2005年12月26日

時系列で耐震強度偽装事件を見ると

イーホームズ社のTOPIX】で知ったのですが【建築よろず相談】提供の【耐震強度偽装問題時系列】ページは良いですよ♪ 大変参考になります。特に偽装が発覚する今年秋口からの流れ・・・は、私自身も一度整理したいと思っていた内容でした。このページのお陰で再び徹夜の地獄は見ずに済みそうです(笑

というわけで話を少し戻しますが、先日、【姉歯偽装物件時系列一覧(12/21現在)T】、【同 U】を整理しました。これは当初予想もしていなかった「SeesaaBlogの一記事あたりの容量オーバー」という障壁のため、やむなく二つにわけてあります。が、一覧表示というのが私のもともとの計画でしたから、近々別の形でUPし直すことを考えています。
※UPしました → 外部ファイル版【姉歯偽装物件時系列一覧】 最新情報への更新もこちらで行っています。

それはともかく、時系列に整理したのはそれなりに目的があったからです。
以下、この時系列一覧表示から現時点で私の気づいたことをまとめておきます。



@ 「時間が経つに従って偽装がエスカレートしていった」は正しくない。

まず、私自身が12月9日の【偽装事件は小さな政府を大きくするか?】の中で「大まかに、過去の物件の方がマシで、偽装を重ねるに従い、姉歯氏の偽装が大胆に、なりふり構わ造ものへと変化している」と述べています。が、このエントリを書いた後で次々と明らかになった過去の物件の資料から、最初期のものであっても強度=0.32のグランドステージ赤羽(1999年5月27建築確認)のような物件があることがわかりましたので、訂正しておきます。

偽装設計士・姉歯氏はその偽装活動の当初から大胆な偽装を行っていたようです。



A ホテルと共同住宅(マンションなど)で偽装の度合いが異なることはない

ホテルの強度とマンションの強度・・・単純に平均を取ればホテルの方が確かに数値が高いのですが、一方では、パークホテル高山(強度=0.23)、エースイン松本(同 0.31)のような例もあります。
一般に、各部屋が細かく壁で仕切られているホテルの方が、開放部の多いマンションよりも強度を確保しやすい、ということを考慮すれば、ホテル物件での0.23(現時点での強度偽装ホテルの最低例)という数字はグランドステージ藤沢の0.15(共同住宅での最低)に匹敵する恐ろしい数字ではないでしょうか。



B 公の審査機関と民の審査機関で偽装の度合いが異なることはない

@と同様、これも私自身が【偽装事件は小さな政府を大きくするか?】の中で次のように述べていました。
「民間検査機関の審査する物件では、自治体検査の物件よりも大胆に(荒っぽく)偽装を行った、という可能性はありそうです」
しかしこの件に関しても、前述のグランドステージ赤羽(北区)、パークホテル高山(岐阜県)、エースイン松本(松本市)といった0.3台以下の物件を地方公共団体の検査機関が通している実例から、正しくないことがわかります。

そしてこのことは逆に、地方公共団体の検査機関とイーホームズや日本ERIに代表される民間検査機関とで検査能力に差はなかっただろう、ということを強く示唆するものです。もしイーホームズを無能とするならば、公の検査機関もまた無能・・・なのでしょう。
現在、国土交通省は地方公共団体の審査能力を調査する方針を固めたそうですが
http://www.asahi.com/special/051118/TKY200512240343.html
実に妥当な措置であろうと思いますね。

事件当初、建築確認業務を民間に開放したからこうなったのだ、というような論調がありましたが、それは正しくないばかりでなく、イーホームズ社が散々訴えているような、「悪意あるスケープゴート(=イーホームズ社)叩きだった」との主張に一定の信憑性が与えられるような気がします。

公の検査機関の無能さを如実に示す記事としてこれも挙げておきましょう。
このうち、東京都足立区、葛飾区、新宿区、大田区では各2件、中央区、文京区、品川区、豊島区、名古屋市は各1件と、計9自治体の13物件が、最終期限の26日までの報告は無理な見通しという。

