2006年05月12日

親の介護(日記から)

50代の男性が80代認知症の母親を殺した事件・・・。
正確には心中を試みたが失敗した・・・ということで
しょうが、色々考えさせられますね。

私の母も先日、死ぬ時は家で・・・(施設はイヤだ)と
言っていました。
母はおそらく兄夫婦(近所で別居)を念頭に置いている
ものと思いますが、それでも子としては複雑なものが
あります。
親が認知症になり、兄夫婦が面倒見きれない・・・
(施設へ入れたい)と言えば、私は反対するつもりは
ありません。
今の時代、男女問わずみな働いています。兄嫁もむろん。
まして今なお別居を通しているというのに、本当に
身の回りの世話ができなくなってから嫁の世話になる
・・・など、私には夢物語としか思えません。

周囲の実例を見ても、老人介護・・・は、配偶者間が
限界のような気がします。
それはカネだけの問題でなく、時間や情・・・の問題でも
あるでしょう。親世代が子世代から、なにを、どこまで
なら、頼れるか(奪ってよいか)・・・の問題。
老人介護にはそういう側面もあろうかと思います。


儒教の教えからすれば、子が親の面倒を見るが当然で
あり、美しく調和の取れた世界となります。
高度福祉社会の理想から見れば、社会全体で老人の
暮らしを支えるのが当然となります。
けれど私の世代(私は1965年生まれですが、ここでは
大雑把に戦後の昭和世代・・・くらいに考えています)とは
実を言えば親(家)でも社会でもない、個人の自己実現や
幸福追求こそがスローガンだった世代、なのです。
それは私の世代の、というより、その親の世代の価値観
だったはずです。
私の世代の親達は、自分は子の世話にはならない
(だから好きなように生きなさい)・・・と、子世代に
教えてきたのではないでしょうか。とはいえ、もちろん
そうでない家庭、そうでない人々も大勢いるでしょう。
それでも、この時代の雰囲気、社会の価値観としては
個人の幸福追求や自己実現こそが一番大事、であった
ように思います。

それを真に受けた今の現役世代は、だから自己が幸福に
なることを一番の達成目標にして、ここまで生きてきました。
勉学も就職も結婚も子育ても、人生の義務としてではなく
自らの幸福に寄与するかどうかで自分が選択すればよい
という人生観です。
(当然ですが、世代のすべての人がこうした価値観だ
 と言うつもりはありません。ただ、こういう価値観で
 あっても許されてきた、という意味です)

そんな中に容赦なく迫ってくる・・・親世代の老い、という
現実。
親の介護は自己の幸福に寄与する・・・という仕組みや
理念が、今後の社会において開発されれば幸いですが
そうでなければ・・・どうなるのでしょうね。
結婚や子育てさえ、自己の幸福に寄与しないから
・・・という理由で回避を許されてきた世代の親世代が
今後次々と、老境を迎えるわけです。


社会的な受け皿は、冒頭に挙げた事件の例でもわかる
通り、いまだ十分とは言えません。
税金を上げてでも高度福祉型を目指すべき・・・でしょうか。

難しい問題ですから安易に結論を出すことはできませんが
どういう社会を目指すにせよ、戦後の価値観全体が
今後大きく問われてゆくような気がします。



 
posted by 水無月 at 01:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

警察の腐敗が招いた死(栃木リンチ殺人事件)

 
政治と直接には関係ないですが、たまには。


【リンチ殺人:父「心の中で、やったな!」…妻の遺影前に】
(毎日新聞 2006年4月12日 12時43分 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060412k0000e040058000c.html

 「生きたまま埋められるのかな。残酷だな」。正和さんの最後の言葉を須藤さんは裁判で知り、「ふびんでしょうがなかった」と読み上げると、これまで、判決を聞いた後も崩さなかった冷静さを失い、言葉を詰まらせ、涙声を抑えることができなかった。

 判決に対しては「裁判所は県に対し、私たちの要求を認める判断をして感謝している。親については納得いかないが、5年間の思いが通じた」と評価。「この事件をこれからの捜査改革の礎にしてほしい」と述べた。



記事の全引用はしませんが、19歳の若者が同僚ら少年四人に拉致され、二ヶ月間にわたり監禁され、凄惨な暴行を受け、親や友人、サラ金などに700万円を超える借金をさせられた末に殺害され、山林に埋められた、という、いわゆる「栃木リンチ殺人事件」です。

