2005年12月24日

姉歯偽装物件時系列一覧(12/21現在)T


国土交通省が公表している全偽装物件を建築確認日順に一覧整理してみました。

◇ 2005年12月21日現在(82件)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071222_3_.html

このエントリは今後も発表に従い、随時更新してゆく予定(あくまで)です。
(一挙に件数が増えた場合には新エントリを起こすかもしれません)
この時系列リストに対する管理人の感想は後日まとめるつもりです。
※最新版はこちら→外部ファイル版【姉歯偽装物件時系列一覧

背景色区分 : 黄=共同住宅 緑=ホテル 白=その他
 
建築確
認日*1
物件名 *2
建築主
 *3
設計
者 *4
施工者
 *5
建築確
認 *6
Qu/
Qun
 *7
1
99/01/26 アーバン武蔵小金井 世紀東急 世東ー 世紀東急 東京都 0.53
2
99/02/04 GS 江川 ヒューザ 下河辺 松村組 川崎市 0.57
3
99/05/27 GS 赤羽 ヒューザ 下河辺 松村組 北区 0.32
4
99/07/29 GS 鶴見 ヒューザ 下河辺 松村組 横浜市 0.62
5
99/09/30 ダイナコ 桜丘 岡部マ 平成 木村建設 渋谷区
6
99/10/06 ホテルセンピア 伊那米穀 木村建 木村建設 長野県 0.54
7
99/10/08 ダイナコ千代県庁口 岡部産業 岡田 木村建設 福岡市 0.56
8
99/11/24 グランドベイ横浜 ヒューザ 下河辺 東鉄工業 横浜市 0.63
9
00/05/01 サンホテル和歌山 不明 平成 *5-1 和歌山市 0.62
10 00/06/15 ヴィアイン新大阪ウ JR西日DS 平成 大林組 大阪市 0.73
11 00/09/05 パークホテル高山 金亀商事 平成 窪田建設 岐阜県 0.23
12 00/10/03 舞鶴SGホテル NVFサ 平成 鹿島建設 京都府
13 00/12/14 エースイン刈谷 三菱UFJ 平成 木村建設 愛知県 0.8
14 00/12/21 岡崎伝馬SGホテル 不明 平成 浅井工務 岡崎市
15 01/02/21 GS 町屋 ヒューザ 森田 東鉄工業 荒川区 0.72
16 01/02/23 プラザホテル三田 不明 平成 豊國建設 日建総
17 01/05/01 エースイン松本 東洋観光 平成 窪田建設 松本市 0.31
18 01/05/18 駒ヶ根プレモントH オオハシ 木村建 木村建設 長野県 0.52
19 01/08/13 伊勢崎大手町SGホ 不明 平成 *5-2 伊勢崎市
20 01/08/30 平塚・明石町SGホ アサヒプ 平成 *5-3 平塚市
21 01/09/10 峰山ビジネスホテル 京丹商事 豊國一 豊國建設 京都府
22 01/09/19 GS 川口原町 ヒューザ 森田 福田組 日本ERI 0.56
23 01/12/06 サンホテル鳥栖 岩崎実業 平成 木村建設 佐賀県 1.0〜
24 01/12/27 センターワンH半田 半田電工 平成 沢田工務 愛知県 0.64
25 02/01/23 SGホテル(前橋) 不明 平成 小野里工 前橋市 0.57
26 02/02/14 ヴィアイン姫路 JR 平成 大鉄工業 姫路市 0.58
27 02/03/26 岡崎第一Hイースト館 ヒサコー 平成 浅井工務 岡崎市
28 02/03/28 GS 下総中山 ヒューザ スペワ 太平工業 日本ERI 0.73
29 02/04/05 くれたけイン・掛川 不明 木村建 中村組 静岡県
30 02/08/06 GS 豊田 ヒューザ 森田 太平工業 日本ERI
31 02/08/07 名鉄イン刈谷 名鉄不 平成 木村建設 愛知県 0.46
32 02/09/12 三交イン桑名 三重交通 平成 *5-4 日本ERI 0.6
33 02/09/20 GS 千歳烏山 ヒューザ SSA 木村建設 イーホー 0.34
34 03/02/28 GS 稲城 ヒューザ スペワ 志多組 イーホー 0.33
35 03/03/13 GS 溝ノ口 ヒューザ 森田 太平工業 イーホー 0.39
36 03/03/25 エースイン大府 フリ福井 平成 浅井工務 愛知県 0.58
37 03/03/26 不明(一戸建て) 不明 姉歯 不明 イーホー
38 03/04/22 エクセルイン渋川 不明 平成 川村建設 群馬県 0.57
39 03/05/01 日本橋小網町マ グランビ シノ建 シノケン 中央区 0.63
40 03/05/19 プレッソイン池袋 京王電鉄 平成 木村建設 イーホー 0.78
41 03/05/20 コニファーコ江古田 ハウ大興 井上企 植木組 イーホー 1.0〜
42 03/06/17 不明(一戸建て) 不明 姉歯 不明 UDI確
43 03/08/05 不明(一戸建て) 不明 姉歯 不明 UDI確 OK
44 03/08/20 アルカン和田町駅前 *3-1 井上企 奈良建設 イーホー 0.61
45 03/08/22 羽村市駅前SGホ 不明 平成 不明 イーホー


姉歯偽装物件時系列一覧(12/21現在)U】へ続く。

テーブル形式でリストを作成したため記事の許容量(あったんですね?)を超えたようです(涙

posted by 水無月 at 09:51| Comment(0) | TrackBack(1) |   ◇耐震強度偽装問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

耐震強度偽装問題・・・資料編(12/21現在)

【 事件の概要 】

<1. 姉歯氏関与物件>

国土交通省の公表資料によれば、12月21日現在で判明している偽装状況は以下の通り。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071222_3_.html

姉歯建築士の関わった物件は

 平成2年から17年までで計209件。うち

  改竄の判明したもの・・・・82件(平成11年から)
  改竄のなかったもの・・・・80件
  不明等・・・・・・・・・・・・・・・17件
  調査中・・・・・・・・・・・・・・・30件



 改竄の判明した82件の内訳。その@

  東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25件
  神奈川県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14件
  千葉県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10件
  愛知県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7件
  静岡県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  群馬県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  長野県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  福岡県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  京都府・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  兵庫県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  奈良県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  佐賀県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  埼玉・岐阜・三重・和歌山県・大阪府・・・1件(計5件)



 改竄の判明した82件の内訳。そのA

  共同住宅・・・・・・・・・・42件
  ホテル・・・・・・・・・・・・37件
  一戸建て住宅・・・・・・・3件



 改竄の判明した82件の内訳。そのB 建築主
 ◇共同住宅
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・・・・22件
  潟Vノケン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・4件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・・・・・3件
  潟nウジング大興・・・・・・・・・・・・・・2件(うち1件の強度=1.0以上)
  東日本住宅梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vンアイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  小俣組・潟Vステムプランニンク・・・1件
  岡部産業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Gルクリエイト・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Oランビル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  渇ェ部マイカ工業所・・・・・・・・・・・・・1件
  世紀東急工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・1件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件(強度=1.0以上)
 ◇ホテル
  京王電鉄梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  椛轟、ビー・エイチ企画・・・・・・・・・・1件(強度=0.47)
  叶V永センター・・・・・・・・・・・・・・・・・1件(強度=1.0以上)
  糾竝闔タ業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件(強度=1.0以上)
  その他の企業群・・・・・・・・・・・・・・・31件(うち不明9件)
 ◇一戸建て住宅
  その他個人?・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件(うち不明3件)



 改竄の判明した82件の内訳。そのC 設計者

  平成設計梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26件
  潟Xペースワン建築研究所・・・・・・・・・・・7件
  姉歯建築設計事務所梶E・・・・・・・・・・・・・6件
  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6件
  叶X田設計事務所・・・・・・・・・・・・・・・・・・6件
  渇コ河辺建築設計事務所・・・・・・・・・・・・5件
  潟Vノケン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  潟Gスエスエー建築都市設計事務所・・・4件
  活苡繻囃z企画研究所・・・・・・・・・・・・・・4件
  鰍jSM一級建築士事務所・・・・・・・・・・・3件
  豊國建設(株)一級建築士事務所・・・・・・・2件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鰹建築・まちづくり研究所・・・・・・・・・・・1件
  潟Aーキグラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  渇ェ田建築設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鞄c口設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  世紀東急工業活鼡煙囃z士事務所・・・・1件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件



 改竄の判明した82件の内訳。そのD 施工者

  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・23件
  木村建設梶負L川興業梶E・・・・・・・1件
  木村建設梶芙叶i藤建設・・・・・・・・1件
  潟Vノケン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・4件
  太平工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  太平工業鞄結梹x店・・・・・・・・・・・・1件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・・・・・・3件
  叶井工務店・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  豊國建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  窪田建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  窪田建設梶芙滑ロ山工務所・・・・・・1件
  鰹シ村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鰹シ村組東京本店・・・・・・・・・・・・・・2件
  東鉄工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  東鉄工業渇。浜支店・・・・・・・・・・・・1件
  且u多組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  叶A木組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  丸運建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  川村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  小野里工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  兜沒c組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  奈良建設株・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  都市計画工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・1件
  椛田工務店・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鹿島建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  椛蝸ム組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Aトリウム建設・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  三交ホーム梶楓L國建設開V・・・・1件
  勝村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  大鉄工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  世紀東急工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・1件
  未定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7件



