2005年11月19日

【拉致問題解決に対する立ち位置・主張を伝える為の 10 個の質問】

【著::善ポコのタコ部屋】さんの【拉致問題解決に対する立ち位置・主張を伝える為の 10 個の質問】に答えてみたいと思います。

もとは私が在籍しているmixiの足跡から知ったのですが、「とある質問に対して自身の考えを述べるという形式は、自身の考えを今一度整理すると共に、拉致問題に関心が有る・無しに関わらず、読者に『考えるきっかけ』を与え、より強い関心を呼び起こし、問題解決への考察をより深める事が出来るのではないかと考えています」という趣旨に賛同したのが直接の動機です。

また私は逆に、やや皮肉な言い方になってしまいますが、こうした質問集への回答をご覧になることによって、拉致問題に積極的にかかわっておられる大勢の善意の皆さんが、彼ら自身の立ち位置が日本世論全体の中でどのあたりに位置するのか・・・ということを、できるだけ客観的に認識する、その一助になれば幸いだとも感じました。
どんな運動であれ、それが世論を相手にする政治的運動である限り、自己の正確&客観的な認識なしに世論の同意を得ることはできない・・・だろうと思うからです。従って私は当然、質問集におもねることはなく、無名の国民の一人として、自分自身の正直な意見を記そうと思います。
そうすることが結局は、拉致問題の解決のために、とりあえず今、私ができる、ほとんど唯一の事柄だろうと思うのです。


       ◇       ◇       ◇


【拉致問題解決に対する立ち位置・主張を伝える為の 10 個の質問】


◇1.拉致被害者家族会が北朝鮮への経済制裁を訴える事に違和感を持つ。(#ご家族に対して、どれだけその心情を汲み取り、感情移入しているか?)

 (1)とても違和感を持つ。
 (2)違和感を持たないことも無いが、心情は理解出来る。
 (3)この様な主張を行うのはある意味当たり前である。
 (4)拉致を解決できず、経済制裁が出来ないのは、私たちの力が足りないからである。申し訳ないと思う。
 (5)その他。

◆(1)と(2)の間です。
非常に違和感がありますが、ご家族の方々の苦しみ、また今もなお帰国できないでいる拉致被害者の方々の存在を思えば、この方達が多少常軌を逸したとしても、その心情は同じ日本人として理解しなければならない・・・と感じます。
つまり、家族会が変だ! というように、安易に声高に批判することは避けたいと思っています。けれども「家族会の事情を最優先に日本国や日本外交は動くべきだ、そうならないのは国民の関心が薄い(冷淡な)せいだ」とでも言わんばかりの主張をTVなどで見聞きするにつけ、首をひねりたくなることもあります。


◇2.例え拉致問題が解決しなくとも、今後、同じ出来事が自分の身に降り掛かるとは思えない。(#拉致問題を、どれだけ身近なものとして捉えているか?)

 (1)現実的に考えて、自分の身に降り掛かるとはとても思えない。今日において北朝鮮による拉致が明るみになった以上、迂闊に工作活動を行う事は出来ないと考える。
 (2)何とも言えない。
 (3)自分の身に降り掛かる可能性は十分にある。拉致に関わった北朝鮮工作員が、処罰される事無く現在も日本社会において根を下ろしている現状を考えるべき。
 (4)その他。

◆(4)その他。
まず、同じこと・・・が、狭義に北朝鮮工作員による拉致、ということなのだとすれば、その可能性は限りなく低いと考えます。北朝鮮が拉致工作を現在も行っているという話は聞いたことがありませんし、たとえそうであったとしても、私の居住区は人口密度が高く、ほとんど常に衆人環視状態に置かれているようなものですから。
ただ、同じこと・・・を、北朝鮮に限定せず拉致にも限定せず、広く国家間の政治的緊張や思惑などで一般市民である私が不当に害を受ける・・・こと、というように考えるならば、その可能性はもう少し高いかもしれません。たとえばテロによる被害など。


◇3.小泉政権による対拉致問題への取り組みは、生ぬるいと考える。(#拉致問題に取り組むにあたり、急進的な思考に立脚した論考を積極的に行うスタンスにあるかどうか。)

 (1)生ぬるいと考える。拉致被害者に残された時間はそう長くは無い事を踏まえるべき。
 (2)何とも言えない。
 (3)生ぬるいとは考えられない。多少時間が掛かっても、着々と地に足の付いた取り組みを行うべき。
 (4)その他。

◆(3)です。
小泉政権や日本国が抱えている外交問題は対北朝鮮だけでも、拉致問題だけでもありませんから。そのほかの外交課題とのバランスから考えれば、現状程度の取り組みでも、政府としては精一杯なのではないかと思えます。


◇4.小泉政権による対拉致問題への取り組みが、拉致問題の解決へ大きく寄与していると考える。(#政府の取り組みに対して、どれだけ信頼を置いているか?)

