国へ売るか VS 米国へ売るか の選択は
先の衆議院戦で、事実上、もう終わりました。
次は、米国へ売り続けるか VS 独立を目指すか の
選択となるような気がします。
それは憲法九条を改正するとか、あるいは自衛隊をどうするか
というようなタイミングで、争われると思います。

この争点は、日本人の多くが、内心では気づきながらも
うやむやのままにしておくことをあえて選んできた・・・問題
でもあるのでしょう。
しかし戦後生まれの若い世代が増え、また世界情勢が
緊迫の度を増すにつれ、次第に先鋭化せざるをえなく
なってきた・・・のでしょうね。


こうした日記を書くと、私自身が右派思想の持ち主である
・・・と誤解されるかもしれませんが
私自身は、右派にも左派にも属しているつもりはありません。
私はただ、自分とその家族が今住んでいる日本という国を
理解したいと思っているだけ・・・なのです。


 
posted by 水無月 at 05:07| Comment(9) | TrackBack(0) | 国内(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

選挙戦から見えるもの

※原文は2005年09月14日に書いたものです。
 
戦後六十年となる節目の年の衆議院選挙・・・。
これが歴史的な意味を持つ・・・ことは間違いないと思います。
自民党の単独過半数、そして与党議席の2/3を越える躍進・・・。
今後日本はほぼ確実に、改憲への傾斜を強めると思います。
いつか憲法が改正された時、おそらくは2005年の911が
ひとつの転換点であった・・・と評されるでしょう。

しかし六十数年前の国民がそうであったろうと(個人的に)
想像するように、その時代の中にいる私も、今回の選挙の
意味が、まだよくわからない・・・でいます。
投票から三日目・・・まだ日本中が選挙結果の熱い余韻に
浸されている中で、私の目から見た衆議院選挙・・・を
ここに記録しておこうと思いました。


◇自公は本当に圧勝したか

衆院党派別得票数・率(選挙区)

 【時事通信社調べ】(選管確定)
党派名 当選数 女性 重複 得票数  得票率  前回
自 民  219 (14) 209 32,518,388  47.8  43.8
民 主   52  ( 3)   48 24,804,784  36.4  36.7
公 明   8  ( 0)   0   981,105   1.4   1.5
共 産   0  ( 0)   0  4,937,371   7.3   8.1
社 民   1  ( 0)   1   996,007   1.5   2.9
国 民   2  ( 0)   1   432,679   0.6   −
日 本   0  ( 0)   0   137,172   0.2   −
大 地   0  ( 0)   0     −   −   −
諸 派   0  ( 0)   0   18,255   0.0   0.1
無所属   18  ( 2)   0  3,240,521   4.8   4.6
合 計  300  (19) 259 68,066,282  100.0
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000257-jij-pol

衆院党派別得票数・率(比例代表)

 【時事通信社調べ】(選管確定)
党派名 当選数 女性 重複 得票数  得票率  前回
自 民  77 (12) 48  25,887,798  38.2  35.0
民 主  61  ( 4) 59  21,036,425  31.0  37.4
公 明  23  ( 4)  0  8,987,620  13.3  14.8
共 産   9  ( 2)  4   4,919,187   7.3   7.8
社 民   6  ( 2)  4   3,719,522   5.5   5.1
国 民   2  ( 0)  1   1,183,073   1.7   −
日 本   1  ( 0)  1   1,643,506   2.4   −
大 地   1  ( 0)  0    433,938   0.6   −
諸 派   0  ( 0)  0      −   −   −
無所属   0  ( 0)  0      −   −   −
合 計  180  (24) 117   67,811,069 100.0
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000258-jij-pol

ニュースソースは時間が経てば消えてしまいますので
あえて数字を引いてきました。
これを元に電卓片手に小選挙区・比例別に与野党で議席数、得票数を
まとめてみると、以下のようになります。
(「今回」の得票率は得票数を合算したものを合計で割りました)

  獲得議席(・数 ・率=/480 ・率=/300) 得票率(前回) 
 小選挙区 
  自公   (227    47.3    75.7 ) 49.2(45.3)
  野党   ( 73    15.2    24.3 ) 50.8(54.7)
 比例               ・率=/180 
  自公   (100    20.8    55.6 )  51.4(49.8)
  野党   ( 80    16.7    44.4 )  48.6(50.2)

小選挙区では半分以上の死票が出る・・・ということから
私ははじめから比例代表に注目していましたが、その比例では
与野党の得票率はほぼ拮抗しています。
また小選挙区においては、わずかながら野党の得票率が上回って
います。
衆議院議員の2/3を抑えた自公連立与党ですが、その得票率では
有権者の半分の支持を得ているのみ・・・なのです。