被害者が拉致されていた二ヶ月もの間、両親は必死になって警察に事件捜査の依頼をしましたが、栃木県警石橋署はなぜか取り合いませんでした。両親が銀行の協力を得て「ビデオテープに写っていた預金を下ろす被害者の顔が暴行で腫れあがっていた」ことを伝えても、加害少年らの親と同行してさえも、石橋署の対応は鈍いままでした。

こうした経緯についてはこちらが詳しいです↓。
 【栃木リンチ殺人事件「わが子、正和よ」】
http://park17.wakwak.com/~tochigi-rinchi/

 【栃木リンチ殺人事件】(無限回廊)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/totigilynch.htm

今回の両親の提訴(民事)は国家賠償法に基づき、警察の不作為を訴えたものです。宇都宮地裁は原告の訴えた「捜査怠慢と被害者死亡の因果関係」をほぼ全面的に認め、県に9633万円(加害者と合計で1億1270万円)の損害賠償支払いを命じました。
両親の訴えが認められたのはなによりですが、しかしもちろん、いくら裁判で勝とうと被害者の命は返ってきません。被害者の父(母は裁判の途中で病死した)の胸中を思えば、遣る瀬ないばかりです。

ところで、なぜ石橋署の対応はここまで鈍かったのでしょうか。TVや新聞の報道では、ここにまったく触れられていません。NHKのニュースでは「なぜ県警の対応が鈍かったのか、裁判で掘り下げて欲しかった」などと通り一遍のコメントで終わっていました。
掘り下げること、こそが報道に期待される役割でしょうに。実に歯痒いことです。

ネット上では、もう少し詳しい情報が手に入ります。

・主犯Aの父親は事件当時、栃木県警氏家署勤務の警察官だった。

・被害者と従犯Bは当時日産自動車上三川工場に勤める同僚の関係だったが、日産自動車の総務には県警から天下ってきた元警察官が勤めていた(この人物が石橋署に捜索願いを出すように勧めた)。

以上は上で紹介した、被害者遺族のサイト【栃木リンチ殺人事件「わが子、正和よ」】で証言されている事実です。
(被害者の家族が危機を察し、必死に警察に助けを求めているにもかかわらず、結果的に見殺しにされた構図は桶川ストーカー事件と同じです)


警察という組織の内部がどうなっているのか、私は正確なことは知りません。大部分は正常に機能しているのだと信じています。しかし一部にせよ、腐敗があるのも事実だろうと思います。

ご遺族の訴えをメディアが取り上げないのであれば、せめて自分にできる範囲で、ひとりでも多くの人に伝えたいと思いました。

栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか』(黒木昭雄著) ←この書籍も参考になります。



 
posted by 水無月 at 03:19| Comment(9) | TrackBack(3) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月01日

消された日の丸・・・?

知人の日記から知り、驚いたので、この驚きをBLOGで発散します。

先日、荒川静香選手が華麗な演技で金メダルを取ったことは記憶に新しいのですが、この荒川選手、実は日の丸を手にスケートリンクを一周したのだそうです。皆様はご存知でしたか?
問題は
その映像をNHKが意図的と疑われるような仕方で、あえて放映しなかった!?
かもしれないこと。

私がはじめて詳細を知ったサイトはこちら。↓
【福田 逸の備忘録―独断と偏見】(dokudankojiさん)の【信じがたいNHKの偏向】
http://dokuhen.exblog.jp/2750449#p749

こちらにも詳しくまとめてありました。↓
【玄倉川の岸辺】(kurokuragawaさん)の【偏向なのか、それとも無能なのか】
http://blog.goo.ne.jp/kurokuragawa/e/162122f3f429ba5b67e1e2ce7b4ca384

まとめサイト。↓
【荒川静香選手のウイニングスケートを放送しなかったNHKまとめ】(しんいちさん)
http://arakawasizuka.seesaa.net/
(全く同じテンプレでしたので、これまた驚きました 笑)