 改竄の判明した82件の内訳。そのE 建築確認

  イーホームズ・・・・・・・・・・・35件 
  日本ERI ・・・・・・・・・・・・・・・・9件
  UDI確認検査 ・・・・・・・・・・・・2件
  東日本住宅評価センター・・・1件
  ビューロベリタス・・・・・・・・・・1件
  (財)日本建築総合試験所・・・1件
  愛知県・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  横浜市・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  長野県・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  京都府・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  岡崎市・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  その他4県9市5区・ ・・・・・・・・1件(計18件)
 (群馬・岐阜・静岡・佐賀県 荒川・渋谷・台東・中央・北区
  前橋・伊勢崎・平塚・川崎・松本・大阪・姫路・和歌山・福岡市)


※ 潟nウジングセンターは潟qューザーの前身であり、潟Vノハラ建築システムは潟Vノケンの前身です。これまでの【資料編】では国土交通省発表の表記に従い、両社(四者)ともをそれぞれ分けて記述していましたが、今回から現社名に統一・合算して記載することにしました。



<2. 非・姉歯氏関与物件>

国土交通省が現在把握し調査済もしくは調査依頼中の物件は以下の通り。()内は国土交通省への報告期限。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071214_2_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071212_3_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071209_2_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071220_3_.html


 @ 姉歯物件・・・・・・・・・・・・209件

 A 木村物件・・・・・・・・・・・・169件(05/12/26)

 B ヒューザー・平成物件・・・90件(05/12/26)

 C 総研物件・・・・・・・・・・・・139件(06/01/10)


※@姉歯物件は姉歯元建築士の関与したもので、前項の通り。A木村物件は木村建設が関与し@でないもの。Bヒューザー・平成物件は、ヒューザーまたは平成設計が関与し、@、Aでないもの。C総研物件は総合経営研究所が関与し@〜Bでないもの。


※関連エントリ

姉歯偽装物件時系列一覧(12/21現在)T
姉歯秀次氏という人
偽装事件は小さな政府を大きくするか?
耐震強度偽装問題・・・意見・感想編
全裸で自殺・・・の謎 耐震強度偽装問題
posted by 水無月 at 08:42| Comment(1) | TrackBack(0) |   ◇耐震強度偽装問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月18日

姉歯秀次氏という人

私は基本的に、こうした問題で渦中の人物個人を糾弾することには、ほとんど意味がないと考えています。追求するなら、その背後の社会的な構造や利権関係・・・などを。その方が益が多いでしょう。
それでもなお、あえて感想を書きたくなってしまった・・・のは、困ったことですね(汗

以下は私の個人的な感想であり覚書です。姉歯氏を批判する意図もありません(もちろん、犯罪行為自体は厳しく追求されるべきでしょうが)。そうした前置きつきで、書き残しておきます。



【 人 物 像 】

姉歯氏がどういう人物なのか、ということには、私は当初から興味を抱いていました。言うまでもなく、彼の犯した計算書偽造という行為が、非常に特異な犯罪だからです。私の記憶にある限り、こういうことをしてしまった建築士は彼がはじめてです。
建築業界内部や同じ設計士の立場の人からは、業界の構造的な(利益追求・消費者不在の)風潮や、設計士の中でもとりわけ構造設計士が冷遇されている現状などから、同情的な見方が出ていることも、私は知っています。
姉歯氏はいわば組織化された犯罪構造の最下層で加担させられた、一種の被害者なのだ・・・というイメージ。
生活のため計算書偽造に手を染めた、という彼自身の証言がいっそう同情を誘います。

しかしそのイメージは正確なものなのでしょうか?
もし本当に、「生活のため」内心では嫌だったけれども仕方なく「上からの圧力に負けて」、偽造をしてしまったのだとしたら、ではなぜ彼は、ことが公になり設計士の資格を取りあげられることが確実となった後でまで、嘘をつくのでしょう?

私が彼に関心を持つのは、その精神構造において・・・なのです。



【 姉歯氏の嘘 】

彼の虚言についてはすでに明白になっていますが、念のため、姉歯証言をまとめてみましょう。

(青字以外はmsn毎日新聞より)


11月18日 (報道各社に)
 「早くて低コスト」という業界の雰囲気があった。偽造は独断でやった。国交省が発表した21件以外はやっていない。
 マンション施工業界からのコスト削減のプレッシャーがあった。重大なことをしてしまった、と反省している。計算書の偽造を始めたのは約2年前で、改ざんしたのは21棟だけコストが低くなる書類を作ることで仕事が多く回ってくるかもしれない、という考えもあった。検査機関のチェックが甘く、何度もやってしまった。日経新聞

11月24日 (国交省聴聞会)
 取引先から「鉄筋を減らさないと他の事務所に頼む」と言われ、生活のためにやった。検査が通ってびっくりした。
 (木村建設、ヒューザー、シノケンの三社から)建設コストを下げる設計をするよう指示された。
 (建築確認した民間の検査機関に偽造した構造計算書を初めて提出した時)提出期限が迫り、後で正しい計算書に差し替えるつもりだったが、審査を通ってしまい、びっくりした。今思えば、あの時やめるべきだった。
 (建築確認の審査について)厳しいところと甘いところがあるので、イーホームズにした。
朝日新聞

11月下旬 (関係者に)
 多くの仕事をこなすため、頼まれていない物件でも偽造した。病気の妻の入院費が必要だった。

11月28日 (参考人質疑前日)
 関係者が自殺し、怖くて外出できない。このような状態ではお答えできない。

12月7日 (2回目質疑当日)
 精神的重圧を感じるため出席できない。

12月14日 (国会証人喚問)
 (偽装物件は)60件前後だったと思うが、はっきりとは分からない。
 (最初に偽装した物件は)1998年ごろのグランドステージ池上だった。
 構造のプロなら(偽造は)一目瞭然でわかると思う。民間の確認検査機関に出した時点ですぐばれると思っていた
 篠塚元支店長は(法令違反について)十分に認識があったはず
中日新聞



この中で彼は幾つかの相互に矛盾する証言をしており、結果的に後の証言が、先の証言が嘘であったことを明らかにしているわけです。

まずは偽装物件の数。11月18日には「21件以外はない」と明言していましたが、12月14日には「60件前後」にまで増えています。ちなみに、国土交通省が16日現在で偽装と認定しているものは75件です。
次に偽装に手を染めた時期。同じく11月18日には「二年前から」だったものが、12月14日には「1998年ごろ」に変わっています。

もっとも、これは単純に、「まだバレていない偽装は黙っておく」という心理からだったと解釈できます。今回の事件には、ヒューザーの小嶋氏、総合研究所の内河氏など個性豊か(笑)な人物が多数登場していますので、それと比較すると、一見姉歯氏は、悪あがきすることなく己の罪を認めた潔い人物のように映りますが、実際はそうでもないのですね。
彼もまた彼なりに、見え透いた嘘で懸命に保身を図っているのです。

また、このことから逆に、彼が十分な知能を有し(痩せても枯れても一級建築士の資格を有していたのですから当然ですが)、さらには決して心神耗弱状態でもないこともわかります。

最後の嘘は「圧力のもと、独断でやった(11/18)」から「木村建設篠塚氏はこれを認識していたはず(12/14)」への微妙な変化です。



【 姉歯氏の保身欲 】

上記証言集の中で明らかになった嘘はそれだけではありません。彼は最初の偽装について、詳しく説明しています。要約すると以下のようになります。
最初の偽装は1998年のグランドステージ池上であり(12/14証言)、民間検査機関の審査を通ってしまい、びっくりした。今思えば、あの時やめるべきだった(11/24)と思うが、検査機関のチェックが甘く、何度もやってしまった(11/18)。
(そして12/14には再び)民間の確認検査機関に出した時点ですぐばれると思っていた。

「今思えばあの時やめるべきだった」とは、なんとも生々しい話ではありませんか。これが嘘とは俄かに信じられません。
というわけでこの証言を真に受けると、木村建設から圧力を受け計算書偽造をしたものの、内心ではそれが見破られ(結果として経済設計の無謀さが木村側にも明らかにな)ることを半ば期待していた・・・かのような、一級建築士の複雑に屈折した胸中、が浮かび上がってきます。

が、実は1998年のグランドステージ池上の審査をしたのは民間建築機関ではなかったのです。98年7月に建築確認業務を行ったのは大田区でした。(参考=混乱する大田区

つまり、「最初の偽装物件がグランドステージ池上である」(12/14国会証人喚問)か、「最初の偽装を提出したのは民間検査機関である」(11/24国交省聴聞会)か、のどちらかが、であったことになります。

11月24日の国交省聴聞会の時点では、まだ発覚した偽装物件は21件であり、しかもすべて民間検査機関が建築確認をしていました。このことから、彼が11月24日の段階で「自分は圧力に屈して計算書偽造をしてしまったが、民間検査機関が見抜いてくれればよかった(見抜くべきだった)」という架空のストーリーを産み出してしまった気持ちは理解できます。
もちろんその物語には、民間検査機関の無能さを強調するのと引き換えに、姉歯氏自身の人格の高潔さを保証する役割があるのです。

しかし12月14日・・・グランドステージ池上が最初の偽造であると明らかにしたのであれば、彼は「検査の甘い民間検査機関が悪い」という彼の持論を引っ込めておくべきでしたね。民間検査機関の無能さを再度指摘するのでなく、公の検査機関もまた無能であった事実を指摘すべきだったのです。

なぜ姉歯氏がそれをしなかったのか・・・。真実を知るのは彼のみでしょうが
@ 最初の偽装はグランドステージ池上ではなかった(より過去に偽装していた?)