 9自治体は、いずれも構造計算ソフトを持っておらず、自力で再計算できない。外部の専門家に発注しているが、足立区の場合、いまだに依頼先が見つからない状態。同区は「偽装物件が首都圏に集中しているためか、数社に頼んだが断られた」と説明。文京区も「当初、偽装は単純なものという認識しかなく、出遅れた」と話す。
(【読売新聞】http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe5500/news/20051224i106.htm
ちょっと驚いてしまいましたが、自力で再計算できないのだそうです。
ソフトにも多種類あるそうですから、別の種類のソフトは持っているということかもしれませんが、記事中の「外部の専門家」は「数社」とある通り民間企業ということでしょうから、こうした事態そのものが公より民の方が優れている証拠と受け取れるような気がします。



C イーホームズ社の強弁

ところで、スケープゴートとして叩かれている(らしい)イーホームズ社も黙って叩かれているわけではなく、HP上にてリアルタイムで反撃しています(笑)。ネットがこれほど普及したからこそできることで、これ自体、私には非常に興味深いのですが、イーホームズ社提供の情報を鵜呑みにするのも危険なのです。
以下、そのことを述べます。

同社が2005年12月13に公開した【新たな偽造2物件についての質問、現段続での物件リスト等】ですが、ここで同社は【12月12日時点での偽装物件時系列一覧】を公開しています。実はこのページこそ、私が偽装物件時系列一覧リストを自分でUPしようと思ったきっかけでした。

この表の下部で同社は
約1年半前に日本ERI社が偽造を隠蔽せずに公表していたら、偽造グループの物件が弊社に申請がなされず、ほとんどは偽造として生じなかったことはずです。被害が広がったという点で、日本ERI社の責任は重大であると考えます。
と主張しています。しかし肝心の表を見ると、「日本ERI社が公表していたら防げたであろう物件」と左端に注釈つきでマークしてある矢印が、「グランドステージ稲城」を差しているのですね。つまり日本ERI社が偽装を公表していたらグランドステージ稲城以下の偽装物件の被害は防げたであろう、と読めます。グランドステージ稲城は、12月12日時点でイーホームズ社が扱った偽装物件の最古から二番目でした。最古の物件は(12日時点でも現在でも)グランドステージ千歳烏山ですが、なぜかグランドステージ千歳烏山は表中に記載されていません(笑
つまりイーホームズ社提供の表を見る限り、日本ERI社が社会正義にのっとって正しく行動していればイーホームズ社の偽装見逃しという失態は(ほとんど、でなく)すべて避けられたはずだ、と読めてしまいます。
では、グランドステージ稲城は本当に、日本ERI社が偽装をアトラス設計社渡辺氏に指摘されて知り得たはずの約一年半前の物件なのでしょうか?

私は12日の時点ですでに国土交通省提供の偽装物件一覧をローカルに取り込んでおり、時揃列ソートも飽きるほど繰り返していましたからすぐに気づいたのですが、グランドステージ稲城は約二年半前の物件、なのです。
実際には、日本ERI社が偽装を知り得た約一年半前の段続で、イーホームズ社は12日時点に判明しているだけで7件の偽装を見逃していた、のが事実です。
けれどもイーホームズ社提供の表を見ているだけでは、それには絶対に気づけません。なぜなら、時揃列と言いながら、ソートキーとなるはずの項目が「姉歯設計作成年」なるものとなっており、月日の省略された「平成○年」表示となっているからです。
姉歯氏の設計年をなぜイーホームズ社が把握できるのかも謎ですが(笑)、「建築確認日」が国土交通省公表のデータに明記されているにもかかわらずこれを示さず、あたかも7件の自社見逃しの事実を隠微するかのように「日本ERI社が公表していたら防げたであろう物件」の矢印を二年半前に持ってくる・・・イーホームズ社の態度は、どうなのでしょうね?(呆

単なる間違いでなく、目的を持った情報操作と看做されても仕方ないのではないか、と思いますよ?