いや、皆さん情報が早いですね(苦笑
私のまわりだけが無風で、気づくのが遅れました。

荒川選手が金メダルを取ったフリー演技の朝(2006年2月24日 金)、私は仕事をしていました。従ってNHKの生放送は見ていないです。しかし同じ24日の夜七時台から放映された総集編のような番組は、途中から見ることができました。だから荒川選手が表彰台で君が代を口ずさんでいる様子も見ています。
日の丸に関しては、【読売新聞】配信の特集ページで、おそらく土曜日か日曜日に見ています。
http://www.yomiuri.co.jp/torino/graph/glist.htm?ge=1&gr=3
http://www.yomiuri.co.jp/torino/graph/garticle.htm?ge=1&gr=3&id=717
(下は日の丸を手にする荒川選手の美しい写真
 つまり日本の報道機関が一斉にこの件を黙殺したわけではありません)

だから私は、自分は総集編しか見なかったからあいにく見逃したけれども、生放送を見ていた人達は当然、この日の丸を手にしてのウィニング・スケートを視聴しているものと思い込んでいたのです。昨夜になってこの騒ぎを知り、驚きました(汗

しかし落ち着いて考えてみると、これは本当に偏向なのでしょうか・・・ね??
もしこれが思想的な背景を持つ偏向放送だとすると、実に間抜けな話です。今や世界中の情報がインターネットで手に入る時代。まして日の丸・君が代は国内でも過剰なまでにHOTな話題です。私ですら気づいたのですから、日の丸を擁護する立場の人々が読売新聞からでもなんでも、荒川選手が日の丸を手にしている写真に気づかないはずはありません。その人がもし生放送を見ていれば、当然「??」となるでしょう。
つまり、これほどあからさまな偏向放送など無意味であり、不可能である、ということです。かえって大騒ぎになり、ただでさえ批判が多く受信料支払い拒否者が問題になっているというのに、自分で自分の首を絞めるようなものでしょう。そんなことにも気づかないほどNHKの人々って・・・?(謎

私にはNHKに関係する友人も知人もいませんから、内部がどんな雰囲気なのかもまったくわかりません。
ただ言えることは

 これが偏向だとしたら
  → 偏向放送が日本で可能だと判断した時点で致命的にズレている

 これが偏向でない(単なるミス?)としたら
  → 最高の見せ場をカットした時点でメディアとしての感覚が変
  → 放映権絡みの問題であるとしても釈明があるべきでは?(3/1夜追記)

こういうことではないかと思います。
どちらにしても、変なことには変わりありません。
(といって緻密に細密に偏向放送をされても困るわけですが 汗)
(むしろ日の丸擁護派を元気付けるための捨て身の戦法だ、という陰謀論が反日の丸陣営から出てもおかしくはないような・・・?)

なんだか不思議な気分になってきましたが、「皆様のNHK」の大失態には違いないでしょうね。

 
posted by 水無月 at 07:08| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月19日

東証システム停止

 
【システムの計画停止は適切な判断だった】
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060118/227513/

耐震強度偽装問題を大きく報道させないため、政府は
十七日(阪神淡路大震災の起きた日)
宮崎勤被告の最高裁が行われる日をわざと選んで証人喚問を
行うことに決め、それでも足りないからライブドアの捜索を
同日にぶつけたのだ、という意見も拝見しましたが、??、な
感じです。まあ、私は政府の人間じゃありませんから政府の
思惑など(それが存在したと仮定しても)知りません。
とにかく今の私に見えるのは、耐震強度問題並みの爆弾を
抱え込んじゃったニッポン
の苦りきった、冷や汗タラタラの青い顔です。
これに比べれば靖国は軽い(怒られるかな? 汗)。

耐震強度問題を、黒幕の誰某、政治家の何某がどう・・・という
政治レベルの問題とする意見には、私は違和感を禁じ得ない
のですね。これは確かに政治問題ですが
特定個人の悪を暴くというような、スキャンダルレベルの問題
ではなく、今後住宅行政をどうするのか
小さな政府の補償範囲はどこまでか、公共事業で食えなく
なったゼネコンやその下請けの人々の生活をどうするか
というような、大きく日本の社会システム全体の在り方を
問う問題だ、と、私は認識しています。

国家資格を持つ人間が悪さをした、そういう圧力があり
それが許されてしまう体制だった、というのももちろん大ごと
ですが、そういうことは例えば医師の世界でも起こり得ます。
そして医師と建築士とでは、建築業界の方が日本という国家に
与える影響は大きいのではないか、と私は思っているわけで。
理由は、そこに従事する人間の数、そこで動く金額の多寡です。
日本の平均的な家庭が住宅ローンや家賃に払う金額と
同じく医療費と・・・を比べてみた場合、前者の方が
大きいはずです。
そういう意味で、つまり日本経済に与えるインパクトの大きさで
建築業界の問題は医療の問題より桁違いに大きな問題です。
下手をすれば日本をもう一度「失われた十年」の泥沼に
突き落としかねない、その程度の威力は十分備えた問題だと
感じています。