自公は圧勝したか・・・。圧勝した、けれども有権者の半数は
これを支持していない・・・それが実態です。
(与党は解散前の283議席(59.0%)から327議席(68.1%)へと
 44議席(9.2%)議席を増やしましたが、得票率で見ると
 小選挙区で3.9%、比例では1.6%・・・しか、増やしていません)

ちなみに、こういうことが起こるのは、言わずと知れた小選挙区制
のせいです。つまり現行選挙の仕組み・・・そのもののせい。
ここから、死票が多いことのわかりきっている現行選挙制度への
批判をするのも良いでしょう。

また、おそらく緻密な票の割り振り計算をしたに違いない自公両党
・・・の選挙協力の威力を読み取ることもできると思います。
さらには、死票の多くは議員を生み出すに至らなかった小政党
への投票から出ている・・・という事実から、野党共闘・・・の
可能性を、各野党はもう一度探る必要がある・・・のかもしれません。


◇マスメディアはどちらを応援していたか

投票日夜・・・のTBS系特別番組の中で、視聴者の声・・・というのが
テロップで流されていたそうです。
私はあいにく見ていなかったか、気づかなかったか・・・だったの
ですが、このテロップの大半が、与党圧勝という選挙結果を嘆くもの
だったらしく、そのことが、ネット上で話題になっているようです。
選挙結果と、テロップで流される「視聴者の生の声」とのギャップ
に、多くの人が気づき、違和感を抱いた、ということでしょう。

テロップの抜粋はこちら。
http://kuts.hp.infoseek.co.jp/
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50082174.html
これを収集した人はおそらく、親与党派と思われます。したがって
完全に中立ではないでしょうが、まったくの偽造でないことは
書き込みからも明らかです。

このテロップ・・・の大半が、ネット上で言われているように
与党勝利を嘆くものだったとすれば(私は実物を見ていないので
どうしても仮定の話になってしまいますが 汗)
前項で見たように、与党へ投票したのは有権者の半数・・・なの
ですから、その乖離をどう解釈すればいいのでしょう・・・。

 @ 与党支持者は選挙結果に満足し、あえて「視聴者の声」を
  上げなかった。
 A マスメディア(TBS)側が、「視聴者の声」を検閲し
  偏った内容ばかりを流した・・・。

事実はわかりません。
ネット上には、Aだと信じる人の声が溢れていますが・・・。

Aを信じる人・・・の多くは、テロップの収集をした人に代表される
ように、マスメディアは反小泉路線であり、選挙期間中も野党
(主に民主党)を持ち上げる報道ばかりしていた、と主張しています。
一方で、マスメディアの多くが親小泉的であった、と批判する人も
います。
普段からTVを見ていれば自分で判断できるのでしょうが、私には
どちらがより真実に近いのか・・・さっぱりわかりません(汗

それはともかく、親小泉、反小泉陣営(政治家でなく支持者層)
とも、マスメディアを敵視している・・・のが、印象的でした。
もっともこれは、私の調べたのがネット上だから・・・という理由が
大きいと思います。
ネット上で政治的発言をする人・・・の多くは、マスメディアに
懐疑的である(=批判的である 仮想敵視している)・・・という
のが、真実かもしれません。
それはさておき、私が日記に残しておきたかったのは↓です。

親小泉派のマスメディア観。
 マスメディアの多くは反小泉的である。
(にもかかわらず、ネットなど、既存メディア以外から情報を
 得ていたため、有権者はマスメディアの言説に惑わされること
 なく、今回選挙では正しい判断をした)
 これはマスメディアが、国民世論から乖離していることを
 示している(傍証としてTBSテロップの件)。
 →ネットなど新規メディアの礼賛へ。

反小泉派のマスメディア観。
 マスメディアの多くが親小泉的である。
(したがって多くの有権者がこれに惑わされ、誤った選択をした)
 国民は既存メディアに惑わされないようにする必要がある。
 →ネットなど新規メディアをもっと利用すべきだ。

出発点が180度違っていても、帰着するところは同じです。
繰り返しますが、これはネット上の意見ですから、ネット賛美へ
収束するのは不思議ではありません。しかし面白いと思いました(苦笑


◇小泉氏を支持したのは誰か

この項では私の今現在の個人的な意見を記しておきます。

郵政解散・・・で始まった衆議院選挙でした。
私は、以前にも書きましたが、今回の選挙の争点は、本来
郵政改革を進める「小さな政府」VS「大きな政府」という
対立点で争われるべきであったと思います。