A 公の審査と民の審査では甘さに違いがあり、姉歯氏は民審査の物件はより大胆(大雑把)に偽装していた。ここまでは真実だとすると、最初の偽装=グランドステージ池上では、姉歯氏も偽装発覚を望んでいなかった。バレないように細心の注意を払って偽造計算書を作成した。したがって「(見る者が見れば)一目瞭然」という証言は嘘。

このどちらか、でしょうね。
ちなみに「一目瞭然」という発言に、責任転嫁の図々しさ子供じみた甘えの匂いを嗅ぐのは私だけでしょうか?(苦笑

なお、「保身」ということに関しては、姉歯氏がしきりに、自己の安全が何者かによって脅かされる危険があるとアピールをすること、偽造の動機を「生活のため」「妻の病気のため」などと説明すること、など、いずれも私は保身のためではないかと疑っています。
保身というのは大げさかもしれませんが、非力な自己、を演出し同情を買おうとしているのではないか、と思えてしまうのです。

彼が偽造に走り、そこから抜け出せなくなってしまったのは、もっと別の原因からだったのではないでしょうか。
それは私には歪んだ「一級建築士の誇り」そのものだったように思えます。



【 歪んだ誇り 】

「(見る者が見れば、構造のプロが設計図を見るなら)一目瞭然だ。(中日新聞)」という発言を好意的に受け取れないことは先に述べましたが、私はここにもうひとつ、別のニュアンスも感じました。

それは、「自分が見れば(偽造計算書は)見破ることができる」「自分こそ構造のプロである」という、強烈な自負心です

私自身は、建築などまったくの素人ですから、それが実際に一目瞭然なのかどうか、判断できません。
ただ、「今回のように構造計算書が偽造された場合、検査機関の65%はそれを見抜くのが『難しいと思う』と回答した」というNHKのアンケートや、そのほかの報道などから想像するに、偽装には幾つかのパターンがあり、見抜くのに膨大な調査が必要なものから、設計図を見るだけで即座にわかってしまうものまであった、のではないかと思っています。
実際、アトラス設計の渡辺氏も「すぐ見て偽装に気が付く内容だった」と述べています(読売新聞)。

そして、ここから先は私の想像ですが、姉歯氏の「一目瞭然」発言は、実はこの渡辺氏を念頭に置いてされたもののように思えるのです。
強度偽装をした人間が、見破った人間に対し、「見る者が見ればそんなものは簡単にわかるんだ」と言う。それはまるで、自分の価値を下げることは承知の上で(姉歯氏はもう下がりようもないところまで下がっていますが)、相手の功績を貶めようとする・・・かのような。
これはうがちすぎな見方・・・でしょうか?


ともあれ姉歯氏が、一級建築士の肩書きに特別な思い入れ(誇り)を抱いていたことは確かでしょう。
「始まりはプレッシャーをかけられ、1級建築士の誇りもあり、そういうこと(偽造)はできないと思っていた。病気がちの妻が当時入退院を繰り返していた。9割以上木村建設絡みの仕事を請け負っていたので、仕事を断るということは収入が限りなくゼロになる。そこで葛藤した。本来は絶対にやってはいけないと分かりつつ弱い自分がいた。そういう状況の中でやってしまった。」(12/14国会証人喚問 中日新聞

一級建築士の誇り・・・。
この資格はかなり難関であり、姉歯氏自身も苦学の末に手にしたものだったようです。しかしそれが、取引先からの圧力によって踏みにじられ、計算書偽造という汚濁にまみれてしまった・・・時、きっと彼の中でなにかが起きたのでしょうね。

「構造のプロなら」偽造は「一目瞭然」という発言の中に、私は、本来の輝きを失い、今では腐敗し変質して汚臭を放つばかりとなった「一級建築士の誇り」を見たように思いました。
そしてこの同じ誇りが、過去のいつかの時点で不当な圧力を最初に受けた際、「圧力を拒否して仕事を失った結果、事務所をたたむ」よりは「偽造でもいいから設計の仕事を続け、建築士であり続ける」ことの方を、彼に選ばせたのではないかと想像するのです。

経済的困窮は、計算書偽造をする、という選択肢を姉歯氏の前に示しただけの意味しか持ちません。その道をあえて選択したのは、彼自身の弱さというよりは、むしろ強固なプライドのためだったのではないでしょうか。



【 偽造建築士というアイデンティティ 】

木村建設の圧力を受け、泣く泣く偽造に手を染めた気の毒な一級建築士・・・というイメージは、次のような事実を知ると次第に揺らいできます。

――総合経営研究所のセミナーで講師をやったのか?
「講師をしたのは事実。総研の本社で1時間くらい。(時期は)4、5年以上前かもしれない。」(12/14国会証人喚問 日経新聞

「国土交通省の調べなどでは、姉歯氏の偽造は98年から始まり、01年から急増している。10年ほど前は、知人から譲り受けた中古車に乗っていたが、木村建設の仕事を請け負うようになって高級車に換え、3〜4年前からは高級外車やオートバイを次々と購入するなど、羽振りよく振る舞っていたという。」(毎日新聞

「コンピューターソフトへの入力数値を改竄(かいざん)し、鉄筋の本数を抑えるなど建設コストを圧縮したところ、このマンション業者から次の受注も得られた。これに味をしめる格好で、ほかの業者の受注に対しても、計算書の偽造を繰り返していったという。」(フジサンケイ

姉歯氏自身、「コストが低くなる書類を作ることで仕事が多く回ってくるかもしれない、という考えもあった」「多くの仕事をこなすため、頼まれていない物件でも偽造した」と告白しています(上記既出)。
つまり、最初の頃こそ、良心の呵責や圧力への抵抗を感じたかもしれませんが、いつからか積極的に、「頼まれてもいないのに」偽造した、ということです。その理由は「多くの仕事をこなすため」。そして「生活のため」です。
この「生活のため」が、その言葉から連想するような「最低限の生活」ではなく、「生活の質をより上げるため」であったことも、今では明らかです。

ここからわかるのは、姉歯氏自身が、経済設計のできる構造設計士、すなわち偽造設計士というアイデンティティを受け入れ、すっかり馴染んでいた・・・事実です。


姉歯氏に心の弱さがあるとすれば、それは、偽造設計士としての生活を何年も満喫したあとの今になってなお、それを心の弱さからだと言って片付けてしまえる弱さでしょう。
自分の中の悪を認められない弱さ・・・ということかもしれません。

いずれにせよ姉歯氏の発言からは、頼んでもいない計算書偽造を勝手にされてしまった施主や元受設計者、建築主・・・といった人々の心境へ思いを馳せた痕跡、本来ならそういう方向へ働くはずの想像力、が、微塵も感じられません。
姉歯氏の謝罪の言葉が虚しく聞こえてしまうのはそのためです。少年事件などで時折感じる、絶望的なまでの他者への共感力の欠如、の匂いを、私はうっすらとですが、姉歯氏にも感じました。そしてまた、ここから、子供っぽさや甘えを感じたのです。



【 謎の偽装物件 】

今後の調査で明らかになることを期待していますが、姉歯氏の強度偽装には不思議な点が幾つかあります。

その@
「手計算で調べても発見できなかったくらい巧妙な偽造だった。ただ、この改ざんで建設コストが格段に下がることはなく、偽装の目的がわからない。
(1999年建設「アーバン武蔵小金井」に関する施主「世紀東急工業」のコメント 読売新聞

建築コストが下がらない、すなわち経済設計でなく偽装をし、しかも強度を53%にまで落とした動機・目的とは・・・?


そのA
偽装が判明したにも関わらず強度がQu/Qun値※で1.0以上の物件があること。

  物件名      建築主       設計者(施主)   建築確認年/月

サンホテル鳥栖   糾竝闔タ業   平成設計(木村建設)   01/12
コニファーコート江古田 缶ウジング大興 井上建築企画研(植木組) 03/5
ホテル新永別館 叶V永センター   平成設計(木村建設)   04/11


現在判明しているのはこの三件ですが、強度が1.0以上あるなら、それは悪影響のない偽装ということになります。が、では、なんのための偽装だったのでしょうか?
姉歯氏はどの年にも、偽装物件だけでなく偽装のない設計も行っています。偽装をしない、こともできたはずなのに偽装をしており、しかも強度は下がっていない(=鉄筋は減らしていない)?