それはともかく。
今回のライブドア騒動自体はどうでも良いでしょう。
どうでもいいと言っては語弊がありますが、その次に起きた
東証システムの「計画停止」というインパクトの前では
一私企業であるライブドアの先行きなど吹っ飛んでしまった
感があります。
証券システムでの騒ぎ・・・は、確か年内にもありませんでしたっけ?
そう、ジェイコム株の誤発注騒動です。
どうやら我々の社会を支えている目に見えないコンピュータ・
システムというシステムは、我々が期待し、暗黙のうちに
信頼しているよりも、遥かに脆弱なようです。
思えばライブドア自体もIT企業でした。ITに発し、東証システム
という別のコンピュータ問題へと波及する・・・象徴的です。

「 東証のシステムは、1日の約定件数が450万件、同注文件数が900万件まで処理できる設計になっている。ただ、安全を期すため、1日の約定件数が400万件を超えるか、同注文件数が850万件を超えた場合、システムを計画停止させて取引市場を強制停止させると決めている。

 昨年までは、これだけの処理能力で十分だった。例えば、昨年12月で約定件数が最も多かった日で、1日当たり359万件。400万件には届いていない。ところが、ライブドアの強制捜査開始をきっかけに、約定件数は1月17日に382万件まで急増。1月18日はついに400万件を超え、438万件まで達した。」冒頭日経BP記事より

要するに処理能力が450万件、そして去年の段階ですでに
359万件にまで達した実績があった、というのです。
電力需要などを思い起こしてみれば、処理能力値のMAXは
直近一年間の実績MAXの二倍程度は欲しいところです。
電力なども、本当に需要が逼迫するのは真夏の数日程度です。
しかし一度でも供給がストップすれば社会に深刻なダメージを
与えてしまうので、年間のたった数日のために、各電力会社は
巨大な資本を投下して発電所を確保し、それでも困った時には
融通しあえるよう相互に提携しているのです。水も同じ。
しかも水や電力は自然が相手ですから、去年のデータが
有効です。昨年のMAXが(単位はともかく)359だったら
処理能力が450あれば、まあ、安全です、と言えるでしょう。
しかし証券システムは違います。
ネット環境の普及に伴って証券システムに参入する人々の数は
グラフのイメージに喩えるなら気温や年間降水量ではなく
人口増加のグラフに相当するでしょう。
何万年もの長い間停滞と見まごうような微増が続き
それがここ数百年、あるいは数十年、もしくは数年、の間に
爆発的に増えている、というあれです。

そういう、いわば等比級数の世界に、証券システムは突入して
いるのです。そう考えれば、どの年もどの年も、毎年、
前年MAXの二倍程度の処理能力は必要とされるでしょう。
少なくとも、それをやれる(全世界の)層がほぼ全員それを
やり始めた安定(停滞)期に入ったと認識できるまでは。
前年MAXの二倍程度の余裕があっても、年の終わりにはもう
窮屈に感じられる、というような処理件数の増加具合だと
私は予測します。それが今後数年間は続くでしょう。

東証は年内の1月30日までに処理能力450万件を500万件に
増やす計画だそうです。そして年内の早い時期にシステム
全体の処理能力をほぼ二倍弱にする・・・と。
遅すぎます。その頃にはすでに実績MAXが今の二倍になって
いるでしょう。つまり東証の計画では薄氷を踏むような
現在の状態を解消するには、ほど遠い、というわけです。

しかし東証を責めるばかりでも埒が明きません。
真の問題は、コンピュータ・システム自体が
社会から要求されるレベルに達していない、ということでしょう。
東証のような巨大システムとなると、開発にはそれ相当の
時間がかかるものです。
より性能の良いハードなり技術なりが開発されたとして
東証がこれを組み込んだシステムを開発しようとする、
しかしそれが出来上がる頃には、すでに同じ最新技術は
エンドユーザーにも波及効果を与えており、市場の参加者は
当初目論見を上回っていた・・・なんてこともあるでしょう。
証券や金融のように信頼性が厳しく問われる業界では
今後は(すでに今もそうなのですが)本業にかける以上の
労力と開発費用を、システムにかけねばならなくなる、という
ことになるでしょう。
私が当事者なら、気の遠くなるような話です(笑


