2006年05月13日

朝日【竹島 日韓でなぜもめる】の嘘

朝日新聞から・・・。


 「ニュースがわからん!」【竹島 日韓でなぜもめる】

ホー先生 日本と韓国が竹島の問題でもめとるが、原因は何なんじゃ?

 竹島は島根県沖にあり、二つの小島と周辺の岩礁からなる。総面積は東京の日比谷公園くらい。その島を、日韓ともに「自分の国のものだ」と主張しているのが対立の根っこなの。韓国では独島(トクト)と呼び、韓国政府は武装警備員を置いている。民間人も2人いるみたいよ。

 日本人は住んでいるのか?

 いない。日本政府は「歴史的事実に照らしても、国際法上も、明らかに我が国固有の領土」と主張し、今は韓国が不法占拠しているに過ぎないと言っている。
 一方で韓国政府は「独島は歴史的・地理的にも国際法上において韓国固有の領土」と主張して譲らない。

 それぞれの根拠はどうなっているんじゃ?

 政府の説明を要約すれば、日本は1905年に竹島を領土に編入することを決めたけど、文献や地図、漁業実態などから、その前の江戸時代から実効的に支配してきたとしている。韓国も「文献および地図により立証されている」「地理的に日本より韓国領土に近い」などとしている。

 韓国は「歴史問題だ」とも主張しているそうだな。

 盧武鉉(ノ ムヒョン)大統領が4月に「日本が朝鮮半島の侵略で最初に奪い去った」土地という言い方をした。日本が朝鮮半島を植民地支配した過去があり、韓国側からみれば、時期的に植民地支配とダブって映るのも不思議とは言えない。でも、竹島の領土問題は別の話であり、そういう日本政府の言い分には理がある。

 日韓国交正常化の時には、この問題にケリをつけなかったのかね。

 ひと言でいえば、竹島については結論を棚上げにした。日韓漁業協定でも、竹島の周辺海域は入会地のような「暫定水域」にした。解決が難しいだけに、双方が事を荒立てないようにやっていこうじゃないか、と知恵を出したということね。
 外交当局者は、なるべく冷静に問題を解決したいと考えているようだけれど、小泉首相の靖国神社参拝などをきっかけに日韓関係が険悪になって、もめだしたといえるわ。(倉重奈苗)

(【朝日新聞】 5月12日(金) 社会面名古屋本社版 14版)



私は朝日新聞を定期購読していません。ただ、自分のスケジュールの都合上、毎週金曜には移動するので、その際に朝日の名古屋版を購入する確率が高いのです。
そういうわけでたまたま目にした記事が↑なわけですが・・・。いや、もう、参りましたね(困

ネット上では偏向の悪名高い大新聞ですが、まさかこれほどとは思っていませんでした。ちなみにこの記事は、タイトルを見ればわかるように連載コーナーのようです。ホー先生が質問し、正体不明のA氏(女史?)が答える、「ニュースがわからん!」コーナーの、今回は竹島編というわけです。

私の疑問を簡単にまとめておきます。

@ 国際司法裁判所
1952年韓国が根拠のない「李承晩ライン」を一方的に制定して竹島を韓国領土とした翌々年の1954年、日本は竹島問題の国際司法裁判所への付託を韓国に提議していますが、韓国はこれに応じていません。なぜこの重大な歴史的事実が記載されていないのでしょう。

A 日本人漁民の拉致・拿捕
1952年に引かれた「李承晩ライン」が1965年の日韓漁業協定で廃止されるまでの間、ラインを超えて操業していた日本漁船と日本人が韓国によって多数拉致、拿捕されています。その数3,929人、328隻。そして44名の方が死傷しています。
隣国政府によるこの理不尽な暴力行為を日本の新聞がなぜ書かないのでしょう。

B 歴史問題
歴史問題について、上記の記事中では「竹島の領土問題は別の話であり、そういう日本政府の言い分に理がある」としています。その結論は当然と思いますが、なぜ、日本に理がある、と最終的には退けられる韓国側の主張・心情を、日本の新聞が「不思議とは言えない」などと代弁する必要があるのでしょう。
竹島問題にはまったく無関係な「植民地支配」という活字を印刷するスペースがあるのなら、竹島問題に直結する「国際司法裁判所」「拿捕」「拉致」あるいは「漁業権」などのテーマを優先させるべきでした。

C 日韓関係(靖国神社参拝問題)
朝日新聞の日韓関係観は事実と異なっています。
日韓関係は小泉氏が首相になる前から決して良好ではありませんでした。今世紀に入って日韓ワールドカップ共催、韓流ブームなどがあり、一時的・部分的に友好ムードが醸し出された経緯はありますが、それ以外は基本的に常に緊張していた、というのが事実です。
朝日新聞のこの記事からは、まるで、首相の靖国参拝がなければ日韓関係が良くなり、竹島問題も解決する、かのように読み取れますが、完全な誤誘導です。ことはそれほど簡単ではありません。日本国首相の靖国神社参拝があろうとなかろうと、竹島問題は領土問題として存在し続けるでしょう。
靖国神社にA級戦犯が合祀されたのは1978年、日本国首相の靖国参拝に韓国がはじめて抗議したのは1985年中曽根首相の時でしたが、竹島問題はその二十年前から存在していたのです。
こうした誤誘導は竹島問題の正しい理解を損ねるばかりか、靖国神社参拝問題自体の解決をも遠ざけるという意味で、日本にとっては有害無益でしかありません。


Q&A方式という体裁からして、この記事は、竹島問題についてあまり予備知識のない人を読者に想定していると思われます。
が、その実態は、確かな知識のない読者に、中立を装いつつ、不完全で誤った・・・結果として中立とは呼べない・・・解説をしているわけです。そこになおさら、看過できない悪意や卑劣さを感じます。
日本から、朝日新聞しか読まずに暮らす日本人が一人でも減ることを祈るばかりです。



参考・・・。

【竹島問題】
http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/takeshima/

【かえれ! 竹島】(島根県HP内)
http://www.pref.shimane.jp/section/takesima/top.html

【日韓条約と李承晩ラインでの日本人拉致】(Toron Talker)
http://toron.pepper.jp/jp/take/sengo/rachi.html

【靖国神社問題】(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%8F%82%E6%8B%9D%E5%95%8F%E9%A1%8C


 
posted by 水無月 at 07:18| Comment(8) | TrackBack(2) | 中国・朝鮮・在日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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