12月26日現在、イーホームズ社は最新の【12月26日時点での偽装物件時系列一覧】を公表しています。
この中では、「日本ERI社が公表していたら防げたであろう物件」の開始矢印は、正しく一年半前に繰り下がっています。そのかわり
「そもそも認定プログラムが改ざんできないように大臣認定していたら全ての被害は生じなかった」
「行政が発見していたらこの後の被害は防げた物件」
「国土交通省が日本ERI業務停止時に行った精査で偽装を発見していたら被害の拡大を防げた物件」
という三つの注釈が、いわば三重にイーホームズ社の偽装見逃しを擁護する仕組みです(笑

しかしながら、「日本ERI社が偽装を一年半前に知り得たにもかかわらず公表しなかった」疑惑と、上記三つは別の性質の事柄だと私は思います。
日本ERI社の偽装隠しは、もしそれが事実なら立派な犯罪であり、当然に糾弾されねばならないでしょうが、「大臣認定プログラムの不備」「行政確認機関の不備」「国土交通省精査の不備」は、偽装の背景や拡大の要因ではあるでしょうが、それ自体は罪ではありません(罪を犯したのは姉歯氏などでしょう)。

つまり、行政の不作為や不備は、イーホームズ社の偽装見逃しと同様に問題である、ということであって、決してイーホームズ社の偽装見逃しを擁護する意味は持たないのです。

イーホームズ社は「そもそも構造計算認定プログラムが編集(改ざん)不可能な形での申請/審査のシステムで評価認定されていれば、この偽装事件が生じることはなかったのです」
http://www.ehomes.co.jp/SITE1PUB/sun/6/news/report82.html?t=1132554460715
と繰り返し訴えています。が、たとえそれが真実であったとしても、同社の「偽装見逃しという失態の責任」は消えません。
タイトルにつけたイーホームズ社の強弁、と私が感じるのは、あたかも自社の失態はすべて外部に要因がある、かのように同社が主張することです。その主張はやはり、責任逃れのように聞こえます。

イーホームズ社は(検査機関としては)無能であり、同じ程度にほかの民間検査機関も、行政も、公の検査機関も無能であった(とりわけ日本ERI社は無能であるばかりでなく悪質だった疑いがある)、というのが正確なところだろうと思います。
だからどうすればいいのか・・・。ここから先が、日本社会や政府が対応しなければならない問題でしょうね。

そしてもうひとつ、大事なこと。
この時系列一覧表を巡って私は、イーホームズ社は民間企業であり、同社の提供する情報は同社にとって都合の良い内容に限られている(時には都合よく脚色されているかもしれない)、という当たり前のことを強く意識しました。だからこそ、自前で時系列一覧表示を作成したのですけども。
イーホームズ社も当事者なのですから、必死に弁明すること自体は当然ですし、私はそれを批判するつもりもありません。むしろすべての当事者が、自己の正当性をアピールするためにネット上で情報合戦を繰り広げてくれたら、と望んでいます。
ただ、積極的に情報を公開しているイーホームズ社ですが、同社もまた、決して正義の味方ではないのです。情報提供には必ずその裏に目的があり、動機があります。
一覧表での情報操作などは、国交省の情報もあり見破るのは容易ですが、裏づけの取れない同社提供の情報については、真偽を確かめるのは至難の業です。

イーホームズ社提供の情報には同社に有利なように、とバイアスがかかっていることを、情報を受け取る際には常に意識すべきなのだと思いました。



D 「偽装の最初はホテルから」という姉歯氏証言は正しくない

最後に、姉歯氏の証言との矛盾点をまとめておきます。
姉歯氏は2005年12月14日の国会参考人質疑で「偽装の最初は1998年のグランドステージ池上。当初はホテルが中心だったが2003年ごろからはほとんどがマンションだった」と述べていますが、実際に彼の仕事ぶりを確かめてみると、証言とは逆に、偽装最初期の1999年にはほとんどがマンションだったことがわかります。

1999年は興味深い年ですね。この年はマンションがほとんどで、逆に2000年以降ホテル物件が急激に増えます。姉歯氏はまた「4、5年以上前、総合経営研究所のセミナーで講師をした」とも述べています。講師をした頃から、急にマンションの設計受注が増えたということになります。