この東証の問題は、実は東証だけでも、金融だけの問題でも
ないような気がしますね。
典型的には核。
軍事転用の方はおいておき(これ自体も大問題ですが)
純粋な原子力発電だけに限っても、それが本来要求される
安全レベルと、システムが実現可能な安全レベル・・・とは
実は紙一重の、非常に危うい位置にあるのではないかという
気がします。遊び(余裕)の部分がどんどん薄くなっている。
これは広くエネルギー全体にも言えることです。
必要とされるエネルギー量と、供給可能な量との、差。
前者がどんどん後者に追いつき、いつか追い抜いてしまう
のではないか・・・という恐怖。


これは広く考えれば、人間社会(または人類)の
欲望と技術との関係、という古くからの難問でもあるのでしょう。

これまでの日本社会は、なんとかこの古くからの難問を
解決(もしくは先送り)することに一応、成功できていました。
その結果、今では日本社会は安全・安定していることが
当たり前とされていたわけですが、今後は次第に
異常事態が当たり前のように繰り返される、不安定な時代へと
移り変わってゆくのかもしれません。
すでに気候などでは毎年のように「異常気象」と叫ばれ
すっかり異常慣れした感もありますが、人工のシステムに
関しても、同じような認識が、徐々に広まってゆく・・・ような
気がします。突発性の時代・・・へと。

東証システムの問題は、そこまでを示唆しているように思えます。

耐震強度問題との絡みで言えば、ふたつの事件はともに
日本の社会システム全体の在り方を問う(問題点を衝く)
出来事だった・・・と整理できると思います。
激動の時代なのは間違いないでしょうね・・・。

posted by 水無月 at 05:41| Comment(7) | TrackBack(2) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

東武鉄道へ抗議する感情豊かな人々

概要は↓へまとめておきましたが、感情に流されやすい日本人の心性を、良くも悪くも如実にあらわす出来事だなぁ・・・と思いました。

解雇という処分は確かに厳しすぎるように思いますが、この程度の「社会の不公平」は、言ってみればどこにでもあるもの。同じ「社会の不公平」で、より酷い辛酸を舐めている人はほかにも大勢いそうです・・・から、報道の力は偉大だ、ということかもしれません。


第一報に触れた時には、三歳の子供が実際に計器を操作して事故を起こす可能性があったかどうか・・・より、息子の泣き声を放置できず規律違反を犯した運転士の職業意識と、そうなるまで放置していた運転士家族側のモラルの低さ・・・の方が、私には気になりました。

はっきり言えば、乗車中に「父親」の顔を見せてしまう運転士の運転する電車には乗りたくない・・・ということ。
反射的にJR宝塚線の事故を思い起こしてしまいました。こういう運転士は、もし運転室内の子供が泣きすぎて「引き付け」でも起こしたら、動転して運転操作を誤ってしまいそう・・・と思えます。

そうした、私のように悪い方向へ考える乗客がいるだろうことを考慮して、鉄道会社はあえて厳しい判断をしたのでしょう。それは一種の経営判断でしょうね。実際、これを目撃した乗客の中から鉄道会社へ通報した人がいたわけですから、厳しい処分を下さねばならなかった・・・事情もわかります。


三歳の坊やが将来受けるだろう傷・・・を心配する声が多数あるようです。
きっと、思いやり深く心優しい人々なのでしょう。

こうした感情豊かな人々と、いったん悲惨な事故が起きてしまった際、ひときわ強く怒りの声を上げる人々・・・とが、なんだか重なっているような気がするのは、私の見方がひねくれているということなのでしょう・・・ね。
そういえば、ファミリーレストランや映画館などで騒ぐ子供を例に出し、近頃の親の躾はどうなっているのだ、と苦言を呈していた人々・・・は、今回どこへ消えてしまったのでしょう? それも不思議です。


       ◇       ◇       ◇


資料@【運転室に3歳の長男 東武野田線の運転士を解雇へ】朝日
http://www.asahi.com/national/update/1110/TKY200511090444.html