 (1)寄与していると考える。
 (2)何とも言えない。
 (3)寄与しているとは考えられない。
 (4)その他。

◆(1)です。
小泉政権以前には拉致問題自体が外交的に表面化しなかった現状を考えれば、この問題に関して小泉政権が果たした役割は大きいと言わざるを得ないでしょう。


◇5.国際社会における米国との連携が、拉致問題の解決へ大きく寄与していると考える。(#他国との連携のあり方をどう考えるか?)

 (1)米国と連携した北朝鮮への締め付けが、今後の拉致問題の進展に大きく寄与していく。
 (2)逆効果、中韓と連携して融和政策を取るべき。
 (3)法整備も含め、日本単独で解決する道を探るべき。
 (4)その他。

◆(1)です。
大きく寄与するかどうかは疑問ですが、現実として、そのほかに取れる方法があるでしょうか?
これまでの北朝鮮の態度を顧みれば、中韓と連携したとしても、経済的技術的援助のみさせられ、得るものはなにもないように思います。
また日本単独で動く・・・といっても、日本単独でなにができるのか疑問です。


◇6.北朝鮮問題は日本の安全保障としての核の問題が第一優先事項。ここで対応を間違うと数千万人の単位で被害が出るから。数十人、最大でも数百人の拉致被害は優先順位では二番目だ。(#現実主義的思考の度合いは?)

 (1)冷酷だがその通り。もちろん拉致被害者には同情するし解決して欲しいと思うけど…。
 (2)何とも言えない。
 (3)反対。核の脅しに屈して妥協することは北朝鮮の狙いにはまることでしかない。国家の尊厳を失うことは国家としての自殺なのだ。
 (4)その他。

◆(4)です。
日本国民に数千万人もの被害が出るのなら考える余地はなさそうですが、私は北朝鮮からの核攻撃より、金政権の急激な崩壊と、それによる大量の難民発生、そしてその際に国際社会からの圧力によって北朝鮮を援助せざるを得ない状態に陥ることの方が実現の可能性が高いと考えています。
北朝鮮の現体制が急激に崩壊してしまった場合(その際には拉致被害者の救出も今よりは容易になるでしょうが)、日本が受ける被害は、近隣国であるだけに、目を覆いたくなるようなものになるはずです(韓国も当然日本に経済的援助を求めるでしょう)。

金政権はいずれにせよ崩壊を免れないと思います。しかしできるだけ緩やかに、その衝撃を中韓露などと連携しながら吸収しつつ、穏便な形で崩れてゆくのが望ましいのです。
被害者家族が高齢であるから・・・などという理由で、急激な体制崩壊を望む人々の考えには、私はまったく同意できません。もし経済制裁を行うのであれば、周辺国家との連携や賛同を得たうえで行うべきです。


◇7.拉致被害認定者である残り 11 人の帰還を以って、「拉致問題の解決」と考える。(#何を以って「拉致問題の解決」とするのか?)

 (1)拉致認定被害者が帰ってさえくるのであれば、「解決」と考えても良い。
 (2)拉致被害者の数は 11 人とは限らないかもしれないが、結果として妥当であると考えても良い。
 (3)拉致の可能性が濃厚な特定失踪者を含めた残り 100 人以上の人々はどうなるのか。とても「解決」と考える事は出来ない。
 (4)その他。

◆(1)及び(3)です。
(1)と(3)は両立できるでしょうし、両立させるべきです。
国家間の外交問題としては(1)でしょうが、その後民間ルート、それこそ家族会のような形の援助団体が継続的に問題解決を計るのが妥当と考えます。
ただし、民間団体が調査・救出活動を北朝鮮国内で継続できるように環境を整えるのは政府の役割でしょう。つまり、象徴的な11人の帰国と、その後の調査の確約までを引き出せれば、国家間の拉致問題としては決着させるのが妥当だと考えます。


◇8.日本人拉致被害者のみならず、その他外国人の拉致被害者、また、北朝鮮国内における人権問題の解決も併せて目指していくべきだ。(#自国以外における北朝鮮問題をどの様に捉えているか?)