実際、今回の選挙結果を経済分野での「小泉改革」への信任と
捉え、「小さな政府」化が進むことを(好意的に)報道する
外国メディアも多数あるようです。

【自民圧勝 海外経済紙の論評 改革歓迎、実現に懐疑的見方も】
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200509130030a.nwc

そしてまた、経済界がこの選挙結果を歓迎しているのは間違い
ないところでしょう。

【堅調、小泉自民党大勝利で日経平均1万3000円トライも】
http://www.reuters.co.jp/financeNewsArticle.jhtml?type=marketsNews&storyID=9619134


しかし有権者の立場から見た時、今回の衆議院選挙の争点が
経済問題(郵政改革)であった・・・とは、到底信じられない
・・・のです。
民主党の戦略は、むしろ経済問題を焦点化しないこと・・・で
あったと思います。経済改革(構造改革)は必要だ・・・との
認識に立ち、郵政改革に賛成の立場であることを訴えていました。
そうすることで、自民党との違いをなくそうとした・・・のでしょう。

では、自民党と民主党で最も違っていた政策はなにか。
それはやはり、外交であったと思います。

親米の自民、親アジアの民主・・・。この違いは鮮明でした。
靖国参拝廃止、イラク早期撤退・・・を公約に掲げる民主。
対して、小泉氏の親米具合は海外にまで知れ渡っていました。

【総選挙は首相支持、ワシントン・ポスト紙が社説】
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20050815/20050815ia24-yol.html
(米国ワシントン・ポスト紙がこれを報じたのは八月十五日
 終戦の日・・・でした)


「郵政なくして改革なし!」と壊れたレコードのように(古?)
絶叫する小泉氏を支持する人々も確かにいたでしょう。
しかし両党の外交政策を冷静に見極め、小泉自民党へ一票を
投じた有権者・・・も、少なくはないのではないか・・・と
思います。

特に最近急激に増加している(と思われる)新保守、新右翼・・・の
人達。

「(靖国参拝について)中国と韓国に許しを得たのですか?
 得てないでしょ?」
http://ameblo.jp/worldwalker/entry-10003738208.html

この発言に象徴されるような外交姿勢・・・は、新保守層には
決定的に嫌われていました。
(そしてむろん、この人達は社民・共産にも賛同しません)

新保守、新右翼・・・層が、どの程度無党派層と重なっている
のか、私の手許にデータはありません。
ただ、実感として、小泉政権になってからの数年間・・・で
爆発的に増えているという感じがします。そのきっかけは
北朝鮮の拉致問題であり、反日デモ騒動・・・だったのでしょう。
(そう思えば、今回の小泉躍進の陰の推進力は近隣三国
 ・・・だったのかもしれない、という気がします)

なにしろ、前回衆議院選挙と比べて増えている与党得票率は
わずか4%未満・・・なのです。この4%がなにに起因していたか
・・・を見極めるのは、並大抵のことではないでしょう。
ひとつの可能性として、私は、新保守層の増加・・・を、ここに
記しておきたいと思います。

とある新保守層(と私が思う)BLOGへ寄せられたコメントから

「小泉自民党ほど酷いものはない。
 ただ、岡田民主党よりマシなだけ。
 これが多くの国民の本心なんじゃないでしょうか」
http://meinesache.seesaa.net/article/6878606.html

もし、こうした新保守層の増加が、今回の選挙結果に、一定の
影響を与えていた・・・とするなら、それはこういうことですね。

今回の選挙は、
「小さな政府」VS「大きな政府」(改革派 VS 非改革派)
という争点の陰で、「親米」VS「親アジア」という争点もまた
争われていた・・・ということ。
ネット上では、親小泉、反小泉・・・派がそれぞれ、自らを
「憂国の士」、対立する相手を「売国の輩」などと呼んでいますが
それで言うと
「(日本を)米国へ売るか」VS「中韓へ売るか」の選択であった
ということ・・・。

そしてその選択は9月11日を過ぎ、もうなされてしまった・・・。
そういうことだと思います。


◇おまけ

最後に、朝日新聞から世論調査の結果を・・・。
http://www.asahi.com/politics/update/0914/002.html

自民が圧勝した理由は
「小泉首相が支持されたから」58%
「自民党が支持されたから」18%

今回の選挙結果については「驚いた」55%

選挙結果(=与党の2/3越え勝利)について
「よかった」47%
「よくなかった」31%

小泉氏にいつまで首相を続けてほしいか
「任期いっぱいまで」50%
「任期を超えて」28%

総選挙をきっかけに自民党は
「変わる」43%
「そうは思わない」47%


以上、総選挙直後・・・の、私の目から見た日本の姿を
まとめてみました。

posted by 水無月 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。