2006年02月25日

民主が第一野党でいる限り、自民党は安泰です(メール騒動)

とりあえずまとめてみました。



2月16日
【午前中 衆議院予算委員会で】
 ライブドア前社長の堀江貴文被告が昨年8月、社内メール
 自民党の武部勤幹事長の二男に選挙コンサルタント費として
 3000万円振り込むよう指示していた、と民主党の永田寿康議員が指摘。
 武部氏や二男らの参考人招致を要求。

【武部氏】
 昼に国会内で記者団に全面否定。
 「衆院予算委の理事が私の息子に連絡をとったところ
 『そういう事実は全くない』ということだった」と全面否定。

【素早い地検】
 東京地検の伊藤鉄男次席検事がコメントを発表。
 「メールの存在や指摘された事実関係は、全く把握していない」

【永田氏】
 予算委終了後に記者会見し、「フリーの記者を介して得た」
 「(受信者については)間接的に知っているが本人の身に危険が及ぶ
 (ため公表できない)」と話し、これとは別に武部氏二男に3000万円規模の
 送金がライブドアからあったことを示すメールがあると語る。

小泉首相
 官邸内で記者団に語る。
 「根拠のないことを、公の場で民主党議員が言うのはおかしい。
  ガセネタをもとに委員会で取り上げるのはおかしい」

民主・前原誠司代表
 「事実であれば許すことができない。小泉さんの責任を含めて
  追及していきたい」 党代議士会にて。



2月17日
【自民側】
 武部氏は自民党役員連絡会で改めて否定。
 「次男と会社のすべての銀行口座、通帳を本人が明らかにし
  第三者によって確認したが、指摘の事実は見つからなかった」

 衆院予算委で資料を出した民主側に立証責任があることを指摘。
 ・どのように銀行口座への振り込みを確認したのか
 ・メールにあった名前だけでなぜ武部氏次男と言えるか
 ・メールの実物を示して欲しい

 小泉首相「根拠のない情報を基にして人を傷つける行為だ。
 極めて遺憾で、法律以前の問題だ」
 党として永田氏への懲罰動議を出す。

【民主側】
 衆議院予算委で永田氏。「はなから偽造だといわれる環境で
 どう先入観なく議論すればいいのか、本当に悩ましい」
 「ネタ元の人が身の危険を感じて怯えている。最大限守ってあげたい」
 「どうしたら証拠と認められるのか、知恵を貸してください」

 武部氏と次男らの参考人招致など国政調査権による調査を要求。

【黒塗りメール】
 民主党の野田佳彦国会対策委員長が問題のメールを印刷し
 計10箇所(1箇所は赤)黒塗りした紙を公表。
 (極めて短時間にインターネット上で分析が行われ
  信憑性無しとの見方が大勢を占める)

【堀江被告】
 「金を送るはずもないし、頼んだこともない。メールも送っていない」
 接見した弁護士に疑惑を完全に否定。



2月18日〜21日
【自民側】
 メールの信憑性がない限り国政調査権は使えない、との立場。

 20日自民党の平沢勝栄議員が、別に入手した疑惑メールを公表。
 黒塗り部分のうち「問題があるようだったら」「@」が判明。

【民主側】
 振込先口座の情報を得ている、と主張。ただし国政調査権発動が
 確約されない限り新情報は提示できない、との立場。

 前原代表語録。
 「メールの信憑性は高い。われわれは自信を持っている」
 「(22日の)党首討論を楽しみにしてください」
 「信ぴょう性は高い。国政調査権で調べれば疑問は氷解する」

 永田議員19日から失踪。野田佳彦国対委員長は「永田氏が
 “ネタ元”と連絡を取って新たな情報の収集を行っている」と説明。




2月22日
 党首討論。民主はメール信憑性を高める証拠を出せず。

 野田佳彦国対委員長が辞意を漏らす。




2月23日〜
【民主側】
 永田氏が議員辞職の意向を漏らす → 鳩山幹事長に一任
 → 臨時役員会 → (精神的に不安定なので)休養=入院

 永田氏、自己の誤りを認め、お詫び
 「自分の思い込みの中で、行動したことをおわび申し上げたい」

 前原代表、引責否定
 「政府・与党を徹底的に追及していく気持ちに揺らぎはない。
  巨悪は何か、最大の問題は何かという観点で先頭に立って
  頑張りたい」23日
 「巨大な闇があるという印象は微動だにしない。野党第1党
  として徹底的に追及し、真相を究明したい。責任は果たし
  続けていきたい」25日

 野田氏、いったんは辞任意向を撤回 → 責任を取る構え。

【自民側】
 小泉首相は、民主党の前原代表について
 「野党第一党の党首だから、しっかりがんばって欲しい」

 平沢議員、問題となっている金融機関の名前、支店名、口座番号
 口座名義を把握していることを公表。
 「ライブドアと取引した人なら誰でも知っている口座。これをもとに
 『国政調査権を発動しろ』という民主党はあまりにもアバウト」 




わざわざまとめるまでもなかったのですが、いつもの癖でついまとめてしまいました(苦笑
疑惑メールが偽物である、ということは、詳しくこれを解析・分析した情報がどっと出たことから、ネット上ではかなり早期に確信されていたものと思います。
焦点となるメールの真偽の感触を、一般の国民の側の方が先に掴み、そこから生じた一種の余裕を持って民主党の対応を眺めていた・・・という、ちょっと珍しい事態だったのではないでしょうか。

民主党はあまりに素人っぽくて心配になりますね。
おそらく功名心も手伝ったのでしょう、一議員が怪文書に飛びつく、ここまではわかります。気になるのは、彼が実際に国会で質疑に立つまでの間に、「その情報の裏は取ったのか」と批判的に検証し教示する先輩議員が誰もいなかった、らしいこと。
そして前原代表もまた、なんの党内質疑も経ずに大見得を切っています。永田氏に「大丈夫か?」と訊ね、「大丈夫です!」と彼が答えた。だから大丈夫、きっと裏付けはあるに違いない、というレベルで大口叩いてしまったのではないか、と思えてなりません。政治家どころか、民間企業でも危ないタイプだと思います。
件の議員はもちろん国会をなめていましたが、民主党代表が国民、有権者をなめきっている様子もはっきり見えてきた、と言えるのではないでしょうか。

しかしこれほど政治センスのない代表にもかかわらず、今辞めさせるわけにはいかない・・・という民主党。末期的人材不足の台所事情がひしひしと伝わってきて、なんだかこちらまで切なくなりました。小泉氏が前原氏を応援するのも道理。こんな美味しい第一野党、簡単に潰してなるものか、というところでしょう。前原氏の代わりに小沢氏が出てきたり、解党して仕切り直し・・・なんて妙なことになるより、民主の名の下に結束していてくれた方がずっとやりやすいに違いありませんからね。民主が第一野党でいる限り、自民党は安泰です。

それにしても永田町というところはいかにも魑魅魍魎の跋扈する、ドロドロした場所のようですね。人々の関心は(議員先生らも同じかもしれませんが)、すでにメールの真偽はとうに突き抜け、怪しげ情報の出所に移っているようです。もっとも、永田氏=民主党が嵌められたという仮説に基づけば、今回の民主党自爆騒動で一番得をしたのは誰か・・・が気になるのは自然な話と思いますが。

というわけで、やや唐突に結論。
民主は解党した方がいいような気がしてきました(笑
そうでないなら、自民追求の前に、まず党内組織のあり方を見直すべきでしょうね。

posted by 水無月 at 22:14| Comment(3) | TrackBack(4) | 国内(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。