 (1)当然である。自分達だけ助かれば良いという考えは、道徳的にも国際的にも、到底受け入れられる事ではない。
 (2)もちろん、これらの問題が解決するに越した事は無いし、日本政府も取り組んでいくべきだとは思うが、優先順位は考慮されて然るべき。
 (3)まずは自国の拉致被害者を救出する事が先決である。あれこれ手を広げた結果、拉致被害者救出に支障をきたしてしまっては本末転倒である。
 (4)その他。

◆設問の意図が不明です。
本心では(3)です。なぜなら、日本は自国民さえ救出できずにいるわけで、そのような国が他国民の人権まで配慮するのは分不相応で滑稽でさえあるでしょう。
ただし現実に日本だけでは自国民を救出できないからこそ、他国と連携を取っているのですから、そうである以上(つまり他国の協力を仰いでいる以上)、他国の拉致被害者の救出にも誠心誠意努力するのは当然のことです。
北朝鮮国内の人権問題に関しては、日本が考える必要はありません。他国民の人権を守るためという口実でイラクを攻撃したような愚をアジアで許してはなりません。もしもそうなった暁には、泥をかぶり、無限に近い経済的損失と歴史的怨恨を背負うことになるのは日本なのですから。


◇9.北朝鮮の体制が崩壊しない限り、この問題は解決しないのでは?(#北朝鮮体制の現状に対する認識、体制崩壊への方法論)

 (1)そう思う。アメリカに対する強力な外交カードを握って武力制裁に踏み切らせるしかない。
 (2)そう思う。でも中国と韓国がそれを許さないだろう。どうしたらいいのか分からない。残念だけど長引きそう。
 (3)ある意味そう思う。しかし拉致問題はある程度のところでいったん手を打って国交正常化を先に行うべきである。北朝鮮に市場経済が導入され、不可逆的に日本への依存度が高まれば自ずと政治的自由を求める声が高くなり先軍独裁体制は実質的に変化する。そのとき、拉致の解明は一気に進むであろう。
 (4)そうは思わない。このまま対話と圧力だ。圧力として経済制裁が必要。
 (5)その他。

◆(3)及び(5)です。
北朝鮮の体制や今後の見通しについては質問6及び8で述べた通りです。


◇10.この運動をきっかけに日本の愛国心の高揚を図り、他の様々な問題に対しても応援に向かい団結していくべきである。(#「運動」のあり方に対する考え方、日本国においての拉致問題の位置付けをどの様に考えるか?)

 (1)その通り。拉致問題と他の国益に関する問題は直接は関係ないが間接的には関係している。問題は愛国心だ。
 (2)何とも言えない。
 (3)反対。政治的なイデオロギーを持ち込むと運動の方向性が拡散するし、敬遠する人も出てくる。むしろリベラルな人でもこの問題には賛同するし怒りを覚えるという立場が大事。
 (4)その他。

◆これもまったく意味不明・・・(苦笑
愛国心と拉致問題がなぜ、どのような必然性で繋がるのかわかりません。
愛国心に関係なく拉致問題は解決されるべきであり、そのほかの問題も同じです。たとえば、対中、対朝鮮、以外にも、対米、対露、対欧、対中近東、対オセアニア・アジア、対アフリカ、対南米・・・など、国益に直結する外交問題は山ほどありますが、それと拉致問題と愛国心とはどのような関係にあると設問者はお考えなのでしょう?
質問内容に愛国心の定義を加えるべきではないでしょうか。身内でだけ通じる文脈では、質問テンプレの広範な普及は望めないように思うのですが・・・。



         ◇         ◇         ◇


以上です。
なお当BLOG、そして私、は、どうやら「リベラル」に分類されるようです。私自身は、右も左も保守もリベラルも、とりわけ意識したことはありませんが(笑
(少なくとも、愛国心は人並み以上に持っているつもりです)

最後に・・・ですが、日本国民の拉致被害に関心を持たない人は少ないのではないかと思います。
解決が難しい問題であることは確かであり、ネット上の声が現実の政治にどう影響しうるのか・・・ということもあるでしょう。しかしだからといってただ傍観しているというのも忸怩たるものがあり・・・。
そうしたもどかしさを感じておられる方・・・。上記質問集を利用して一度ご自身の意見を整理してみてはいかがでしょう。黙っているよりは、もしかしたらなにかの役に立つ可能性も、あるかもしれません・・・。
posted by 水無月 at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国・朝鮮・在日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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