姉歯証言についてはこの記事も記録しておきましょう。

耐震強度偽装事件で、姉歯秀次・元一級建築士(48)が偽装を始めたとされる1998年、木村建設(熊本県八代市、破産手続き中)の施工物件で姉歯元建築士が構造計算を担当したのは一件だけだった可能性の高いことが21日、分かった。

 姉歯元建築士は衆院国土交通委員会の証人喚問で、木村建設の篠塚明・元東京支店長(45)から鉄骨量を減らすよう指示されたと証言。「仕事の90%を木村建設から請け負っており、(仕事が)なくなると生活できないのでやむをえず(偽装を)やった」と話していたが、実際は木村建設系以外の物件も多かったとみられ、構造計算書偽造の動機をめぐる証言のほころびが明らかになった。
(【日経NET】http://sumai.nikkei.co.jp/special/gizo/index.cfm?i=2005122109975s8

この先はただの私の推測ですから信憑性はありませんが、もしかしたら姉歯氏は、原因と結果が彼自身にもうまく整理できないまま、発言しているのかもしれません。
彼が偽装をしたのは「木村建設から圧力を受けたため」。これが本人の弁。
しかし実際は「圧力を受け入れて偽装をしたからこそ、木村建設からの受注が増えた」。

強度偽装、計算書偽造、というテクニックは、少なくとも現時点での報道を見る限り、姉歯氏の独創的な発見だったと私は思っています。木村建設から無理難題を押し付けられ、苦し紛れに生み出した「コロンブスの卵」だったのでしょう。そのコロンブスの卵は、姉歯氏個人に多大な恩恵をもたらしたはずです。
木村建設からの受注増や、経済設計のできる設計士という賞賛、総研でのセミナー講師。そうして舞台はホテルへと広がってゆく・・・。

彼の偽装を見逃したり促したりした人々を追及するのももちろん大切なことですが、事件の原点となった姉歯氏という人は、やはりどこか特殊な人であったことも間違いないだろうと思います。
姉歯氏の生み出した「コロンブスの卵」的新発想が、木村建設や総合経営研究所を経由して別の設計士達に受け継がれていないことを祈るばかりです。



※関連エントリ

外部ファイル版【姉歯偽装物件時系列一覧
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/21現在)
姉歯秀次氏という人
偽装事件は小さな政府を大きくするか?
耐震強度偽装問題・・・意見・感想編
全裸で自殺・・・の謎 耐震強度偽装問題
posted by 水無月 at 16:46| Comment(8) | TrackBack(0) |   ◇耐震強度偽装問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バッドニュースを提供します。
「マンションごと建て替え事件」の概要
エイルマンション建て替え事件弁護団 弁護士 幸田雅弘(福岡)
3 構造計算の手抜き
簡単にいうと、構造計算書の前半と後半が別物で、途中で二つの構造計算書がつなぎ合わされていたのです。
http://homepage2.nifty.com/kekkanzenkokunet/2-6-13-06=mansiongototatekaejiken(kouda).htm

これ、福岡で起きた構造計算書偽造事件なんですけど、去年の段階で訴訟が起きてます。これも姉歯と同様に構造設計事務所(倒産したサムシング)がやった偽造です。福岡市内の建築業界では、安い構造設計料として有名だったサムシングは、同時に鉄骨製作もやっていました。

んで、本題ですけど、証人喚問のときに姉歯氏は木村建設とは九州の鉄骨業者の紹介で知りましたと答えています。もしも、この鉄骨業者がサムシングだったら?と言う疑問がありますがどうでしょうか。