 埼玉県内の東武野田線の普通電車で今月1日、運転室に、30歳代の運転士の長男(3)が入り込んだのに、そのまま運転を続けていたことがわかった。東武鉄道は重大な規則違反だとして、運転士を懲戒解雇する方針だ。

 東武鉄道によると、1日午前の大宮発柏行き普通電車(6両編成)。先頭車両に運転士の妻が長男ら子供2人を連れて乗っていた。埼玉県春日部市内の南桜井駅に停車した際、運転士が客室側の扉を開けたところ、長男が入りこんだが、そのまま出発。隣駅の川間駅で、再び扉を開けて、長男を妻に戻したという。

 当時、先頭車両には約20人の乗客がいた。そのうちの1人が同社に知らせた。社内調査に、運転士は「長男が扉をたたいていたので、注意しようと扉を開けた。追い出そうとしたが、泣いてしゃがみ込んでしまった」と説明。運転装置には触らせていないという。

 東武鉄道の内規は、運転中に第三者を運転室に入れることを禁じており、運転士は自宅待機を命じられている。9日、事実関係を関東運輸局に報告した。同社は「重大な規則違反。厳しく対処する。今後は社員教育を徹底する」と話している。



資料A【「運転室に子供」懲戒解雇方針 東武鉄道に抗議1500件】産経
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20051112/m20051112021.html


 東武鉄道の三十代の運転士が三歳の長男を約四分間、運転室に乗せて乗務し、同社が運転士を懲戒解雇する方針を決めたことに対し、十一日夕までに「処分は厳しすぎる」などの抗議が同社に千五百件近く殺到している。同社は「一つの案件でこんなに問い合わせがきたのは例がない」と当惑気味だ。

 東武鉄道は「同情論も多いが、安全運行が使命の鉄道会社で、第三者を運転室に入れることは危険を誘発しかねない規則違反」として懲戒解雇の方針を崩していない。運転士は現在、自宅謹慎中だという。

 同社への抗議は、十日午前中から電話や電子メールで寄せられ始め、同日夕までに四百八十四件。十一日夕には約九百八十件に達し、わずか二日間で累計千四百六十八件に上った。

 内容は「それなりの処分は理解できるが、解雇は厳しい」「成長した子供が自分のせいで親が失職したと知ればショックを受ける」などが大半。ただ、福知山線の事故など安全運行への意識も高いだけに「解雇は仕方ない」との賛成論も百件程度寄せられている。

 運転士の説明では、今月一日、勤務後に一緒に買い物に出かけようとして、妻と長男、長女の三人が春日部駅から先頭車両に乗車。長男がドアをたたいたため、列車の待ち合わせの際にドアを開けてしかったところ、泣き出して運転室に座り込んだ。列車を遅延させないためにそのまま発車し、次の駅で運転室から出したが、「運転装置などは触っていない」という。
posted by 水無月 at 22:49| Comment(6) | TrackBack(1) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月11日

ノーベル平和賞・・・あれこれ

ノーベル平和賞は国際原子力機関(IAEA)と
エルバラダイ事務局長へ・・・。
日本原水爆被害者団体協議会と同代表委員山口氏・・・は
有力候補と言われていたらしいですが惜しくも選に漏れ・・・。

それに関して新聞上で、次のような記事を見ました。
(中日新聞10日朝刊 ネット上のソースなし)
日本の同団体が受賞を逃し続けている原因は

 @ 同団体の対米強硬姿勢
 A アジア諸国からの反感

対米強硬姿勢には心情的に賛同しますので、それが原因で
平和賞がもらえないなら、べつにいいじゃない、とも思う
(賞のために対米追従姿勢を取って欲しくないので)
わけですが、問題はA・・・。

新聞によれば、「アジア」では、「原爆は日本への天罰」
的な見方があり、それが反核運動の同地域への広がりを
抑制している・・・現状があるのだとか。
あまり掘り下げる元気もないのですが、気にかかったのは
事実です。

 @「アジア」って中韓北以外にも?
 A天罰・・・とはどういう意味?
  日本は原爆を落とされるに値するほどの加害行為を
  していた、という意味?
  加害行為の真偽はともかく、そう信じる人々が世界の
  どこかにいる・・・ということ。これは事実なのでしょう。
 Bそう思う人々がいる・・・という報道を
  日本ですべきなのか、そうでないのか・・・。