それがどういう意味なのか、非常に興味深いですね。


このAと、先述の@、いずれも私は、偽装設計士としての姉歯氏の仕事スタンスと関係があるように思えてなりません。今後これらの謎が解明されることを期待しています。

※Qu/Qun値は私はほとんど理解できていませんが、「保有水平耐力/必要保有水平耐力」の意味だそうです。国土交通省によれば「0.5以下の場合、震度5強で倒壊の恐れ」とか。



【 ま と め 】

このエントリ、思いがけず長くなってしまいました。もっと簡単にまとめたかったのですが(汗
報道資料が豊富にあることと、姉歯氏への私の個人的な興味・・・ゆえですね。

当BLOGは政治BLOGと位置づけていますから、本来はこうしたエントリは守備外なのですが、何度も国土交通省の資料に目を通しているうち、自然と、姉歯氏とはどういう人物なのか・・・という方向へ興味が移ったのです。

けれども、こうして書いてみても、姉歯氏とはよくわからない、掴みどころのない人ですね。ダーティなイメージとも、清廉なイメージとも等間隔で隔たっている・・・。そんな印象です。
その原因のひとつには、冒頭で述べたように彼が必ずしも真実を述べていない、ことが挙げられるでしょう。彼に関して私が確かにそうだろうと確信できるのは、「保身の意図がある」ことと、「(元)一級建築士の(歪んだ)誇り」の二点のみでした。


勝手な想像ですが、こういう掴みどころのない、なかなか真実を述べない人は、心から他人に心を開く、ということはないような気がします。彼は家族にも、どこか心を閉ざしていたのではないでしょうか。
彼自身、妻の病気を何度も口に出していますが、もし本当にその妻を愛しているのであれば、男は普通、妻の病気のため、とはそうそう強調できないように思います。何度もしつこく訊ねられ、ようやくボソリと「実は妻が・・・」と告白する、そういうシチュエーションであれば、その発言を信じる気にもなるのですが・・・ね。
あまり他者のプライバシーに立ち入りたくはないのですが、彼はもしかしたら木村建設の篠塚氏と同じくらい、病身の妻にも嫌気が差していた・・・のかもしれません。

いずれにせよ、その荒れた自宅の外観同様、彼個人の内面も、手入れの行き届いてない状態だった・・・ことは確かでしょう。それが偽装に手を染めてからのことなのか、それとも、そうなる以前からだったのか、は、余人には推し量るすべもありませんが。


最後に・・・。建築設計の実務者567人からの回答。


 あなたは姉歯一級建築士に同情しますか?

      同情する ・・・・・ 7.9%
      同情しない ・・・ 82.9%



※関連エントリ

偽装事件は小さな政府を大きくするか?
耐震強度偽装問題・・・意見・感想編
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/16現在)
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/6現在)
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/2現在)
全裸で自殺・・・の謎 耐震強度偽装問題

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2005年12月16日

耐震強度偽装問題・・・資料編(12/16現在)

【 事件の概要 】

<1. 姉歯氏関与物件>

国土交通省の公表資料によれば、12月16日現在で判明している偽装状況は以下の通り。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071216_.html

姉歯建築士の関わった物件は

 平成2年から17年までで計210件。うち

  改竄の判明したもの・・・・75件(平成11年から)
  改竄のなかったもの・・・・76件
  不明等・・・・・・・・・・・・・・・19件
  調査中・・・・・・・・・・・・・・・40件



 改竄の判明した75件の内訳。その@

  東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21件
  千葉県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10件
  神奈川県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11件
  愛知県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7件
  群馬県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  長野県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  静岡県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  福岡県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  奈良県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  京都府・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  佐賀県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  兵庫県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  埼玉・岐阜・和歌山・三重県・大阪府・・・1件(計5件)



 改竄の判明した75件の内訳。そのA

  共同住宅・・・・・・・・・・36件
  ホテル・・・・・・・・・・・・36件
  一戸建て住宅・・・・・・・3件



 改竄の判明した75件の内訳。そのB 建築主
 ◇共同住宅
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・・・・・20件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・4件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・・・・・・3件
  潟nウジング大興・・・・・・・・・・・・・・2件(うち1件の強度=1.0以上)
  東日本住宅梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vンアイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  小俣組・潟Vステムプランニンク・・・1件
  岡部産業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Gルクリエイト・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟nウジングセンター・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vノハラ建設システム・・・・・・・・・・1件
 ◇ホテル
  京王電鉄梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  椛轟、ビー・エイチ企画・・・・・・・・・・1件(強度=調査中)
  叶V永センター・・・・・・・・・・・・・・・・・1件(強度=1.0以上)
  糾竝闔タ業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件(強度=1.0以上)
  その他の企業群・・・・・・・・・・・・・・・31件(うち不明9件)
 ◇一戸建て住宅
  その他個人?・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件(うち不明3件)



 改竄の判明した75件の内訳。そのC 設計者

  平成設計梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24件
  潟Xペースワン建築研究所・・・・・・・・・・・7件
  姉歯建築設計事務所梶E・・・・・・・・・・・・・6件
  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6件
  叶X田設計事務所・・・・・・・・・・・・・・・・・・6件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  潟Gスエスエー建築都市設計事務所・・・4件
  活苡繻囃z企画研究所・・・・・・・・・・・・・・4件
  渇コ河辺建築設計事務所・・・・・・・・・・・・4件
  鰍jSM一級建築士事務所・・・・・・・・・・・3件
  豊國建設(株)一級建築士事務所・・・・・・・2件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鰹建築・まちづくり研究所・・・・・・・・・・・1件
  潟Aーキグラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  渇ェ田建築設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鞄c口設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件



 改竄の判明した75件の内訳。そのD 施工者

  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21件
  木村建設梶負L川興業梶E・・・・・・・・・・・1件
  木村建設梶芙叶i藤建設・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  太平工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  太平工業鞄結梹x店・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  叶井工務店・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  豊國建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  窪田建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  窪田建設梶芙滑ロ山工務所・・・・・・・・・・1件
  鰹シ村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鰹シ村組東京支店・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  東鉄工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  東鉄工業渇。浜支店・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  且u多組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  叶A木組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  丸運建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  川村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  小野里工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  兜沒c組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vノハラ建設システム・・・・・・・・・・・・・・1件
  奈良建設株・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  都市計画工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  椛田工務店・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鹿島建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  椛蝸ム組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Aトリウム建設・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  三交ホーム梶@豊國建設株式会社JV・・・1件
  勝村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  大鉄工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  未定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5件



 改竄の判明した75件の内訳。そのE 建築確認

  イーホームズ・・・・・・・・・・・34件 
  日本ERI ・・・・・・・・・・・・・・・・9件
  UDI確認検査 ・・・・・・・・・・・・2件
  東日本住宅評価センター・・・1件
  ビューロベリタス・・・・・・・・・・1件
  (財)日本建築総合試験所・・・1件
  愛知県・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  長野県・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  京都府・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  岡崎市・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  横浜市・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  その他4県8市3区・ ・・・・・・・・1件(計15件)
 (群馬・岐阜・静岡・佐賀県 台東・荒川・北区
  前橋・伊勢崎・平塚・松本・大阪・姫路・和歌山・福岡市)




<2. 非・姉歯氏関与物件>

14日の衆院国土交通委員会で証人喚問された木村建設の篠塚明・元東京支店長の提出した同社・内部資料により、非・姉歯氏関与の偽装物件の存在が疑われています。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe5500/news/20051216i101.htm

国土交通省は木村建設、ヒューザー、平成設計の関与した全物件の調査を自治体に依頼しており、この結果も随時明らかになってゆくでしょうから、判明次第、それも書き加えてゆきたいと思っています。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071214_2_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071212_3_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071209_2_.html


国土交通省が現在把握し調査済もしくは調査依頼中の物件は

◇姉歯元建築士が関与したもの・・・・・・・・・・・・・210件
◇非・姉歯で木村建設が関与したもの・・・・・・・・169件
◇非・姉歯 かつ 非・木村建設で
 ヒューザーまたは平成設計が関与したもの・・・・90件



※関連エントリ

姉歯秀次氏という人
偽装事件は小さな政府を大きくするか?
耐震強度偽装問題・・・意見・感想編
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/6現在)
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/2現在)
全裸で自殺・・・の謎 耐震強度偽装問題
posted by 水無月 at 14:06| Comment(0) | TrackBack(2) |   ◇耐震強度偽装問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月12日

黒塗り教科書と平和憲法

※以下は改憲に関しての覚書です。2005年12月10日の日記より抜粋。


本日風呂場で不意に思ったこと。
終戦直後の黒塗り教科書の衝撃を、今の戦後世代(代表は私)は
受けてるのかもしれないなぁ・・・と。
他世代のことは知りませんがね。
あれが侵略戦争でなく自衛戦争だったと考えるのは難しい。
結局定義の問題じゃなかろうか・・・と思ってみる。

「過ちは繰り返しませぬから」(広島原爆慰霊碑)
この「過ち」とはなんぞや?
戦争をしたこと、か、戦争で負けたこと、か。
私には正直言ってわからない。ごめんなさい。
私は戦後生まれであって、戦争を体験したわけじゃないのだ。

認識など脆いもの。
それが歴史だ。と思う。


     ◇     ◇     ◇


戦争をできる国にしようとしている・・・という改憲反対派の
スローガンはなんか変じゃない?
「戦争をできる国」の反対は「戦争をできない国」だ。
戦争をできない国のままでいたいということか。戦争を
できる国
できない国
できるけどしない国
できないからしない国
正解はどれ? 今までの日本はどれだったでしょう?
そして今後どれを目指すべきでしょうか? 四択です。

できないけどした国
できるからする国
もあるかもね。戦前日本と現在米国。

確かなのは
改憲反対派は国民を信じていないということ。
国民を信じないと言う代わりに
政府を信じないと言っているに過ぎない。
(では私は日本国民を信じているだろうか)


     ◇     ◇     ◇


もうひとつ思ったのは
平和憲法は理屈じゃないんだよね。
たぶんそれは、戦争をできない国に必要だった自意識だ。
戦争はできないけれど平和憲法がある、という誇り。
もしくは慰め? 民族の・・・。
護憲家の中では平和憲法と愛国心はなんら矛盾せず
時に同一のものだったりする。
天皇陛下が平和憲法に取って代わられただけなのじゃあるまいか。
だからその権威の崩壊に直面する衝撃は
黒塗り教科書に匹敵する・・・と思ったわけ。

戦後的価値観(リベラリズム?)に染まりきった人間が
平和憲法の国際政治上での限界を認識することは
教育勅語的価値観の中で育った日本人が
天皇の人間宣言を聞かされた時に(おそらく)感じたであろう
と同質の、衝撃と抵抗感に曝されることなのかもしれない。

もちろん、いつの時代にも、易々と時流に乗り
価値観の転換を果たせる人もいるし、それが苦手な人もいる。
時流など関係ないよ、という人も。


天皇や天皇制を守るため、GHQにゲリラ戦など挑まなかった
日本人だから(一億玉砕はどうなった)
平和憲法を守るための草の根ゲリラ戦も勝敗は見えている。
それが日本人だ。
posted by 水無月 at 18:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 国内(憲法・改憲) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

偽装事件は小さな政府を大きくするか?