サムシングは倒産しましたが、そこの出身者が多数続けているらしく心配です。真面目にやっていることを祈るばかり。

その後の噂はまったく聞きませんが、今月 サムシングの元社長が訴訟がらみでテレビに映っそうです。まったく反省もせず、薄笑いをしていたとのことでした。

では、また。
Posted by ねこ飼 at 2005年12月26日 18:32
相変わらず精力的なお仕事、お疲れさまです。
本業も頑張って下さいね(笑)。

綿密な論法の進め方で、さすがプロと思いました。追及し甲斐のあるネタですよね。
姉歯もと建築士は木村建設の東京支店長のせいにする。
イーホームズはヒューザーのせいにする。
ヒューザーは開き直って、公的支援を要求する。
役者が揃って、小説も真っ青です。
一つ引っこ抜こうとすると、いくらでもずるずると根っこがついて出て来そう。

偽装マンションに住んでいる人たちは、どんな気持ちで新年を迎えるんでしょうか。先日(きのう?)の震度4の地震にも胆が冷えたでしょうねえ。ほんとにお気の毒です。

応援しています、頑張って下さい。
Posted by dashi at 2005年12月26日 21:56
水無月さん、大変な作業、お疲れ様です。

>「大臣認定プログラムの不備」「行政確認機関の不備」「国土交通省精査の不備」は、偽装の背景や拡大の要因ではあるでしょうが、それ自体は罪ではありません(罪を犯したのは姉歯氏などでしょう)。
まったくその通りだと思います。にも関わらず下のニュースにありますように、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051226-00000216-yom-bus_all
国の対応について「法的責任があるという前提で、すべての対応を行うべき」と指摘

 今回はやけに早々と「国の法的責任」とやらを認めてしまうというのはどうなんですかね。
 水無月さんが分析されているような作業を国も綿密にしたうえで、それぞれの法的な責任を明確にしていく、というのが先のような気がします。
 なにか、とにかく住民に保証をして、この件がさらに広がる前に一件落着させたい意向がミエミエのような気がしてなりません。
 災難に遇った住民の救助が先決というのも分からないではないですが、まだ明るみに出ていないマンションの住民は、真相が解明されなければ、地震で間違いなく被害を被る訳で、やはり、ここはどれだけ広がったとしても徹底解明こそすべきだと思います。
Posted by kante at 2005年12月27日 01:49
皆様、こんばんは♪
ご来訪&コメントありがとうございます。

>ねこ飼さん

いや、びっくりしました・・・(苦笑
実に貴重な情報ありがとうございます。
これは少し調べてみたいですね。と思いましたが
私に調べられることなどたかが知れてるわけで・・・(汗
それでも、九州というのに引っかかりました。
別の件でも出てきたんですよ。九州という地名。
なにかあるんでしょうね・・・。

サムシングが木村建設と姉歯氏を取り持った業者かどうかは別にしても
構造設計の偽造ということが姉歯氏以外ですでに行われていた・・・。
これだけでもインパクトがありますね。
とりあえず、深く感謝しています。また、なにかあったら是非教えてください。
本当にありがとう!


>dashiさん

本当に小説そこのけの事件ですね(笑
私は、この件に関しては(おそらくdashiさんは薄々お気づきでしょうけど)
日本がどうなる・・・という政治的な関心とは別の次元からも
深く興味を惹かれているのですよね(汗
人間への興味とでもいえばいいのか、そうした方面で
どうも気になってしまうようで・・・。
本業の方ですが、実は12月15日に、ひとつキリがついたところなのです。
次の仕事をさっさと始めればいいのですけど、ちょうど年末年始
でもあるので、少しネットで遊んでいます。
たぶん1月からは、こんなに熱中する時間も取れないだろうと思うと
なんだか淋しいですね(笑


>kanteさん

国の態度も確かにおかしいですね。
kanteさんの仰る疑惑は私も抱いています。
とりあえず騒ぐところへ餌を突っ込んで黙らせてしまいたい、というような。
巷では総研がどう、そこから資金を得ていたに違いない政治家がどう
という方向へ追求の矛先が向いてるようですが、私が最も怪しいと
睨んでいるのは官僚です。
イーホームズの通報を当初無視した態度といい、なにか変ですよ。
少なくとも、現在の国交省のどこか(誰か)は、総研や建築業界全体に
追求の矛先が向かうのを止めようとしているのではないか。
官僚達が姉歯や木村建設などいわば末端・中小の犯した
「強度計算書偽造」という具体的な犯罪を知っていたかどうかは不明ですが
少なくとも総研レベルになると、かなり強い結びつきがあるはず。
そして「総研が変だ」ということくらい、官僚の誰かさんは知っていたはず。
どこが変かは知らなくとも、変だということは知っていた・・・けれども
知らないふりをすることで総研に利益を与え、かつ利益を得ていた
というような構造があったのではないかということは
容易に想像できますよね?(笑