そんなようなことを、考えさせられました。
posted by 水無月 at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

ある掲示板で・・・

「先の衆議院選で小泉自民へ投票した知り合いはいますか?」
というトビを見ました・・・。
トビ主は、小泉自民党の圧勝が実感できない(=周囲に自民
支持者がいないので、作為ではないかと疑っている?)様子
でした。

私は先にUPした【選挙戦から見えるもの】
http://yohaku.seesaa.net/article/7413105.html で分析した
通り、圧勝・・・といっても、実質的には先の総選挙より
得票率にして4%以下しか自公が票を伸ばしていない・・・ことを
知っていますから、選挙結果自体を作為とは思いません。

また、周囲で自民党に投票した人・・・というなら、A(=配偶者)
と、その母の顔が、すぐに思い浮かびます。
Aはともかく、その母は熱烈な自民党支持者・・・。
(私は結婚の条件に宗教や思想をあまり重視しなかったので
 結婚後にそれがわかったのです)
自民党支持者・・・にも、いろいろな人がいる・・・。それは
私にとっては自明のことです。
(反対に、与党に批判的な人の中にも、いろいろな人がいるでしょう)

私は選挙前、Aに対し、どこへ投票するつもりか訊ねません
でしたし、訊ねられることもありませんでした。
私達夫婦はすでに、互いに政治的な意見が異なることを知って
おり、その違いを埋めることより、もっと実際的な、目先の
問題・・・たとえば子育てや家計や週末のスケジュールを打ち
合わせること・・・に、限られたふたりの時間を費やそうと
しています。

もし・・・。
周囲に、自分と異なる意見の人が見当たらない・・・としたら
それはもしかしたら、本人が説得好きな人物・・・だからかも
しれません(そのトビ主がそうだというわけではありません)。
ただなんとなく・・・見渡した周囲が同じ意見ばかり・・・という
状況を想像した時、居心地の悪さを感じたのです。

周囲に見当たってよかった・・・と、逆に私はホッとしてしまい
ました(苦笑

posted by 水無月 at 22:20| Comment(6) | TrackBack(1) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

はじめてのブログ

今、政治が面白い・・・なんて、面白がってる時点で失格?
ダメ人間・・・? しかし面白いのだから仕方ない。
真剣に国を、世界を・・・憂えるならば行動すべきだろう。
しかし決してそちらへは行かない私・・・(汗
言い訳できないです。

面白い・・・のは、今まさに激動している・・・世界の、日本の
風・・・を、肌身で感じるから。
頬を優しく撫でてゆく微風・・・なら、気づかなかったかも
しれない。
しかし顔面を叩かれたような、まさにハリケーン並みの
強風の中で、風の存在に気づかない人はいまい。

風・・・はたとえば、小泉ショック・・・だったり
十年前まではタブーだった改憲論議・・・だったり、する。
しかしね、風が吹いてきているのではないんだよ。
我々のいる場所が猛スピードで移動している・・・から
こそ、その空気抵抗を風と認識しているに過ぎない。

なにもなかったはずの空間に、実は空気があった!
それに気づけただけでも幸運なことではない・・・?(苦笑
根は悲観論者・・・だけども、悲観に溺れるのは好まない
という天邪鬼な性格もあるかも?

いずれにせよ、今は幕末から維新にかけて・・・に
匹敵するような時代かもしれない・・・という予感がする。
そしてこういう時代に巡り合わせた自分を
私は幸運だと思う・・・。
そこがすでに不謹慎だ・・・と
お叱りを受けるかもしれないけれども(汗

そうしたわけで、今という時代を記録しておきたい
・・・という欲求は高まるばかり(笑
けれども同時に、日に日に余暇が少なくなってゆく
・・・現状もあって、実にジレンマなわけだが
とりあえずできるところから整理していきたい・・・と思う。

まずは用語の整理から。
タイトルをつけるなら【私家版☆現代政治用語の基礎知識】。
これを一番欲してるのはほかならぬ私自身・・・だから
ここから始めるのが自然だろう・・・。
とはいえ、その内容は当然、私の個人的な興味や限界に
偏向したものとならざるをえない・・・と思う。
私が欲しているのは私にとって役立つ辞書・・・だから。

それでも読んでくれるという人には心から感謝します。
(ご意見・ご感想などあれば是非ご教示ください)
posted by 水無月 at 17:12| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記(時事) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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