耐震強度偽装問題・・・。連日さまざまな報道がありますね。
ただ資料をまとめるだけでは片手落ちでしょうから、今時点での私の雑感を記録しておきます。
とはいえ、この事件に対する私の関心は、今では主に、建築確認業務を民間検査機関に任せることの是非、に絞られてきています。



【 建築検査 】

建築確認を民間に任せることは、昨今の(小泉氏が強力に進める)「小さな政府」「官から民へ」の政策から言えば当然の流れですが、公による検査と民による検査ではどの程度の違いがあるのでしょうか。もし、建築確認業務が民に開放されていなかったなら、今回の事件は起きなかったのでしょうか。

そこで私は、姉歯建築士の偽装を、国土交通省発表の資料から時系列で調べてみました。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071208_3_.html

平成10年以前には、12/8日現在では、偽装があったことは(公には)確認されていません。

平成件数建築確認機関強度
11年2長野県
福岡市
未公表
12年6岐阜県
愛知県
岡崎市
京都府
大阪市
(財)日本建築総合試験所
未公表
13年10前橋市
伊勢崎市
日本ERI
荒川区
平塚市
長野県
松本市
愛知県
岡崎市
京都府
0.56
0.72
ほか未公表
14年2日本ERI
愛知県
0.73
ほか未公表
15年13群馬県
愛知県
日本ERI
イーホームズ ×10
0.3〜0.37×5
ほか未公表
16年15台東区
日本ERI ×2
イーホームズ ×12
0.26〜0.44×10
1件のみ0.78
ほか未公表
17年11日本ERI ×2
ビューロベリタス
イーホームズ × 8
未公表
不明3UDI確認検査 × 2
イーホームズ
未公表


強度についてはまだ地方自治体が調査している最中であり、未公表物件の方が多いです。しかし大まかに、過去の物件の方がマシで、偽装を重ねるに従い、姉歯氏の偽装が大胆に、なりふり構わぬものへと変化していることがわかると思います。

私がこの資料で言いたいことはひとつです。
姉歯氏が偽装に手を染めた初期、建築検査をしたのはすべて地方自治体(つまり公)の検査機関であった、ということ。
民であるイーホームズが審査を始めたのは平成15年になってから、日本ERIは13年になってから・・・です。
このことから、偽装の最初期にそれを見抜けなかった地方自治体の罪は重い、と指摘しておきます。ここで見抜いていたならば、姉歯氏がエスカレートするのを防げたかもしれませんからね。


現時点の私個人の感想ですが、官より民の検査の方が甘かった、杜撰だった、という傾向は、確かにあるのではないかと疑っています。強度0.3台などという物件を通してしまったイーホームズには、どんな弁解の余地もないでしょう。
ただし、官なら事件が起きなかったか、ということまで考えると、それも疑問に思う・・・というのが、正直なところです。

一方ではこんな例もあります。
【新たに「姉歯マンション」判明、最も古い偽装物件】
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe5500/news/20051208i113.htm
この物件はまだ報道段階であり、上記の表には含まれていませんが、偽装設計が行われたのは平成11年1月以前であり、建築確認をしたのは東京都、耐震強度は53%・・・だそうです。偽装はかなり巧妙だったようですね。

姉歯氏が、民間検査機関の審査する物件では、自治体検査の物件よりも大胆に(荒っぽく)偽装を行った、という可能性はありそうですが、そうすると逆に、公が審査する限り、偽装は巧妙に続き、永久に明るみに出なかった、という可能性もあります。
どちらがマシなのか・・・。判断の分かれるところでしょうね。

今回の事件を契機に、抜本的な対策が取られるならば、それ自体を民営化の成果である、と捉えることもできるでしょうし、それを日本社会や日本政府がなしえないのであれば、「小さな政府」理論は弊害の方が目立つ、という結果になりそうです

もちろん、上記はすべて12月8日時点で公表されている資料に基づく意見ですから、今後の調査結果次第では成り立たなくなる可能性もありますが。



【 住民保護・被害者救済 】

もうひとつ、検査機関民営化の問題点について。
http://homepage2.nifty.com/kekkanzenkokunet/

○最高裁平成17年6月24日決定
 民間確認検査機関による確認に関する事務は,建築主事による確認に関する事務の場合と同様に,地方公共団体の事務であり,その事務の帰属する行政主体は,当該確認に係る建築物について確認をする権限を有する建築主事が置かれた地方公共団体であるとしました。
 その結果,確認検査機関の検査ミスは,イコール地方公共団体のミスということになります。

○横浜地裁平成17年11月30日判決
 上記の最高裁決定の前提となった事件。上記の最高裁決定を引用したうえで,「被告検査機構が行った本件確認処分が原告らとの関係において,国家賠償法上も違法と評価され,その点に故意又は過失があって賠償を要するものであれば,被告横浜市は国家賠償法1条1項の「公共団体」としての賠償責任を負う」と明確に判示しました。
 判決の結論として,横浜市に対する請求は棄却されましたが,その理由は,「被告検査機構に故意・過失が存しない」からであって,「横浜市に故意・過失ががない」からだとしたわけではありません。「確認検査機関の検査ミス=イコール地方公共団体のミス」とした,画期的な判決といえます。


判例によれば、どうやら検査機関のミスは地方自治体が賠償責任を負う、ということらしいですね。
小さな政府の目的には税負担を減らすことも重要な柱としてあったはずですが、せっかく公務員を減らし、検査機関を民営化しても、そこがミスをするたびに公が責任を取って賠償していたのでは、かえって負担が大きくなります。
これは「小さな政府」政策の重大な欠陥でしょう。

むろん、政府もそれは自覚しており

一義的には売り主が責任を負っており、責任を誠実に実行してもらわないといけない

北側一雄国土交通相(http://sumai.nikkei.co.jp/special/gizo/index.cfm?i=2005120804555s8
としています。また早々とホテルへの被害救済はしない方針を打ち出しています。
野党側も、かかった費用は関係企業に追求するよう求めているようですね。
http://sumai.nikkei.co.jp/special/gizo/index.cfm?i=2005120608592s8

しかしいくら、あとで関連企業に請求するとしても、当の企業が倒産していたのでは絵に描いた餅に終わってしまいます。
業界全体を含めた保険の創設が強く求められます。

国土交通省は2日、マンションや戸建て住宅、ホテルなどの建築物の完成後に欠陥が見つかった場合の建て替えや改築費用を、建築業界全体で負担する新しい保険制度を創設する検討に入った。耐震強度偽装の被害が広がっていることに対応し、設計事務所や建築確認をする検査機関などにも加入を義務づける方向だ。

http://sumai.nikkei.co.jp/special/gizo/index.cfm?i=2005120205271s8


建築業界の不手際の後始末は、建築業界に負ってもらわねばなりません。また、こうした仕組み(一種の連帯責任)によって、建築業界の自浄能力を促すことも期待できるのではないでしょうか。
「小さな政府」政策の欠陥を繕うというだけでなく、建築業界の健全化のためにも、必要な措置だと考えます。

逆に言えば、こうした手当てなしに進める「小さな政府」政策は破綻しており、日本社会全体に混乱を招くだけの結果に終わるように思えます。

※関連エントリ

耐震強度偽装問題・・・意見・感想編
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/6現在)
耐震強度偽装問題・・・資料編(12/2現在)
全裸で自殺・・・の謎 耐震強度偽装問題
posted by 水無月 at 13:18| Comment(5) | TrackBack(1) |   ◇耐震強度偽装問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

耐震強度偽装問題・・・資料編(12/6現在)

耐震強度偽装偽造問題に関し、12月2日現在で一度まとめましたが、それから数日のうちに、国土交通省が認めた偽装物件は15件も増えています。はじめは、【資料編】としてまとめたものを修正しようかと考えたのですが、時系列で偽装状況が明らかになっていく様子・・・自体にも資料的価値があるかも知れないと考え、新たなエントリを起こすことにしました。


【 事件の概要 】

国土交通省の公表資料によれば、12月6日現在で判明している偽装状況は以下の通り。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071206_2_.html

姉歯建築士の関わった物件は

 平成8年から17年までで計208件。うち

  改竄の判明したもの・・・・62件(平成11年から)
  改竄のなかったもの・・・・95件
  不明等・・・・・・・・・・・・・・・21件
  調査中・・・・・・・・・・・・・・・30件