そして私が今恐れているのは、おそらく建築業界の不正は
大手ゼネコンにも及んでいる。もしかしたら姉歯氏関与の200とか
関係各社関与の数百というレベルでなく、たとえば日本に現存する
高層建築物の数割がおかしい・・・という広がり方かもしれません。
もしそうだとすると、それが暴露されれば日本中がパニックになります。
官僚も政治家もそれは避けたいはず・・・。彼らが必死に火消しに走る
様子を見ていると、なんとなくそういうことまで想像できてしまって
怖くなりますね。


Posted by 水無月 at 2005年12月27日 23:13
20年以上も昔、不動産会社の広報で働いてましたが、当時から長○川工務店のマンションは手抜き工事で有名でした。あんなところのはやめてうちのを買え、と営業してたみたいです。
でも私のいた会社の物件も、裁判沙汰になったものがあるようでした。施工の段階で手抜きして設計通りに建てなかったのか、設計で誤摩化したのか知りませんが、、、。

やっと建築確認が下りた、と事業部の人が喜んでいたので(パンフレットに確認番号を入れられるので印刷に進める)、審査は厳しいんだなあと思ってましたが、、、。昔はマンションも少なかったですからね。

建築確認のお目こぼしにあずかった物件、そうとうの数に上るでしょうね。
姉歯偽造ほど大胆なことはしなくても、似たようなことは長い間続けられてきたと思います。
そういうこともあって、私は借金してマンションを買う冒険は出来ませんでした。
政界との結びつき、裏の世界との癒着、ダークな部分が多い世界だと思います。
真相解明はあまり期待出来ないんじゃないか、ほどほどのところで無理矢理けりをつけさせられるんだろうな、と私としては見ています。
Posted by dashi at 2005年12月28日 08:58


dashiさん、こんにちは♪

昔は厳しかった・・・いい話です(笑
こんなことはどこに書いてよいのかわからないので
まだ書いてないんですが(だからここで書いてしまう 笑)
私は昨日、不意に「姉歯不況」という言葉が思い浮かびました。
ホテルが休業を余儀なくされ、このままでは倒産し従業員も解雇せざるを得なくなる
というホテル経営者のインタビューを見ながらでした。

構造的な問題なのは間違いないです。
しかし処方箋がうまく描けないのですね。
どんなに頭の良い官僚でも、悩んでいるだろうと思います。
根本的に、高層建築が良くない、といったところで
高層建築を建てずにはいられないからです。日本は。
人口の極端な偏り。地価の高騰・・・などで。
そして、不正な建築業者はダメだ! という機運が高まるにしても
じゃ、不正でない建築業者なんているの? と考えた時
元気よく「こうすればいい!」と処方箋を示せる人がいるでしょうか?

今後、日本全体に暗いムードが差してくるように思います。
諦めムードと言ってもいいですが・・・。
とりあえずの被害者を公費で救助したところで、そのムードは払拭できない
ような気がします。この闇はそこまで深いですね。
私の予感が外れることを祈っていますが・・・。

なんだか暗いコメントでごめんなさい(汗

Posted by 水無月 at 2005年12月29日 15:09
すばらしい考察で、大変ためになります。
Posted by アルカンシェル at 2006年01月01日 03:16


>アルカンシェルさん

アルカンシェルさんは精緻に各物件、関係者・・・などのデータを
まとめておられるのですね。驚きました。
私の側からも、参考にさせていただきます。
コメントをありがとうございました。
Posted by 水無月 at 2006年01月03日 00:28
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