2005年11月04日

皇位継承・・・三笠宮殿下のコラム発言要旨

資料

○【女系天皇容認論を懸念
  三笠宮寛仁さま 会報のコラムに私見】(中日新聞=東京新聞系)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051104/mng_____sya_____011.shtml


女系天皇容認論を懸念
三笠宮寛仁さま 会報のコラムに私見

 三笠宮寛仁さま(59)が従来の男系の皇位継承を支持し、女系天皇容認論に疑問をはさむ文章を、自身が会長を務める福祉団体の会報に掲載されていたことが分かった。

 皇室典範に関する有識者会議は、女性・女系天皇を容認した最終報告を月内にもまとめる予定。天皇や皇族は憲法上、国政に関与できないとされるだけに、有識者会議では皇族から意見を聞いておらず、文章は今後論議を呼びそうだ。

 三笠宮さまは、福祉団体「柏朋会」が九月末に発行した「ざ・とど(寛仁さまの愛称)」と題された冊子に、「とどのおしゃべり」というコラムを執筆。文中で「プライヴェート」と断った上で皇室典範の改正に触れ、「世界に類を見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御世で簡単に変更しても良いのか」「神武天皇から例外なく『男系』で今上陛下まで続いて来ているという厳然たる事実」などと記し、男系男子継承の維持を唱えた。

 さらに一九四七(昭和二十二)年に皇籍を離脱した旧皇族の復帰、女性皇族に旧皇族から養子をもらうこと、宮家が途絶えた秩父宮や高松宮の祭祀(さいし)をつぎ宮家を再興すること、などの意見も表明している。

 その上で、典範改正問題について「日本国という『国体』の変更に向かう事になりますし、いつの日か天皇はいらないという議論に発展するでしょう」と述べ、天皇制存続が危ぶまれる事態につながる懸念を表した。



上記記事中の「私見」がWEB上で見当たらなかったため、手元の【中日新聞11月4日付朝刊】より以下にUPしておきます。引用転載した内容は打ち間違いを除き一切手を加えていませんので予め・・・。(これに関する管理人の感想は後日まとめたいと思います →【皇位継承・・・「双系VS男系」論の底】)
ここから(タイトルも)。


【寛仁さまのコラム要旨】

 世間では、「女帝問題」がかまびすしいので私の意見を、『ともさんのひとり言』として聞いて頂きます。本来は首相傘下の審議会に諮られていますので政治問題であり口出しできないのですが、本会報は市販されておらず“身内”の小冊子と理解し“プライヴェート”に語るという体裁を取ります。
 論点は二つです。一つは二六六五年間の世界に類を見ないわが国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更して良いのかどうかです。
 万世一系、一二五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外も無く、「男系」で今上陛下迄続いて来ているという厳然たる事実です。生物学的に言うと、高崎経済大学の八木秀次助教授の論文を借りれば、神武天皇のY1染色体が継続して現在の皇室全員につながっているという事でもあります。
 歴史上八名十方(御二人が二度践祚=せんそ=されている)の、「女帝」がおられましたが、全員在世中、独身または寡婦(未亡人)でいらして、配偶者を求められておられませんので、「男系」が守られ、「女系」には至っていない訳です。
 二つ目は、現在のままでは、確かに“男子”が居なくなりますが、皇室典範改正をして、かつて歴史上現実にあった幾つかの方法論をまず取り上げてみる事だと思います。順不同ですが、
 @臣籍降下された元皇族の皇籍復帰。
 A現在の女性皇族(内親王)に養子を元皇族(男系)から取る事ができる様に定め、その方に皇位継承権を与える。(差し当たり内廷皇族と直営のみに留める)
 B元皇族に、廃絶になった宮家(例=秩父宮・高松宮)の祭祀(さいし)を継承して戴(いただ)き再興する。(将来の常陸宮家・三笠宮家もこの範疇=はんちゅう=に入る)
 以上の様なさまざまな方法論を駆使してみる事が先決だと思います。
 Cとして、昔の様に、「側室」を置くという手もあります。私は大賛成ですが、国内外共に今の世相からは少々難しいかと思います。
 余談ですが、明治・大正両天皇共に、「御側室」との間のお子様です。「継続は力なり」と言いますが、古代より国民が、「万世一系の天子様」の存在を大切にして来てくれた歴史上の事実とその伝統があるが故に、現在でも大多数の人々は、「日本国の中心」「最も古い家系」「日本人の原型」として、一人一人が何かしら“体感”し、「天子様」を、明解な形であれ、否とに拘(かかわ)らず、敬って下さっているのだと思います。
 陛下や皇太子さまは、御自分たちの家系の事ですから御自身で、発言される事はおできになりませんから、民主主義の世であるならば、国民一人一人が、わが国を形成する、「民草」の一員として、二六六五年の歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言をして戴(いただ)かなければ、日本国という、「国体」の変更に向かう事になりますし、いつの日か、「天皇」はいらないという議論に迄発展するでしょう。
(一部漢字をかなに直しました)

ここまで。

資料としては以下も挙げておきましょう。

○【2004年10月号 Voice
  徹底討論・女帝は是か非か 皇室典範の改正に向けて】
(日本財団図書館(電子図書館) 私はこう考える【天皇制について】)
 http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/01291/contents/306.htm

↑の中で話している人たち・・・は↓の三名。

高森明勅(たかもり あきのり)
 1957年生まれ。
 国学院大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程修了。
 国学院大学講師、日本文化研究所共同研究員を経て、現在、拓殖大学客員教授、「新しい  歴史教科書をつくる会」副会長。

八木秀次(やぎ ひでつぐ)
 1962年生まれ。
 早稲田大学法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。
 現在、高崎経済大学地域政策学部助教授、慶応義塾大学総合政策学部非常勤講師、フジテレビ番組審議委員。「新しい歴史教科書をつくる会」会長。

長谷川 三千子(はせがわ みちこ)
 1946年生まれ。
 東京大学大学院修了。
 現在、埼玉大学教授。



※補記(2005/11/22) Y染色体については【皇位継承・・・Y染色体の世代間連続性について】にまとめました。
posted by 水無月 at 15:54| Comment(2) | TrackBack(3) |   ◇皇位継承問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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