 改竄の判明した62件の内訳。その@

  東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16件
  千葉県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10件
  神奈川県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8件
  愛知県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7件
  群馬県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  長野県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  静岡県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  福岡県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  奈良県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  京都府・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  埼玉・岐阜・兵庫・佐賀県・大阪府・・・1件(計5件)



 改竄の判明した62件の内訳。そのA

  共同住宅・・・・・・・28件(竣工済(除賃貸)戸数=585戸)
  ホテル・・・・・・・・・31件
  一戸建て住宅・・・・3件



 改竄の判明した62件の内訳。そのB 建築主
 ◇共同住宅
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・・・・・15件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・4件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・・・・・・3件
  東日本住宅梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vンアイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  小俣組・潟Vステムプランニンク・・・1件
  岡部産業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Gルクリエイト・・・・・・・・・・・・・・・・1件
 ◇ホテル
  京王電鉄梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  その他の企業群・・・・・・・・・・・・・・・29件(うち不明7件)
 ◇一戸建て住宅
  その他個人?・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件(うち不明3件)



 改竄の判明した62件の内訳。そのC 設計者

  平成設計梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20件
  潟Xペースワン建築研究所・・・・・・・・・・・7件
  姉歯建築設計事務所・・・・・・・・・・・・・・・・6件
  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  叶X田設計事務所・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  潟Gスエスエー建築都市設計事務所・・・3件
  鰍jSM一級建築士事務所・・・・・・・・・・・3件
  活苡繻囃z企画研究所・・・・・・・・・・・・・・2件
  豊國建設(株)一級建築士事務所・・・・・・・2件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  渇コ河辺建築設計事務所・・・・・・・・・・・・1件
  鰹建築・まちづくり研究所・・・・・・・・・・・1件
  潟Aーキグラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  渇ェ田建築設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鞄c口設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件



 改竄の判明した62件の内訳。そのD 施工者

  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・18件
  木村建設梶負L川興業梶E・・・・1件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・4件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・・・3件
  叶井工務店・・・・・・・・・・・・・・・3件
  豊國建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  窪田建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  太平工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  窪田建設梶芙滑ロ山工務所・・・1件
  且u多組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  丸運建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  川村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  小野里工業梶E・・・・・・・・・・・・・・1件
  太平工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  兜沒c組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vノハラ建設システム・・・・・・・1件
  東鉄工業梶E・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  奈良建設株・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  都市計画工業梶E・・・・・・・・・・・・1件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  椛田工務店・・・・・・・・・・・・・・・1件
  鹿島建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  椛蝸ム組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Aトリウム建設・・・・・・・・・・・・・1件
  未定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5件



 改竄の判明した62件の内訳。そのE 建築確認

  イーホームズ・・・・・・・・・・・30件 
  日本ERI ・・・・・・・・・・・・・・・・7件
  UDI確認検査 ・・・・・・・・・・・・2件
  東日本住宅評価センター・・・1件
  ビューロベリタス・・・・・・・・・・1件
  (財)日本建築総合試験所・・・1件
  愛知県・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  長野県・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  京都府・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  岡崎市・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  その他2県6市2区・ ・・・・・・・・1件(計10件)
 (群馬・岐阜県 前橋・伊勢崎・平塚・松本・大阪・福岡市 台東・荒川区)




※関連エントリ

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2005年12月04日

立花隆氏という人

【女性・女系天皇容認で論議呼ぶY染色体論とミトコンドリア(5)】
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/051130_tennou/index4.html

立花隆氏の書かれたものですが、あまりの内容にひとこと
私もこの場で記述しておこうと思います。

つまり神武天皇がたった二人の子孫だけを残し、その後の世代も各代二人の子孫しか残さなかったとしても、神武天皇の子孫は今、2の100乗人いるということである。2の100乗というのが、どれほどの数になるか、ちょっと想像がつかないだろうから、わかりやすい簡易計算をしてみる。

2、4、8、16・・・の数列さらに引きのばしていくと、32、64、128、256、512、1024になる。これをいいかえると、2の10乗が1024になるということで、これを約1000ということにしてしまうと、2の10乗=10の3乗ということになり、これを使うと、2の100乗が簡単に計算できる。2の100乗=(2の10乗)の10乗=(10の3乗)の10乗=10の30乗だから、1にゼロを30個つけたのと同じ数字ということである。ゼロが12個だと兆だから、1兆の1兆倍のさらに100万倍ということである。これは日本の総人口(1億人とする)の1兆倍の100億倍というとんでもない数字になる。

子孫の半分は女性だろうからそれを半分にする、子孫同士の結婚によるダブリを差し引くなどの、いろんな条件をつけての割り算、引き算をたくさんしていったとしても、神武天皇のY染色体を受け継ぐ人々が、今の日本にゴロゴロいるはずという意味がわかるだろう。


Y染色体は父から息子へのみ、伝わるのです。
間に女性がひとりでも入っていたら伝わらない・・・。
神武天皇の子孫がゴロゴロしているのは事実かもしれませんが
祖父−父−息子−男の孫−・・・という具合に
ただ一度の例外もなく男系で来た子孫・・・というのは
上の仮定で考えるなら、一人しかいないはずです。

同様に

天皇家の祖先そのものである天照大神のミトコンドリアを受け継ぐ天皇家の女性たちこそ、天皇の台座に登るいちばんの資格者だという議論が行われてもおかしくない

http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/051130_tennou/index5.html

アマテラスのミトコンドリアは
その女系子孫にしか伝わらないのです。
今現在、天皇家の血を引く女性が何人、何億人いようと
ずっと女系であった人は、Y染色体と同様
仮定に従えばたったひとりしかいない・・・はず。
それも、家系図などからそれを証明できる人はおそらく
現代日本には、ひとりもいないものと思います。

どうもこの方・・・ミトコンドリア・イブ仮説の意味も仕組みも
全然理解しないまま書いてますね。
関連図書など、一冊でも読んでるのかな・・・?(謎
理解していれば、父方母方取り混ぜて伝わった子孫を
半分に割る・・・なんて乱暴な発想が出てくるはずもない。


皇位継承問題に関して女系・女性天皇容認の論陣を張るのは
男系維持を支持するのと同様、それぞれの自由であり
結構なことだと思いますが、間違った知識を振りかざすのは
見てる方が恥ずかしいです。

まして立花氏・・・脳死などに関する著作もあり
『東大生はバカになったか』などの著作もある方・・・。

私のように無名の人間ですら、ネットで発言する際には
事実と違ったことを書いてやしないかと緊張し、あれこれ
調べるというのに・・・ね。こんなものなの?(苦笑
ネームバリューのある方・・・なら、なおさら
もっとちゃんと勉強してからものを言いましょうよ・・・。

※補記 Y染色体については【皇位継承・・・Y染色体の世代間連続性について】をごらんください。
posted by 水無月 at 01:57| Comment(14) | TrackBack(3) |   ◇皇位継承問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月03日

耐震強度偽装問題・・・意見・感想編

当エントリは【耐震強度偽装問題・・・資料編】の続きです。



 姉歯氏はなぜ偽装に手を染めたか 

今回の偽装事件で一番に疑問を感じたのはここですね。
この「なぜ」にはいくつもの方向・次元から考察することが必要でしょうが、まずは、姉歯秀次1級建築士、個人のレベルから考えたいと思います。
報道によれば姉歯氏自身は、国土交通省の聴聞に次のように答えたそうです。
「建設コストを下げる設計をするよう指示された」
「鉄筋の量を減らせ。できなければ他に発注すると言われました」
「『安全性に問題が生じる』と答えましたが、『できなければ他の業者に代える』と言われました。生活ができなくなるので受け入れました」
「提出期限が迫り、後で正しい計算書に差し替えるつもりでしたが、審査を通ってしまい、びっくりしました」
「今思えば、あのときやめるべきでした」
(以上【朝日新聞】http://www.asahi.com/special/051118/TKY200511240384.html

これを読むと、まるで姉歯氏自身が被害者であるかのよう・・・です。姉歯氏が自己の罪を軽く見せかけるため、外部からの圧力があったことを強調する気持ちは理解できます。また実際、圧力はあったはずです。が、なにより私が驚いたのは、こうした「個人の立場の弱さ」に共感し同情し擁護する雰囲気が、どうやら広く建築士業界全体、あるいは建築業界全体に蔓延しているらしいことです。
「まず、「“売れるマンション”と“よいマンション”が、必ずしもイコールではない」という現実がある。」
「デベロッパーは「売れるマンション」を造ろうとする。消費者が求めるマンション企画を志向する。それそのものは、資本主義経済社会では当然のことともいえる。」
「となれば、しわ寄せが来るのはどうしても消費者の関心の低い部位。そしてまさにそれが、今回問題になり、かつ建物にとって最も重要である「構造」「耐久性」であり、あるいは「可変性」「メンテナンス性」「管理のしやすさ」なのだ。」
(以上は【耐震強度の偽装問題は偶発的事件か、業界の構造問題か?(3)】http://nikkeibp.jp/sj2005/report/43/03.html

このように建築業界の構造的背景を解説する【さくら事務所】代表兼CEOの長嶋修氏はまた、連続エントリの中でこうも述べています。
「マンション販売の当事者たちは、普段どのような思いで仕事をしているか。言葉を選ばず言えば、自分はある意味被害者であると感じている人が多いのではないか。」
なんの被害者か、長嶋氏はどうやら、社会全体の、と言いたいようです。
「つまり、社会問題とは個人の問題・特定企業の責任ではなく、社会全体の問題・責任として捉えるべきだと、私は言いたいのだ。この問題を、すべての業界人は決して相対化してはならない。こういった事件を起こさないために、できたことはたくさんあったのではないだろうか。」
http://nikkeibp.jp/sj2005/report/43/05.html
そしてこの部分のエントリのタイトルはなんと、「事件の真犯人を特定することに意味はない」!!

念のために申し述べておきますが長嶋氏は「もちろん件の当事者・関係者は悪い」「事実が明らかになるにつれ、責任の所在などについては徐々に絞り込まれてくることだろう」「とにかく早急に責任の所在をはっきりとさせ、各種の適切対応がなされるべきだ」と連続エントリの冒頭で書き、最後は「業界人だけでなく、働き手すべてが「使命」と「誇り」と「志」を取り戻そう!」というタイトルのエントリで締めています。
記事全体の趣旨は、社会全体(?)へ向け、これを他人事と思わずに自覚を持って志を高く持とう、と訴えるあたり・・・にあるのでしょう。

しかしそうであることを考慮しても、正直言って違和感は拭えませんでした。
姉歯氏、そして自身も宅地建物取引主任者の資格を持つ長嶋氏に共通しているのは、これが悪質極まりない(場合によっては間接的な殺人にも匹敵する)反社会的犯罪行為だという自覚の無さと、そこから派生する加害者意識の欠如、ひいては被害者意識ではないでしょうか?


日本社会全体が苛烈な自由競争の中で軋んでいることは確かでしょう。しかし犯罪行為に手を染める人は稀です。
自由競争の中で極限までコスト削減を強いられているのは建築業界だけではありません。すべての製造業・サービス業でまったく同じ条件のはずです。しかし国へ提出する審査書類の偽装、しかも安全構造に手をつけること・・・までしてしまった同業者を、それが犯罪であることを忘れたかのように擁護する業界など、どこにもありません。

同じ建築業界から、この偽装を見破り、再三再四関係者に通報することで最終的に事件を表沙汰にした設計事務所(「アトラス設計」の渡辺朋幸社長)※のような人物が出たことは、私のような非・建築業界の人間にとっては唯一の慰めとも言える事実です。

けれども他方、ネット上を色々探しましたが、私は、建築業界と思しき人の発言で、この業界内部からの告発を評価する発言には、ついに出会うことができませんでした。告発を評価するのは普通の(つまり消費者の立場の)人ばかりです。

建築業界全体のモラルが低い・・・。救いようもなく低すぎる。私はそう思わずにいられませんでした。
建築業界はいったいなにに甘えているのでしょうね? 社会のせい・・・とでも言いたげな発言には呆れるばかりです。思春期の少年犯罪ですら、もはやそんな言い訳は通用しない時代だというのに。

  補注※ 下線部分は2005/12/5に誤記を訂正しました。訂正前は
  「横浜市の設計事務所(どうやら「アトラス設計」の川嶋代表らしいですが)
  となっていました。横浜市の設計会社から検証を頼まれたのが東京渋谷区の
  アトラス設計であり、通報したのも、記者会見をして身元を明らかにしたのも
  渡辺氏である、というのが正しい情報です。
  http://mbs.jp/news/part_news/part_news3173878.html



 モラル以外の構造 

私は前項でまず、姉歯建築士のモラルを問題にしました。究極的には、彼個人の胸ひとつで、この事件は未然に防げたはずからです。姉歯氏が自己の仕事や名前にプライドを持って生きていてくれたら、彼はこのような不名誉な設計はしなかった・・・いやできなかったはず。
偽装を持ちかけられたが拒絶した設計事務所もある・・・という事実も、ついでに記録しておきましょう。
「耐震強度偽造問題で、強度不足が判明した北九州市のホテルの構造計算を請け負った広島市の設計事務所が二十九日、発注した木村建設(熊本県八代市)の関連会社から鉄筋コスト削減を要求されたと明らかにした。要求を断った後、姉歯建築設計事務所の構造計算が採用されたという。」
(【中日新聞】
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20051129/eve_____sya_____010.shtml

しかし一方で、【資料編】で明らかにしたように、強度偽装が特定の企業・設計者・施工者・・・に、不自然に偏っている事実も明らかです。
今後の調査で次第に、姉歯氏に強度偽装を持ちかけ、強要したある種の「力」の存在が、明らかにされるでしょう。とすれば、この力が存在した以上、姉歯氏個人が偽装を断っても、別の心弱い建築士が選ばれ、悪事に加担させられる・・・結果に終わっていたかもしれません。

この力・・・とは? 社会のせい、なんて甘っちょろいものでなく、具体的には?
報道などで完全に裏づけが取れているわけではありませんが、ネット上で飛び交っている噂も含め、私が知ったことを、ここに挙げておきます。


総合経営研究所代表取締役所長 内河健所長(73)
「「早く安く」「大変高利回り」というビジネスモデルを作り出し、これまで全国で230以上のホテルを手がけた建築業界の“カリスマコンサルタント”。多くの偽装マンションを手がけた木村建設とも蜜月状態だった。コストを極限まで抑えた「経済設計」の理論的指導者だったが、偽装問題の“黒幕”ともささやかれている。」
(【ZAKZAK】http://www.zakzak.co.jp/top/2005_11/t2005113022.html

この内河氏の「経済設計」理論に、どうやら海外から輸入した特殊な工法が関係していたらしいのですね。これは地震の無い国では有効だが日本では危険・・・だそうで。
そして内河氏のカリスマ性(?)に心酔していたのが木村建設の木村社長。同氏の経営指南で業績が急拡大した経験あり。
おそらく「力」は内河氏 → 木村建設のラインで発動し、その延長線上にヒューザーら建築主や、イーホームズら審査の甘い検査機関、そして姉歯氏という末端加担者がいた(要請された)ように見えますね。今のところ。
木村建設も平成設計も関連しない多くのホテルで姉歯氏の構造設計が採用されたのは、内河氏のコンサルタント業務あってのこと・・・のようです。

恐ろしいのは、内河氏に心酔する建築業者は木村氏だけではなかった・・・らしいこと。
第二第三の木村建設がもし存在するならば、第二第三の姉歯氏がいても不思議ではありません(汗


次に政界方面。

どうやら姉歯氏は創価学会に入信していたようです。
「一家崩壊「姉歯ファミリー」は「創価学会員」だった」(【12月8日発売週刊新潮】http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
またヒューザーの小嶋社長にも、創価ルートがあるようで。
現在の国土交通相である北側一雄氏は公明党所属ですが、地震被害などと比べ、今回の偽装被害では国の被害者支援が前向きすぎるのでは? との憶測があるようですね。国の対策については、別項にまとめたいと思います。

そしてもうひとつ、今回の事件ではすでに自民党の伊藤公介氏(元国土庁長官)、公明党の山口那津男氏(参院議員)の名前も挙がっていますが、ほかにも森派に近い大物自民党議員が関与しているという話をネット上で目にしました。真偽は不明ですが、今後の展開に注目しています。



 欠陥マンションはほかにもあるのでは? 

今回の事件では姉歯氏という個人の犯罪が明るみに出たわけですが、関連する情報を集めるうちに、建築業界内部の人からと思われる、非常に気になる発言・・・に、いくつも出会いました。

まずその@
「昨今の出鱈目建築問題で世の中を震撼させておりんすが、こんな問題なぞ昔からあることでことさら大騒ぎにする悶でもオマへん。」
「結論からすれば素人では自衛は無理です。
我々プロでさえ無理です。
構造計算は数ルートに渡って行われるため、パっと見絶対わかりまへん。
柱が細い、梁が小さいなど結果として報じられるに過ぎない。」
(引用は【神父「毒だみ」】「耐震基準のノウハウについて」より)
前項でも述べましたが、第二第三の姉歯氏がいるのではないかという疑惑。

そしてもうひとつ。そのA
「鉄筋なんていくら入れたところで、今のマンションはどれも海砂つかってるから
塩分で10年ぐらいで全部さびちゃって強度20%ぐらいに落ち込むんだよね。
業界では公然の秘密だけど。ようするにマンションなんて買うやつがバカ。」
(引用は【2ちゃんねる】掲示板より)
手抜き工事が公然と行われているのではないかという疑惑。

これでは、国がいくら地震に備えて耐震基準を強化しても虚しい・・・ばかりです。建築業界のモラルが最低水準だという前提で、対策を講じる必要があるでしょう。


私はさらに、阪神大震災の教訓は本当に生かされたのか、という問題を挙げておきます。あの地震では多くの建物が倒壊しましたが、それらのすべてが建築基準を守っていたのでしょうか?


 ◇建築基準を守って正規に建てられた建造物が倒壊する
  → 震度確定の証拠となる

 ◇建築基準を守らず建てられた不正建造物が倒壊する
 (→ 倒壊によって不正の証拠が隠滅される)



両者は本来、まったく別の出来事のはずですが、大地震の混乱の中で、いっしょにされてしまってなかったでしょうか? 不正なことをした業者が、地震によって証拠隠滅できたとばかりホッと胸を撫で下ろすようではあまりに救われません。
今後地震が起きた場合には、建物の損壊程度と震度との関係を綿密に調査する、そうした機関なり制度なりが必要です。

そしてもちろん、不正な工事が行われていたと判明した場合には、住民が建設会社・設計者等に損害賠償を請求できるようにしなければなりません。そうしない限り、建築業界のモラルは向上しないでしょう。



 国はなにをすべきか 

1級建築士が、そうと知りながら強度偽装をした今回の事件。喩えるなら、医師免許を持つ医師が、故意に治療を怠った・・・ようなインパクトがあります。

国(一部自治体)の対策は今のところ以下のように動いているようです。


 ◇被害者保護・・・
   被害住民の移転費用、公的住宅の家賃、解体費用の援助など

 ◇国民不安沈静化・・・
   相談窓口を設置、住民の希望するマンションの耐震検査

 ◇再発防止・・・
   検査機関の実態調査と建築基準法改正による罰則厳格化

 ◇今後の被害対策・・・業界負担の保険創設

 ◇刑事告発



前項の通り、私はこれらに「地震後の処理」が付け加わることを希望していますが、それを除けば、国(自治体)の動きはおおむね妥当なのではないかと思っています。

私がひとつだけ気にしているのは、国民の間に不公平感が出ないようにして欲しい・・・ということですね。
偽装マンションを買わされてしまった善意の住人の方々が気の毒なのは言うまでもありませんが、一方には、すでに起きた地震で実際に家屋が倒壊した、あるいはマンションが全半壊した、という方々もいます。
実際に地震で被害を受けてしまった方への援助・保護策とのバランスは重要な観点だと思います。



 偽装事件と小さな政府 

最後に、今回の偽装事件と政治批判とを結びつける動き・・・について、述べておきます。

まず、中立であるべき検査機関に関連業者が出資している事実。
「 本紙が調査したのは、国指定の民間検査機関(四十九機関)のうち、株式会社の四十社。判明しただけで十一社が建設・住宅関連企業の出資を受けていました。」
(【赤旗】調べ 画像引用も http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-11-25/2005112501_01_2.html
kensakikan.jpg

検査機関に関連企業が関係を持つべきではない・・・。その【赤旗】の主張には、私も同感です。
反面、表を見ればわかるように、今回最も検査見逃しの多かったイーホームズは、ここには載っていない・・・のです。出資企業の関係する審査には甘くなるのではないか、という疑惑が出るのは当然ですが、今回の偽装事件に関しては、当てはまりません。
偽装が検査機関の検査をすり抜けてしまった最大の原因は、主に「検査機関の怠慢」「偽装の巧妙さ」の二点に絞られると思います。
中立性が担保されている地方自治体の検査機関でも不正を見抜けなかった・・・事実も、同じことを示唆しています。
従って対策としては、検査機関へのチェック機能を強化する、構造設計プログラムを(偽装できないよう)見直す、などの面から考えるべきでしょう。

そしてもうひとつ、今回最も(今現在判明している限りでは)多くの偽装を見過ごしたイーホームズですが、国土交通省へ一番に報告したのもイーホームズだった、という事実を、私は軽視すべきでないと思います。
同じように横浜の設計会社から指摘を受けた日本ERIは、まるで揉み消しに走るかのような態度を見せたようです(報道によれば)。それに比べれば、過去にポカをしていたとはいえ、自らの誤りに気づいたあとの同社の行為は正当に評価されて良いのではないでしょうか。

私はこのイーホームズの態度にこそ、自社の存続を図ろうと涙ぐましく努力する、あるべき(健全な)資本主義経済の匂いを嗅ぎました。早々と倒産を決めた木村建設、政治家を介して公的資金注入を計ろうとするヒューザーと比べてみてください。
建築業界全体のモラルが低下している・・・と私は思っています。そしてその裏には、長らく公共事業主体でやってきた業界そのものの体質が隠されているのではないかと疑っています。
そうした建築業界の体質を改善し、健全な自浄能力の発露を促すには、この際、とことんまで競争にさらすほかないように思えてきました。

官から民へ・・・の「小さな政府」の理念が、今回の偽装事件の背景にある、と分析する立場もあるようです。その代表が【赤旗】でしょう。
しかし公の建築検査でも偽装は見抜けなかった・・・。それは事実です。
見抜けなかったのは人手不足が原因だから、もっと公務員の数を増やせばいい、という考え方もあるでしょう。けれどもそうして長い間公に権限を与えた続けた結果の官民癒着・・・の数々の実例に、私はもう辟易しています。
一方で、設計書偽装や手抜き工事は民営化以前から連綿としてあった、という疑惑もあります。昔からあった不正を、民営化された独立系の検査機関がはじめて世に訴えた、そう評価することもできるのではないでしょうか。

今回の事件をもって「官から民へ」の弊害である、とする意見には、私は賛同しません。
むしろ逆であろうと思っています。

posted by 水無月 at 11:44| Comment(9) | TrackBack(1) |   ◇耐震強度偽装問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月02日

耐震強度偽装問題・・・資料編(12/2現在)

姉歯建築士による耐震強度偽造問題。連日大きく報道されていますね。
はじめは、単にモラルのない(それ自体は驚くべきことですが)一建築士が起こした、いわば個人の犯罪と見えたことや、私自身が建築業界について暗いこと・・・などから、関連する森田氏の不可解な死という非常に興味深い現象はあれども、単に大きな犯罪事件と看做していたのですが、最近になって私は、もう少し丁寧に(主に社会や政治との関連から)事件を整理しておく必要を感じるようになりました。
やや雑記風になりますが、現時点での私の見方や意見を、以下にまとめてみたいと思います。
(森田氏の死については別エントリ【全裸で自殺・・・の謎 耐震強度偽装問題】をご覧ください)

【 事件の概要 】

国土交通省の公表資料によれば、12月2日現在で判明している偽造状況は以下の通り。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071202_.html

姉歯建築士の関わった物件は

 平成8年から17年までで計208件。うち

  改竄の判明したもの・・・・47件(平成11年から)
  改竄のなかったもの・・・103件
  不明等・・・・・・・・・・・・・・・20件
  調査中・・・・・・・・・・・・・・・38件



 改竄の判明した47件の内訳。その@

  東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・16件
  千葉県・・・・・・・・・・・・・・・・・10件
  神奈川県・・・・・・・・・・・・・・・・6件
  群馬・長野・静岡県・・・・・・・・3件(計9件)
  奈良県・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  埼玉・岐阜・愛知・福岡県・・・1件(計4件)



 改竄の判明した47件の内訳。そのA

  共同住宅・・・・・・・25件(分譲済or賃貸住宅戸数=535戸)
  ホテル・・・・・・・・・19件
  一戸建て住宅・・・・3件



 改竄の判明した47件の内訳。そのB 建築主
 ◇共同住宅
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・15件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・4件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・・3件
  東日本住宅梶E・・・・・・・・・・・・・1件
  潟Vンアイ・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
 ◇ホテル
  京王電鉄梶E・・・・・・・・・・・・・・・2件
  その他の企業群・・・・・・・・・・・17件(うち不明6件)
 ◇一戸建て住宅
  その他個人?・・・・・・・・・・・・・・3件(うち不明3件)



 改竄の判明した47件の内訳。そのC 設計者

  平成設計梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10件
  潟Xペースワン建築研究所・・・・・・・・・・・7件
  姉歯建築設計事務所・・・・・・・・・・・・・・・・6件
  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  潟Gスエスエー建築都市設計事務所・・・3件
  叶X田設計事務所・・・・・・・・・・・・・・・・・・3件
  渇コ河辺建築設計事務所・・・・・・・・・・・・1件
  活苡繻囃z企画研究所・・・・・・・・・・・・・・1件
  鰍jSM一級建築士事務所・・・・・・・・・・・1件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  豊國建設(株)一級建築士事務所・・・・・・・1件
  鰹建築・まちづくり研究所・・・・・・・・・・・1件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件



 改竄の判明した47件の内訳。そのD 施工者

  木村建設梶E・・・・・・・・・・・・・13件
  木村建設梶負L川興業梶E・・1件
  潟Vノケン東京支店・・・・・・・・4件
  潟Tン中央ホーム・・・・・・・・・3件
  潟qューザー・・・・・・・・・・・・・・2件
  窪田建設梶E・・・・・・・・・・・・・・2件
  且u多組・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  太平工業梶E・・・・・・・・・・・・・・1件
  丸運建設梶E・・・・・・・・・・・・・・1件
  川村建設梶E・・・・・・・・・・・・・・1件
  小野里工業梶E・・・・・・・・・・・・1件
  太平工業梶E・・・・・・・・・・・・・・1件
  東鉄工業梶E・・・・・・・・・・・・・・1件
  都市計画工業梶E・・・・・・・・・・1件
  樺村組・・・・・・・・・・・・・・・・・1件
  豊國建設梶E・・・・・・・・・・・・・・1件
  未定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8件



 改竄の判明した47件の内訳。そのE 建築確認

  イーホームズ・・・・・・・・・・・29件 
  日本ERI ・・・・・・・・・・・・・・・・4件
  UDI確認検査 ・・・・・・・・・・・・2件
  東日本住宅評価センター・・・1件
  長野県・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
  その他3県4市2区・ ・・・・・・・・1件(計9件)
 (群馬・岐阜・愛知県 前橋・伊勢崎・平塚・松本市 台東・荒川区)



この後意見・感想を書くつもりでしたが時間がなくなりました。続きは後日UPします。
→【耐震強度偽装問題・・・意見・感想編
posted by 水無月 at 16:32| Comment(0) | TrackBack(1) |   ◇耐震強度偽装問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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